今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

先週末の雇用統計をきっかけにドルは大きく買われました。 ドル/円は95円77銭(3/17)の底値からから
ほぼ10円戻したことになります。

この状況をどう観るべきでしょうか・・・・?
「ドルは既に底を打っており、徐々にドル高になっていく。」という見方もあるでしょうし、
一方で「いやいやまだドルは下げる。サブプライムローン問題はまだ終わっていない。」
という見方もできるでしょう。
 
私は、個人的には後者の立場です。

テクニカルでは買いですが、ファンダメンタルズでは依然売りではないかと考えています。
先に決定した大幅減税(約11兆6千億円)の小切手が今月から個人の手元に届きます。
個人消費を押し上げるという見方も出ています。
しかし、先日あるTV番組で消費者にインタヴューをしていましたが、多くの人は「住宅ローンの返済に充てるよ」
というコメントでした。消費に回るかどうかどうかは不透明です。
また、先週末の改善傾向を示した雇用統計を受けても、FRBは欧州中銀、スイス中銀と協調して市場への資金供給を拡大しました。
依然として市場では「信用収縮」が続いていることへの対応かと思います。
 
今週は注目度の高い経済指標もなく、日米の株式市場の動きに注意が必要かと思います。
NYダウは13000ドル、日経平均は14000円とそれぞれの大台を維持できるかどうかです。
東証では上場企業の決算発表が続いていますが、多くの企業で第4四半期の業績が相当落ち込んでいることから、
同時に発表される2009年度期の予想もしっかり確認しておきたいものです。
ドル/円の下値の目途は104円で、ここを割り込むと再度下値をトライする展開も予想されます。
上値は106円ミドルと107円40−50銭がレジスタンス。
105円台後半からは引き続き本邦輸出企業からのドル売りオーダーが予想され、これらのオーダーが
余裕を持って「ドル高を待つ」ようになるには、なお時間が必要かと思われます。。
 
■ 今週のレンジ予想 ■
ドル/円 102円〜106.50円
ユーロ/円 159円〜164円
ユーロ/ドル 1.520 〜1.570


■ 今週の注目材料 ■
5/5
米 4月ISM非製造業景況指数 
5/6
欧 ユーロ圏3月生産者物価指数
5/7
欧 ユーロ圏3月小売売上高
米 3月消費者信用残高
5/8
英 BOE政策金利発表
欧 ECB金融政策発表
5/9
米 3月貿易収支

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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外為オンラインのシニアアナリスト 
佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。