今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

今週のレンジ予想
10月19日 〜 10月25日
ドル/円
104.00〜107.00
ユーロ/円
122.00〜126.00
豪ドル/円
74.00〜77.00

週明け月曜日、中国の第3四半期GDPは「4.9%」と発表されました。市場予想の「5.3%」には届かなかったものの、第2四半期の「3.2%」からは大きく伸び、コロナ禍からの回復を印象付けました。同時に発表された9月の小売売上高は「3.3%」(市場予想は1.6%)で、9月の鉱工業生産は「6.9%」(市場予想は5.8%)でした。いずれもまずまずの結果で、新型コロナウイルス感染が最初に中国で拡大したものの、それを最初に克服した国としての存在感を見せつけた格好です。

足元では新型コロナウイルス感染が欧米でも再び猛威を振るっており、その勢いは「第一波」よりもさらに強大になっているようです。米国では18日の感染者数が5万7164件と、これで5日連続で1日の感染者数が5万件を上回っています。欧州でも、フランスでは1日の感染者数が3万件を超え、過去最多を記録し、イタリアでも18日には1万1705件と、過去最多を更新しています。ロンドンやパリでは夜間の外出が禁止され、イタリアでも主要都市では移動が制限されています。欧米では8月のバケーションの大移動の影響と、気温が下がってきたことで、感染が拡大してきたものと思われます。ジョーンズホプキンス大学の集計によると、世界のコロナ感染による死者数は110万人を超え、感染者数も、間もなく4000万人に達するだろうと見られています。

米大統領選まで2週間余りとなってきました。ドル円だけではなく、ユーロドルも動きが緩慢になってきました。2016年の大統領選前の2週間では、選挙結果の思惑から、ドル円は2円〜3円程度動いており、かなり神経質な展開を見せていました。今回は105円前後から106円前後の狭いレンジでの動きが、すでに3週間ほど続いています。非常に重要なイベントであり、過去の歴史を見ても、このまま静かな展開で終わることはないとしても、「ひょっとしたら、これまでになかったほどの小さな値動きに終わるのでは?」という懸念も出ています。特にこれまでは、もしバイデン氏が勝利したら「株安・ドル安」が進むと見られていたのが、大きく見方が変わってきました。バイデン氏が勝てば、民主党が提案している2兆2000億ドル(約232兆円)という大規模な経済対策が実現する可能性が高まり、「株価が上昇することでドルも買われる」という声が高まって来ました。特に、大統領選だけではなく議会上院も民主党が制する「トリプルブルー」が実現するようだと、その可能性がさらに高まるものと見られます。また可能性は低いものの、もしトランプ氏が再選された場合には、同じように株価が上昇しドルが買われるとの見方も根強くあります。ただ、個人的にはその場合でも、米中関係のさらなる悪化が懸念され、ドルの上昇には限界があると予想しています。とは言え、正直なところどれが正解なのかは分かりません。だからこそ、市場参加者もポジションを一方には傾けにくく、それが足元の動きにつながっていると見られます。

このように、今後も思ったほど動きが出ないことも考えられますが、それでもやはり、そこそこの値動きはあると想定し、準備を怠らないことが必要です。

今週の注目材料

  • 10/19(月)
    日 9月貿易収支
    中 7−9月GDP
    中 中国9月小売売上高
    中 中国9月鉱工業生産
    欧 ラガルド・ECB総裁講演
    米 10月NAHB住宅市場指数
    米 パウエル議長、IMFのパネル討論に出席
    米 ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
    米 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演
    米 企業決算 → IBM
  • 10/20(火)
    豪 RBA、金融政策会合議事要旨公表
    独 独9月生産者物価指数
    欧 ユーロ圏8月経常収支
    米 9月住宅着工件数
    米 9月建設許可件数
    米 ウィリアムズ・NY連銀総裁講演
    米 エバンス・シカゴ連銀総裁講演
    米 企業決算 → ネットフリックス、P&G、ロッキード
  • 10/21(水)
    英 英9月消費者物価指数
    米 ベージュブック(地区連銀経済報告)
    加 カナダ8月小売売上高
    加 カナダ9月消費者物価指数
    米 メスター・クリーブランド連銀総裁講演
    米 企業決算 → テスラ、ベライゾン
  • 10/22(木)
    独   独11月GFK消費者信頼感
    トルコ トルコ中銀、政策金利発表
    英   ベイリー・BOE総裁講演
    欧   ユーロ圏10月消費者信頼感指数(速報値)
    米   新規失業保険申請件数
    米   9月景気先行指標総合指数
    米   9月中古住宅販売件数
    米   米大統領候補、最後の討論会(テネシー州、ナッシュビル)
    米   企業決算 → AT&T、コカ・コーラ、インテル
  • 10/23(金)
    日 9月消費者物価指数
    独 独10月製造業PMI(速報値)
    独 独10月サービス業PMI(速報値)
    欧 ユーロ圏10月総合PMI(速報値)
    欧 ユーロ圏10月製造業PMI(速報値)
    欧 ユーロ圏10月総合PMI(速報値)
    英 英9月小売売上高
    英 英10月製造業PMI(速報値)
    英 英10月サービス業PMI(速報値)
    米 10月マークイット製造業PMI
    米 10月マークイットサービス業PMI
    米 10月マークイットコンポジットPMI
    米 企業決算 → アメックス
  • 10/24(土)
  • 10/25(日)
    欧 欧州夏時間終了
 
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算20年以上、為替の世界に携わっている。

・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。

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外為オンラインのシニアアナリスト 
佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。