マーケット・プレディクション(8/2〜8/6)
■ 今週のレンジ予想 ■
ドル/円 ・・・ 84.00 〜 88.00
ユーロ/円 ・・・ 110.00 〜 115.00
豪ドル/円 ・・・ 75.00 〜 80.00
ユーロ/ドル・・・ 1.2700 〜 1.3200
先週末、ドル円はNY市場で86円を割り込み、昨年11月以来の85円95銭まで
円高、ドル安が進みました。
この日に発表された第2四半期GDPが市場予想を下回り、米景気の後退が確認された
ことから、ドルが主要通貨に対して全面安の流れに沿った結果でした。
その後発表されたシカゴ購買部協会景気指数などが改善していたことで、ドル円は
86円台後半まで値を戻し、86円40−50で越週しています。
今年の4月あたりまでは順調な回復を遂げていた米景気は5月以降そのスピードが
明らかに鈍化し、先週末の第2四半期GDPの落ち込みがその傾向を如実に表した
格好になりました。
特に項目別では、第1四半期に1.9%だった個人消費が1.6%に落ち込み、
GDPの7割を個人消費が占めている米経済にとって厳しい内容だったと言わざるを得ません。
米景気の先行き不安から、このところドル安がじりじりと進んでいます。
先月7月のドルの動きをみると全ての主要通貨に対してドルは下落しています。
中でも、円に対しては昨年11月27日に「ドバイショック」で円買いが殺到した時以来の
86円割れを示現しました。
引けでは86円半ばまで戻していますが、今週も引き続きドル円の頭が重い展開は
変わらないと見ます。
上値のポイントは引き続き88円30銭前後でしょう。
下値はやはり85円です。先週末の「第一次攻撃」はね返されていますが、
「第二次、第三次」と続くと、いつものことですが、壁も破られ水準訂正を
余儀なくされます。
米経済指標の結果次第ではありますが、ドルの下落リスクは高いと思われます。
その経済指標は今週も多く発表されます。その結果にドルが上下することになりますが、
仮に良好な内容が示されても、それは一時的であって単発的な内容ではドルの戻りに
限界があるでしょう。
そして再び86円を割り込み、85円台が定着するとじりじりと円買いが進むと考えられます。
今回の円高が昨年11月のそれと大きく異なるのはスピードです。
一気に円が買われるのではなく、ゆっくりと、そして着実に円高が進んでいます。
それだけに「過熱感」が出て来にくく、急激な反発も起きにくいと言えるでしょう。
これまで市場は米国の景気回復の先行きに不安を抱きながらも、欧州の財政危機をメインに
捉えユーロ売りを進めてきました。
そのユーロがストレステストを無難に終えたことで、ドルの一人負けがあぶり出された
格好になっています。
しかしそんな状況でも米国サイドからは「ドル安」を懸念する声が聞こえて来ません。
先週話題になったセントルイス連銀ブラード総裁の発言趣旨は正に、ドル安容認ともとれる
内容でした。
短期金利をゼロ付近に据え置くよりも、米国債を購入すべきとの内容は、デフレを意識した
ものです。
米国債の購入は長期金利の低下を招き、ドル安が進むことを意味します。
ドル安が進むことによって、輸入物価が上昇し物価の下落に歯止めをかける。
そんな期待が込めれている内容だったと受け止めています。
通貨安よりも忍び寄るデフレを阻止することを主眼に置いたものと思われます。
米首脳の本音が垣間見えたことで、ドル安が当面継続されると思われ、いよいよ暑い
8月が始まる予感がします。
■ 今週の注目材料 ■
- 8/2 (月)
米 7月ISM製造業景況指数
米 バーナンキFRB議長講演
豪 シドニー市場休場(バンクホリデー)
- 8/3 (火)
豪 6月小売売上高
豪 6月住宅建設許可件数
豪 RBAキャッシュターゲット
米 6月個人所得、支出
- 8/4 (水)
豪 6月貿易収支
欧 6月ユーロ圏小売売上高
米 7月ADP雇用者数
米 ISM非製造業景況指数
- 8/5(木)
英 BOE政策金利発表
欧 ECB理事会
米 週間失業保険申請件数
- 8/6(金)
豪 RBA四半期金融政策報告
日 6月景気動向指数
独 6月鉱工業生産
米 7月雇用統計
米 6月消費者信用残高
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。
本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。 |