今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

今週のレンジ予想
2月15日 〜 2月21日
ドル/円
104.50〜106.50
ユーロ/円
125.50〜128.50
豪ドル/円
80.00〜82.50

今月に入って上昇を続けていたドル円も、5日に105円77銭まで買われ、一旦は重要な移動平均線である「200日移動平均線」を上回ったものの、その後は押し戻されたことで、結局、レジスタンスゾーンに上昇を抑えられた形になりました。先週は一転して、今度はドルの下値を探る展開となり下落に転じましたが、こちらも104円41銭近辺を底値に反転し、週明け15日には105円台前半で推移しています。先週も述べましたが、足元の短期的な方向性は「ニュートラル」だと考えます。今回ドル円を再び105円台に押し上げた要因は、米長期金利の上昇と見られます。このところ頻繁に「リスク回避のドル買い」という文言を目にしますが、先週末の金融市場は「VIX指数」(恐怖指数)が節目の「20」を13カ月ぶりに下回るなど、まさに「リスクオン」の流れでしたが、ドル円は買われています。米金利の上昇に素直に反応したものと考えられます。

本日の「アナリストレポート」でも触れましたが、米議会予算局(COB)は2021年会計年度の財政赤字が2兆2580億ドル(約240兆円)にまで増加する見込みであることを発表しました。言うまでもなくコロナ感染のパンデミックに伴う景気対策に、大規模な財政支出を計画していることが主因です。大量の国債発行は長期金利の上昇圧力となり、将来の金利上昇に繋がり易いと見られますが、米国ではもう一つの赤字、「貿易赤字」も拡大傾向にあります。昨年2月には中国への関税引き上げに伴い、貿易赤字額は398億ドル(約3兆8000億円)にまで縮小しましたが、11月には690億ドルにまで拡大しています。いわるゆ「双子の赤字」がさらに拡大するようだと、米国債の格下げ懸念にもつながります。そして「格下げ」は、とりもなおさず一段の金利上昇圧力となり、米国債の価格が下落することになります。今後コロナからの脱却が進み、景気回復が確実になれば、財政の健全化が議論になるとは思いますが、米長期金利の上昇がどこまであるのか、為替の先行きを予想する意味でも重要な要素になります。

今週は大きな材料やイベントはありませんが、17日(水)の小売売上高が注目されそうです。コロナ感染がやや沈静化してきた米国では、まだ消費が活発になるとも思えません。一方、株価の上昇は続いており、資産効果による人々の財布の紐はゆるみそうです。「労働市場の回復は程遠い」(パウエルFRB議長)との認識が一般的な中、個人消費の回復の方が一足早いとの見方もあります。

今週は105円台をどこまで伸ばせかに注目しています。上記「200日移動平均線」を超えることができるかどうかが焦点になります。

今週の注目材料

  • 2/15(月)
    日 10−12月GDP(速報値)
    日 12月鉱工業生産(確定値)
    欧 ユーロ圏12月貿易収支
    欧 ユーロ圏12月鉱工業生産
    米 NY休場(プレジデンツデー)
  • 2/16(火)
    豪 RBA、金融政策会合議事要旨公表
    独 独2月ZEW景気期待指数
    欧 ユーロ圏10−12月期GDP(改定値)
    米 2月NY連銀製造景況業指数
  • 2/17(水)
    日 1月貿易収支
    英 英1月消費者物価指数
    米 1月生産者物価指数
    米 1月小売売上高
    米 1月鉱工業生産
    米 1月設備稼働率
    米 2月NAHB住宅市場指数
    米 FOMC議事録(1月26−27日分)
    加 カナダ1月消費者物価指数
  • 2/18(木)
    豪   豪1月雇用統計
    トルコ トルコ中銀政策金利発表
    欧   ユーロ圏2月消費者信頼感指数(速報値)
    米   新規失業保険申請件数
    米   1月住宅着工件数
    米   1月建設許可件数
    米   1月輸入物価指数
    米   2月フィラデルフィア連銀景況指数
    米   下院金融委、ゲームストップに関する公聴会
  • 2/19(金)
    豪 豪1月小売売上高
    日 1月消費者物価指数
    独 独1月生産者物価指数
    独 独2月製造業PMI(速報値)
    独 独2月サービス業PMI(速報値)
    英 英1月小売売上高
    欧 ユーロ圏2月総合PMI(速報値)
    欧 ユーロ圏2月製造業PMI(速報値)
    欧 ユーロ圏2月サービス業PMI(速報値)
    欧 ユーロ圏12月経常収支
    米 2月マークイット製造業PMI
    米 2月マークイットサービス業PMI
    米 1月中古住宅販売件数
  • 2/20(土)
  • 2/21(日)
 
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算20年以上、為替の世界に携わっている。

・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。

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外為オンラインのシニアアナリスト 
佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。