今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

今週のレンジ予想
09月28日 〜 10月04日
ドル/円
104.00〜106.50
ユーロ/円
121.00〜125.00
豪ドル/円
73.50〜75.50

米大統領選挙まで1カ月余りとなり、いよいよ世界の目もここに集中し始め、為替もこの動きを材料視し始めることになります。そんな中トランプ大統領は26日、連邦最高裁判所のギンズバーグ判事の死去に伴い、後任にエイミー・バレット氏を指名しました。11月3日の大統領選挙では、コロナ禍で郵便投票を行う予定の有権者も多く、トランプ氏は「郵便投票は不正の温床になる」と、強く反対しています。報道によると、郵便投票を行うとした有権者の多くが「バイデン氏支持」を決めており、このまま郵便投票が実施されるとトランプ氏の敗北がより濃厚になるため、上記言葉につながったと思われます。それでも郵便投票が実施され、トランプ氏が負けた場合、「選挙は無効」と、連邦最高裁判所に提訴することも考えらえます。その際には上記エイミー・バレット氏を判事に指名したことが有利に働くとの考えがトランプ氏にはあると見られ、今回の指名につながったのではと言われています。

世論調査の行方は、バイデン氏の10ポイント程有利との当初の状況からその差が縮小しています。ただ、それでも直近の調査はバイデン氏リードで変わっていません。ワシントン・ポスト紙とABCニュースによる共同調査では、バイデン氏がトランプ氏に10ポイントの差を付けており、NYタイムズ紙とシエナ大学の調査では、バイデン氏のリードは8ポイントとなっています。その結果、全米平均ではバイデン氏のリードは7ポイントになっています。また、女性からの支持はバイデン氏が65%なのに対し、トランプ氏は34%。一方男性の支持率はトランプ氏が55%で、バイデン氏の42%を上回っています。どうやら女性の投票率が高まれば、バイデン氏勝利の確率が高まる構図のようです。

ただ、まだまだ勝負の行方は分かりません。29日に行われる直接討論では、現役大統領のトランプ氏が有利と思われます。声も大きいし、ジェスチャーも体が大きい分、国民に訴える力はありそうです。性格的にも、バイデン氏はトランプ氏ほど個性が強くはないのでしょう。では、為替への影響はどうでしょうか。トランプ氏が再選されれば、FRBへの利下げ圧力は継続され、ドルにとってはマイナス材料かと思いますが、一方で株式市場は歓迎するかもしれません。株価の上昇につながり、リスクオンから円が売られる可能性も否定できません。逆にバイデン氏が勝利すれば、ウォール街には優しくないため、株価の下落に伴い円が買われる事態もあるかもしれません。ただ民主党は、追加の経済対策には大規模の予算を計画しており、この予算が議会で通りやすくなるため、バイデン氏が勝っても株価は言われるほど下げない可能性もあります。今回の大統領選挙は、結果が判明するのがかなり遅れるとの予想もあり、途中経過からも為替は乱高下することも考えられます。いずれにしても、2016年大統領選挙のように、為替は大きく動く可能性が高いと予想されます。

今週の注目材料

  • 9/28(月)
    日 7月景気先行指数(CI)(改訂値)
    欧 ラガルド・ECB総裁講演
    米 メスター・クリーブランド連銀総裁講演
  • 9/29(火)
    日 9月東京都区部消費者物価指数
    欧 ユーロ圏9月景況感指数
    欧 ユーロ圏9月消費者信頼感指数(確定値)
    英 英8月消費者信用残高
    独 独9月消費者物価指数(速報値)
    米 7月ケース・シラ−住宅価格指数
    米 9月消費者信頼感指数
  • 9/30(水)
    豪 豪8月住宅建設許可件数
    日 8月鉱工業生産
    中 9月中国製造業PMI
    中 9月中国サービス業PMI
    中 9月財新製造業PMI
    独 独9月失業率
    欧 ユーロ圏9月消費者物価指数(速報値)
    英 英4−6月期GDP(改定値)
    米 9月ADP雇用者数
    米 4−6月GDP(確定値)
    米 9月シカゴ購買部協会景気指数
    米 8月中古住宅販売成約件数
    米 カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演
  • 10/1(木)
    日 7−9月期日銀短観
    独 独9月製造業PMI(改定値)
    欧 ユーロ圏8月生産者物価指数
    欧 ユーロ圏8月失業率
    欧 ユーロ圏9月製造業PMI(改定値)
    欧 EU臨時首脳会議(2日まで、ブリュッセル)
    米 9月自動車販売 
    米 新規失業保険申請件数
    米 8月個人所得
    米 8月個人支出
    米 8月PCEコアデフレータ
    米 9月ISM製造業景況指数
    米 8月建設支出
    米  ウィリアムズ・NY連銀総裁講演
  • 10/2(金)
    豪 豪8月小売売上高
    日 8月失業率
    米 9月雇用統計
    米 8月製造業受注
    米 9月ミシガン大学消費者マインド(速報値)
    米 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演
  • 10/3(土)
  • 10/4(日)
 
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算20年以上、為替の世界に携わっている。

・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 
佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。