今週は、米大統領選に加えて重要なイベントが目白押しとなる「スーパーウィーク」といった所です。下記予定にあるように、ISM製造業景況指数に始まって、ISM非製造業景況感指数、FOMC、さらには雇用統計と、さすがにこれだけ材料が揃えば相場は動く可能性が高いと思います。全て為替市場にとっては重要ですが、とりわけ米大統領選は最大のイベントです。今朝の「アナリストレポート」でも触れましたが、大統領選でのバイデン氏の有利は動きませんが、議会選挙も注目され、下院は民主党の過半数獲得は動かないものの、上院の結果次第では「トリプルブルー」となり、俄然バイデン氏にとって政策運営が容易になります。大統領選や議会選の結果判明や、結果が出てもその後の法廷に持ち込まれる可能性などを考慮すると、相当な混乱が生じることも予想されます。
ドイツ証券によると、激戦州の一つであるフロリダ州では、東部時間19時に投票が締め切られ、郵便投票制度を開始して以来のノウハウがある同州は、投票終了後ただちに集計結果を公表することが可能です。よって、最初の主要な激戦州として注目が集まることになります。もし仮にトランプ氏がフロリダ州を3−4%差で失ったとしたら、再選はほぼ不可能と見られると分析しており、この見方は英バークレーズ証券も同じです。反対に、もしトランプ氏がフロリダ州を3−4%差で勝利したら、ペンシルベニア州、ウィスコンシン州など、他の激戦州でも世論調査よりも良い成績を収める可能性が高いとしています。米国は今月1日から冬時間に入りました。東部時間3日19時は、日本時間4日の午前9時です。恐らく4日の昼前までには開票結果の一報が入って来るものと思われます。
大統領選の結果とともに、その状況に注目しなければならないのが、新型コロナウイルスの感染です。米国では再び感染が拡大し、10月29、30日には2日連続で過去最多を更新していました。感染拡大がさらに増加するようだと、経済を止めることには慎重な米国でも欧州の主要国のようにロックダウンの規制を行うことを余儀なくされる可能性もあります。また大規模な経済対策についても混乱している時間的な余裕はなくなり、与野党の早急な合意が促される事態になります。
ドル円は異常なほど動きません。先週はおおむね104円台での取引に終始し、投票日を2日後に控えた週明けの東京時間でも104円台半ばから後半で、動きは限定的です。ただ、何度も述べていますが、このままで終わることはありません。動きが絶対的に少ないだけに、動き出したら予想以上に乱高下するかもしれません。本当に動き出し、相場が乱高下したら、スプレッド「1銭」のドル円が「1円」に跳ね上がることもないとは言えません。実際2016年の大統領選で、トランプ氏の勝利が決まった瞬間には、「1円以上」スプレッドが開きました。こうなると、いわゆる「両建てしておけば、損切りされない」と考えていたポジションも安全ではなく、レバレッジがすでに高いものは損切りされる可能性もあります。今一度、ポジションを確認しておくことをお勧めします。
外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和
邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算20年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
外為オンラインのシニアアナリスト
佐藤正和
邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。
