今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

今週のレンジ予想
9月7日 〜 9月13日
ドル/円
154.00〜159.00
ユーロ/円
179.00〜185.00
豪ドル/円
110.00〜114.00

今月15−16日に開催されるFOMCで、利上げがあるのかどうかが注目されていますが、先週末に発表された「米8月の雇用統計」の結果では、一歩「利上げへ」と前進したようです。非農業部門雇用者数(NFP)が市場予想の3倍に増加したうえ、6月、7月ともに上方修正され、これで直近3カ月平均では「約7.1万人の増加」となり、労働市場は堅調に推移していることが示唆されました。もっとも、市場の反応はそれほど利上げには前向きではなかったようです。米金利が上昇し、株価も売られましたが、動きは限定的でした。ドル円に関しても発表後、円は1円程度の下落に収まっています。一部には、「年末までに3回あるFOMCで、0.25%の利上げが2回あると予測する」(米大手保険ネーション・ワイド)といった声もありましたが、これは、現時点では少数派に属しています。

理由の一つに、トランプ大統領の「執拗な利下げ圧力」があると考えられます。ウォーシュ議長は元々、トランプ氏に指名されて議長に就任した経緯があり、指名者であるトランプ氏の意向を簡単には無視できないのではといった憶測もあります。因みに、ウォーシュ氏の妻は、米化粧品大手「エスティ・ローダー」の創業者一族で大富豪のロン・ローダー氏の娘ジェーン・ローダー氏です。米フォーブス紙によれば、ジェーン氏の純資産は27億ドル(約4212億円)と推定されています、ジェーン氏の父であるロン・ローダー氏は、トランプ氏の元同級生であり、かつ有力な支持者であることも報じられています。ウォーシュ氏を「歴代で最も裕福な議長」と称されるのも、こうした理由と関係があるようです。とは言え、ウォーシュ氏は先月のジャクソンホールでの講演で、「インフレ率を2%の目標に戻す」と改めて表明し、「この目標は確固として変わらないものだ」と述べ、「基調的なインフレが明確かつ十分な速さで目標に向かっていると確信できなければならない。そうでなければ、われわれにはやるべきことがある。それがわれわれの仕事だ」と、インフレに対しては毅然として立ち向かう姿勢を見せていました。同氏がFRB議長としての矜持を前面に出すのであれば、利上げの可能性は十分あり得ると思います。そして、それでもトランプ氏は、同氏を「Mr. too late」などと、パウエル氏と同様にこき下ろすことはないのかもしれません。

今週の注目材料

  • 9/7(月)
    日 7月景気先行指数(CI)(速報値)
    日 7月景気一致指数(CI)(速報値)
    中 中国8月外貨準備高
    独 独7月貿易収支
    独 独7月鉱工業生産
    欧 ユーロ圏4−6月期GDP(確定値)
    米 NY休場(レーバーデー)
  • 9/8(火)
    豪 豪9月ウエストパック消費者信頼感指数
    豪 豪8月NAB企業景況感指数
    日 4−6月GDP(改定値)
    日 7月国際収支・貿易収支
    日 8月景気ウオッチャー調査
    中 中国8月貿易収支
    独 独7月貿易収支
    独 独7月鉱工業生産
    英 英8月小売売上高
    米 7月消費者信用残高
  • 9/9(水)
    中 中国8月消費者物価指数
    中 中国8月生産者物価指数
    米 共和党大会(テキサス州ダラス、10日まで)
  • 9/10(木)
    日 増日銀審議委員、福井県金融経済懇談会で講演
    独 独8月消費者物価指数(改定値)
    英 英8月消費者物価指数
    欧 ECB政策金利発表
    欧 ラガルド・ECB総裁記者会見
    米 新規失業保険申請件数
    米 8月生産者物価指数
    米 8月中古住宅販売件数
  • 9/11(金)
    英 英7月鉱工業生産
    英 英7月貿易収支
    米 8月消費者物価指数
    米 9月ミシガン大学消費者マインド(速報値)
    米 8月財政収支
  • 9/12(土)
    欧 ラガルド・ECB総裁講演
  • 9/13(日)
 
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算20年以上、為替の世界に携わっている。

・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 
佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。