今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(12/21〜12/25)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  88.00 〜 93.00
ユーロ/円 ・・・ 126.50 〜 132.00
豪ドル/円 ・・・  79.00 〜 82.00
ユーロ/ドル・・・ 1.4200 〜 1.4700





先週末のNYでは取りたたて大きなドル買い材料のない中、円は90円91銭まで

売られました。

敢えて材料らしきものを探すとすれば、今年最後のFOMCで政策金利据え置きを決定

したものの、量的緩和は徐々に解除の方向性を打ち出したことです。

市場はこれを「出口戦略への第一歩」と受け止めドル買い戻しを急いだものと思われます。。

円のサイドには、その前に日銀が臨時の金融政策決定会合を開き、追加の量的緩和を実施

したことが「予想外の効果」をあげたこともドル高円安を醸成したと観られます。



ドルは円だけではなく、むしろその他主要通貨に対してはさらに大幅に上昇しました。

ユーロなどはこの2週間で900ポイント以上もの下げを見せ突出しています。

ギリシャ、スペインなどユーロ圏内の国々が格付けを引き下げられたという理由は

あるものの、ユーロロングのポジションが大きく積み上がっていたことの反動に

よる部分も大きかったようです。

事実、シカゴの通貨先物建て玉はこのタイミングから大きく減少しており、

12月8日時点では、それまでのネットロングポジションから、ショートへ

大きく変化し、現在はユーロショートを拡大させさています。

同様に円のロングポジションも大幅に減少させています。



また、タイミングを同じくして金などの商品相場が調整色を強めてたことも

ドル買いを促しました。

つまり為替市場でも商品市場でもそれまでの「ドルキャリー取引」に変化が現れたという

ことです。



さて、ではこのドル買い戻しは今後も継続するのかどうかですが、ドル円を観た場合に

90円台半ばから91円にかけては依然としてドル売り意欲が強いと思われます。

この背景には実需のドル売り予約の取り遅れがあり、根強い「ドル先安感」が

原因だと言えます。

輸出企業の社内レートは概ね90円程度に設定されており、先行き不透明な状況では

確実にドル売りが持ち込まれるのが現状です。

市場参加者がこの「ドル先安感」から解き放されるには92円程度までの円安

が必要と言えます。

その水準までドル高が進めばドルを売ら無ければないらない人たちも余裕を持って

そう場を眺められるものと思います。

では、92円までのドル高は見込めるのでしょうか?、現状ではその可能性は半々ですが、

市場全体がドル買い戻しモードのなか、可能性が無いとは言えません。

米経済指標の改善傾向がさらに強まればそれほど遠い水準ではありません。

もちろん、反対にドルが再び売られる事態も考えられますが、少なくとも

先月27日に記録した84円82銭は2009年の円最高値であった、と

言えると思います。

■ 今週の注目材料 ■



12/21 (月)


                        
  • 欧 ユーロ圏10月貿易収支 
  • 米 11月シカゴ連銀全米活動指数                                                                                                               
  • 12/22 (火)


      
  • 中東 OPEC総会          
  • 米  第3四半期GDP
  • 米  12月リッチモンド連銀製造業指数
  • 米  11月中古住宅販売件数  
  • 12/23 (水)


            
  • 英 BOE(英中銀)議事録
  • 米 11月個人所得
  • 米 11月個人支出
  • 米 11月新築住宅販売件数                   
  • 12/24(木)


     
  • 日 日銀金融政策決定会合議事要旨(11/19-20分)
  • 日 白川日銀総裁講演
  • 米 11月耐久財受注
  • 米 新規失業保険申請件数
  •  
    12/25(金)


     
  • 日 11月失業率 
  • 日 11月有効求人倍数
  • 日 11月全国消費者物価指数                         

  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。