今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

今週のレンジ予想
1月4日 〜 1月10日
ドル/円
102.00〜103.80
ユーロ/円
124.50〜127.50
豪ドル/円
77.50〜80.50

年明け1月4日の東京時間に再び103円を割り込んできたドル円は、依然としてドルの上値が重く、ドル円は下落目線で観ておいた方がベターかと思います。

昨年には何度も観られ、ほぼ定着したかに思えた、「リスクオンのドル安傾向」でしたが、4日の東京時間には102円90銭近辺までドル売りが進んでいます。東京都を中心に都市部で新型コロナウイルス感染が拡大し、1都3県の知事が政府に緊急事態宣言の発出を要請し、政府も給付金と罰則を一体とした特措法改正案について通常国会に提出方針を固めたとの報道から、日経平均株価が一時400円を超える下落に見舞われる局面がありました。リスクオフでもドルが売られる場面になっており、ドル円と株価、あるいはリスクの高まりとドル円との関係が不安定になっています。個人投資家にとって、ドル円を売買する際の手掛かりが、ますます不透明になっていると言えます。

今週は月初めということもあり、重要なイベント、経済指標の発表があります。経済指標ではISM製造業、非製造業景況指数の発表があり、週末には12月の雇用統計が発表されます。米国ではコロナの感染拡大に歯止めがかからず、先週2日には1日の感染者数が30万人に迫り、過去最多を更新しています。ICUの使用率も高水準になっており、コロナワクチンの接種が始まった割には、感染が抑制されていません。ワクチン接種が想定通り進んでいないことが一因になっているようです。そのため、NY州などでは高水準の行動制限が続いており、12月の雇用統計にもサービス業などを中心に影響を与えそうです。すでに現時点でも、非農業部門雇用者数は11月の24万5千人から大幅減少の5万人と予想されています。今回は大きくぶれることも予想され、増加どころか、減少する可能性もないとは言えません。米労働市場の急速な悪化から、さらなる追加緩和の実施といった見方が台頭し、ドル円の売り材料につながるかもしれません。

5日には連邦議会上院の決選投票が行われます。現時点での上院の議席は共和党50、民主党48となっており、残りの2議席を共和党2人、民主党2人が争う形となっています。仮に民主党が2議席を取ると、50対50となり、その場合は副大統領が投票権を有することになり、副大統領は民主党のカマラハリス氏であることから、民主党が有利になると思われます。反対に共和党が1議席でも取れば、これまで通り「ねじれ議会」が継続されることになり、バイデン新大統領にとっても、厳しい船出となります。もっとも、今回のバイデン政権には、民主党の大統領候補選挙で争った、急進左派のバーニー・サンダース氏を支持する人物が重要閣僚に入っていないことから、サンダース氏が閣僚人事を非難していることもあり、民主党内部からも、造反者が出て来る可能性も排除出来ません。いずれにしてもこの決選投票の結果が、バイデン新政権の政策遂行に大きな影響が出るものと見られます。

今週の注目材料

  • 1/4(月)
    中 12月財新製造業PMI
    独 独12月製造業PMI(改定値)
    欧 ユーロ圏12月製造業PMI(改定値)
    米 エバンス・シカゴ連銀総裁講演
    米 メスター・クリーブランド連銀総裁講演
    米 ボスティック・アトランタ連銀総、パネル討論に参加
  • 1/5(火)
    日 12月マネタリーベース
    独 独11月小売売上高
    独 独12月失業率
    米 12月ISM製造業景況指数
    米 12月自動車販売
    米 エバンス・シカゴ連銀総裁、パネル討論に参加
    米 ジョージア州で上院決選投票
  • 1/6(水)
    中 中国12財新サ−ビス業PMI
    中 中国12月財新コンポジットPMI
    独 独12月製造業PMI(改定値)
    独 独12月サービス業PMI(速報値)
    欧 ユーロ圏12月総合PMI(改定値)
    欧 ユーロ圏12月サービス業PMI(改定値)
    欧 ユーロ圏11月生産者物価指数
    独 独12月消費者物価指数(速報値)
    米 12月ADP雇用者数
    米 12月マークイット製造業PMI(改定値)
    米 12月マークイットサービス業PMI(改定値)
    米 11月製造業受注
    米 FOMC議事録(12月15−16日分)
    米 大統領選、上下両院合同会議が選挙人投票を集計し次期大統領が正式に発表される
  • 1/7(木)
    豪 豪11月住宅建設許可件数
    豪 豪11月貿易収支
    独 独11月製造業新規受
    欧 ユーロ圏12月消費者信頼感(確定値)
    欧 ユーロ圏12月小売売上高
    欧 ユーロ圏12月景況感指数
    欧 ユーロ圏5月消費者物価指数(速報値)
    米 新規失業保険申請件数
    米 11月貿易収支
    米 12月ISM非製造業景況指数
    加 カナダ11月貿易収支
    米 エバンス・シカゴ連銀総裁講演
    米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 1/8(金)
    日 12月景気先行指数(CI)(速報値)
    日 12月景気一致指数(CI)(速報値)
    独 独11月貿易収支
    独 独11月鉱工業生産
    米 12月雇用統計
    米 11月消費者信用残高
    加 カナダ12月就業者数
    加 カナダ12月失業率
  • 1/9(土)
  • 1/10(日)
 
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算20年以上、為替の世界に携わっている。

・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。

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外為オンラインのシニアアナリスト 
佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。