今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(5/11〜5/15)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  97.00 〜 101.00
ユーロ/円 ・・・ 131.00 〜 138.00
ユーロ/ドル・・・ 1.3300 〜 1.3800





先週は米経済指標に改善を示す数値がいくつか発表されましたが、ドル円だけはレンジを抜け切れず

動きが限定的でした。

GW中の4日にはマイナスと予想されていた建設支出がプラスに浮上。

5日のISM非製造業の景況感指数は43.7ポイントで予想の42を上回りました。

好不況の分かれ目の50を依然として下回っているものの、3月の40.8ポイントからは

大きく改善しています。

また、週末の雇用統計では非農業部門雇用者数は予想より6万人少ない54万人の減少幅となっています。

このように、米経済の指標はまだら模様ではありますが、2月後半から市場予想を上回る指標が

定着化してます。

このような指標を背景に、リッチモンド連銀のラッカー総裁は「住宅や個人消費の安定が続けば、

年末までに経済成長はプラスになる。」と見方を示し、米景気後退は早ければ年内に終結する

見通しが出てきました。



しかし、その割にドルは対円で大きく上昇はしません。

それどころか、対主要通貨ではドル安が続いています。

理由はやはりドルの絶対的な低金利水準にあると言えるでしょう。

上述のように、日米欧の三地域で最も早く景気後退から脱却する見込みの高い米国の通貨ドルは

本来なら上昇に転じるはずですが、金利が低いことでリスクを許容できる投資家は「高金利通貨」へと

向かっているようです。

米景気の不透明感が依然と残り、本当に景気が回復するかどうか確信が持てないので

ドルが上昇しない、という指摘もあるようですが、この点では米国よりも、むしろ

日欧の方が不透明です。

400m走でいえば、米国は第3コーナーに差し掛かっており、日欧はまだ第2コーナーを

過ぎたころです。

今後よぽどのアクシデントが起きない限り、米国は最初にゴールのテープを切るものと

思われます。



ではアクシデントとして考えられるのは何か?

現状では「GM問題」が筆頭として挙げられます。

6月1日に期限の来る再建計画書の提出に向けGMでは現在,ブランドの売却先の選定と、工場閉鎖を含む

一段のリストラを進めています。

政府から追加公的資金を引き出すには相当規模のリストラは不可欠です。

しかし、雇用を巡っては会社側と労組との対立が激化している、と一部メディアは伝えています。

期限まで残り3週間を切ったGM問題は為替市場は株式市場だけでなく、

今後の金融市場全体にに大きな影響を与えます。

それだけに今回のストレステストの結果、公的資金注入が避けられそうな見通しがある

オバマ政権にとって最後の踏ん張りどころと言えます。



■ 今週の注目材料 ■



5/11 (月)


  • 欧   主要国中央銀行総裁会議      
  • 米   バーナンキFRB議長ストレステストについて講演(ジョージア州)  
  • 5/12 (火)


     
  • 日   3月景気動向指数  
  • 欧   独4月消費者物価指数              
  • 米   3月貿易収支           
  • 5/13 (水)


  • 日   4月景気ウオッチャー調査  
  • 日   3月貿易収支
  • 欧   ユーロ圏3月鉱工業生産         
  • 米   4月小売売上高                  
  • 5/14(木)


      
  • 欧   ECB月例報告     
  • 米   4月卸売物価指数  
  • 米   週間失業保険申請件数                   
  •  
    5/15(金)


  • 日   3月機械受注統計                  
  • 欧   1−3月期ユーロ圏GDP    
  • 米   4月消費者物価指数 
  • 米   4月鉱工業生産 
  • 米   5月NY連銀製造業景気指数
  • 米   5月ミシガン大学消費者信頼感指数          

  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。