今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(6/16〜6/20)

先週は「ドルが堅調」であると同時に「円が軟調」でした。

金融当局者の相次ぐ「ドル高有益論」に市場も素直に反応したようです。

その背景には、欧州以上に原油高によるインフレ懸念が台頭し、これ以上のドル安が続くと

その可能性を更に高めてしまうからです。そのため全員参加型の「口先介入」でこれ以上の

ドル安は望まないというスタンスで足並みを揃えてきたのです。
 

そして、ついにポールソン財務長官は「市場介入」の可能性にまで言及してきました。

また、先週末の「G8財務相会合」では共同声明には盛り込まれなかったものの各国財務相と

「ドル高容認」で一致しているとの報道がありました。

しかし同長官は同時に、米国の景気低迷が想定よりも長引くことを認め、「住宅が経済を下振

れさせる最大のリスク。」と強調した上でさらに、「調整が来年以降に尾を引く可能性が非常に

大きい。」と述べております。
 

サブプライムローン問題はまだ少なくとも今年いっぱいはかかると言うことです。
 

こうなると、これまで順調にドルが回復してきたものの、110円を超えてさらに上値を

追うには材料不足かと思います。住宅関連のリスクが下げ止まって初めて、米景気の底入れが

確認できると考えます。
 

今週は、米大手証券の3−5月期の決算が発表になります。

先ず明日のゴールドマンの発表に注目です。収益が拡大しているようなら、住宅関連の底入れが

早まる可能性があるからです。
 

■ 今週のレンジ予想 ■

ドル/円  ・・・ 105.00 〜 109.00
ユーロ/円 ・・・ 164.00 〜 168.00
ユーロ/ドル・・・ 1.5250 〜 1.5650


■ 今週の注目材料 ■
6/16
米 バーナンキFRB議長講演
米 NY連銀6月製造業景気指数
米 6月全米住宅建設業協会(NAH)住宅市場指数
6/17
欧 独6月ZEW景況感調査
欧 4月ユーロ圏貿易収支
米 1−3月の経常収支
米 5月卸売物価指数
米 5月住宅着工件数
米 5月鉱工業生産
米 3−5月期ゴールドマン・サックス決算
6/18
日 日銀金融政策決定会合議事要旨(4/30日分)
日 日銀金融政策決定会合議事要旨(5/19.20日分)
米 3−5月期モルガン・スタンレー決算
米 5月米財政収支
6/19
欧 EU首脳会議(20日まで)
日 日銀金融政策決定会合(13日まで)
米 6月フィラデルフィア連銀景況指数
6/20
特に重要指標なし

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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外為オンラインのシニアアナリスト 
佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。