今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(2/8〜2/12)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  88. 〜 92.00
ユーロ/円 ・・・ 123.00 〜 128.00
豪ドル/円 ・・・  78.50 〜 82.50
ユーロ/ドル・・・ 1.3550 〜 1.4050





先週の円は全面高の展開でした。

週末の雇用統計を待たずに88円台の半ばまで買われ、2010年に入ってからの

円の高値を更新しています。

背景は世界的な「リスク回避」の動きが強まったことが原因です。

中国の金融引き締めへの懸念、ギリシャを発端とする南欧職の財政問題をきっかけに

世界的に株式市場が調整色を強め、「質への逃避」が加速しています。

そのため円以外の主要通貨売り、とりわけユーロ売りが勢いを増し、ドルが買い戻される

結果になっています。

しかし、そのドルも円に対しては大きく下落し、消去法から円買いが進んでいる

ところです。「安全資産としての円」が見直されているとも言えます。



「リスク回避」の動きは商品市場にも現れています。

金、原油価格も大幅に下落し、原油は1ヶ月振りの安値を付けています。

リスクを避け、安全資産へと資金が流れ込んでいることから米債債券相場は

堅調で、その反対にシカゴのオプション取引で恐怖指数と呼ばれるVIX指数が

急騰しています。



今週の欧米では重要経済指標の発表はありません。注目されるのは中国です。

本ページの下方にもありますが、10日、11日に中国の経済指標が発表されます。

とりわけ11日(木)に発表される消費者物価指数は大きく注目されそうです。

今回のNYダウ急落のきっかけが「中国人民銀行」の預金準備率引き上げだったからです。

現在窓口指導や銀行に融資残高を日々報告させるなど、人民銀行は「バブル根絶」への第一歩を

踏み出したように思われます。

金利を引き上げることによって景気にブレイキをかけることは、すなわち世界経済にもブレイキを

かけることを意味します。

そのことで、世界の株式市場が大きく売られ、豪ドルなどの主要通貨も下落、円買いが活発化する

ことになります。

消費者物価指数はその利上げのタイミングへ大きな影響を与えます。

人民銀行もそのあたりの影響は十分理解していると思われ、急ブレイキはかけないまでも

利上げへ政策変更することを、徐徐に市場にアナウンスしていくという手法をとるのでは

ないかという見方が有力で、その可能性は高いと観ています。



市場を取り巻くリスクは上記欧州と中国だけではありません。

先日オバマ大統領が発表した「金融規制案」(ボルカールール)も先行き不透明です。

今後議会で審議が行われますが、先週の上院でボルカー元FRB議長は同案の必要性を訴えていました。

議会ですんなり通るとは予想されていない割には、議員は妙にその必要性を納得していたとの報道もあります。

原案通り可決ということになれば、「ボルカーショック」という言い方をされるかもしれません。

■ 今週の注目材料 ■



2/8 (月)


                                 
  • 日   1月景気ウオッチャー調査                                                                                                                              
  • 2/9 (火)


      
  • 欧   独1月消費者物価指数(確報値)      
  • 米   12月卸売売上高                         
  • 2/10 (水)


  • 日   12月機械受注
  • 中   1月貿易統計          
  • 米   12月貿易収支                                       
  • 2/11(木)


                  
  • 豪   1月失業率 
  • 中   1月消費者物価指数    
  • 欧   ECB月例報告      
  • 米   1月小売売上高         
  •  
    2/12(金)


         
  • 日   1月消費動向調査                                   

  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。