今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(11/9〜11/13)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  88.50 〜 92.50
ユーロ/円 ・・・ 131.00 〜 136.00
豪ドル/円 ・・・  81.00 〜 85.00
ユーロ/ドル・・・ 1.4500 〜 1.5100






先週末イギリスで行われたG20では「経済は改善されてきたものの、失業率の増加が懸念材料」

として「景気が確かなものになるまで景気支援策を支持する。」ことで合意しました。

また、為替レートに関する内容は共同声明に盛り込まれなかったものの、中国人民元をめぐっては

活発な議論がなされた模様です。現在のドル安問題に関しては議論の対象にならなかった

ことから、今後「ドルキャリートレード」の行方にどのような影響を与えるか注目して

行かなければならないところでしょう。



ドル円は先週末に89円60を記録し、現在も89円後半での取り引きですが、

88円台前半を試す勢いも感じられず、依然として明確な方向感はないと言えます。

上値は一目均衡表の「雲」に押さえられ、すっぽりと覆われています。

このためドルの上値は徐々に切り下げられ、今回の円高に繋がったものと観ています。

「雲」はその幅も厚く、これはなかなか上に抜けきれないことを示唆しています。

仮に抜けるとすれば、相当なドル買い材料とパワーが必要か、あるいは

下値も思いのほか底固いという認識が台頭してくることが必要で、

それにはある程度の「日柄」も必要かと思います。



テクニカルで観ると、上値は切り下がり、下値は切り上げていることから「三角保ち合い」(サンカクモチアイ)

が形成されつつあります。

この「三角保ち合い」は、徐々に相場が三角形の右頂点に収斂されてきて、いずれかの方向に大きく跳ねる

とされています。

それまではエネルギーを貯めていることから、一旦どちらかに跳ねると、跳ねた方向に

大きく値が動くことが通例です。ここは注目したいところです。



明確な方向感が見つけにくいドル円に比べ、ユーロと豪ドルは先週までの「調整」を終えて

再び上昇チャネルには入ったとみています。

とりわけ豪ドルは対米ドルで一段高となっており、先週末からは「窓」を開けて上昇しています。

上昇傾向が鮮明になったことから目先は10月19日の高値0.9330が意識されます。

ここを上抜けするようなら0.950台への可能性も考えられます。

ただ相場である以上、上昇するにしても一直線で上昇することはありません。

一進一退を繰り返し、結果として大幅に上昇するものです。

ここはロングポジションで攻めるのが賢明かと思います。

豪ドルは対円でも、対ドルでも既に「月足」でゴールデンクロスが点灯され

長期の上昇トレンドを示唆していることを忘れてはいけません。



今週は中国の経済指標が発表されます。

第3四半期のGDPは8.9%と、今年通年でも8%成長率はほぼ間違いないとみられていることから

工業生産などは順調に伸びてているものと思われます。

上述の豪ドルは中国の経済指標を最も受け易い通貨です。

0.93を大きく抜けていくかどうかも中国次第というところもあります。


■ 今週の注目材料 ■



11/9 (月)


                        
  • 欧   9月独 鉱工業生産
  • 欧   ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル)                                 
  • 11/10 (火)


                
  • 日   9月貿易収支           
  • 日   10月景気ウォッチャー調査
  • 日   ガイトナー米財務長官 来日
  • 欧   11月独 ZEW景況感調査
  • 英   7〜9月期決算 バークレイズ・HSBC        
  • 11/11 (水)


            
  • 米   休場(退役軍人の日)   
  • 欧   10月英失業率                  
  • 中   10月中国消費者物価指数
  • 中   10月中国工業生産                        
  • 11/12(木)


     
  • 豪   10月新規雇用者数        
  • 豪   10月失業率      
  • 欧   ユーロ圏ECB月例報告
  • 欧   9月ユーロ圏鉱工業生産指数                         
  • 米   新規失業保険申請件数                                                       
  •  
    11/13(金)


     
  • 日   オバマ米大統領来日(14日まで日米首脳会談)
  • 日   9月鉱工業生産指数   
  • 欧   独 第3四半期GDP      
  • 欧   ユーロ圏 第3四半期GDP
  • 欧   10月ユーロ圏 消費者物価指数
  • 米   9月貿易収支
  • 米   11月ミシガン大学消費者信頼感指数                                

  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。