今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(11/15 〜11/19)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  80.00 〜 84.00
ユーロ/円 ・・・ 110.00 〜 115.00
豪ドル/円 ・・・  80.00 〜 83.00
ユーロ/ドル・・・ 1.3500 〜 1.4100





先週のドル円は82円台での時間帯が長く、ドルが堅調な地合いでした。


週末には、一時82円を割り込み、81円台半ばまで円が買われる場面もありましたが、


ほどなく82円台に戻され、市場全体でドル買い戻しが優勢であることを物語っていました。


このところのドル買い戻し優勢の動きは、米長期金利の上昇が背景ですが、11月2日の


追加緩和決定以来「材料出尽くし」感が市場を支配していることも見逃せません。


長期金利の低下を期待して決定した追加緩和でしたが、その後に行われた米長期国債の入札が


不調に終わり長期金利上昇に繋がった格好です。


もっとも、米長期金利は10月7日に2.38%台を記録してからは「底入れ感」があり、上記入札は


一つのきっかけにすぎなかったとの見方もできます。





ドル円も米長期金利の上昇に呼応するかのように、80円割れを見せずに82円台後半まで上昇しています。


先週も何度か「今日のアナリストリポート」で触れましたが、82円80銭から83円に掛けてはドル売りも並んでおり


重要なポイントとみられます。


一次攻撃で簡単に抜けるとも思えませんが、一方でテクニカルでは「ドル高」を示す兆候が表れています。


5月の連休後に94円99銭を記録し、今年のドルの最高値を記録して以来、約半年間ドル安の流れは継続されてきたわけですが、


先週末、一旦82円を割り込みながらも再び82円台の半ばまでドル高に振れたことで日足のローソク足ではトレンドラインを


上抜けしています。


94円99銭を頂点に右肩下がりにトレンドラインを引くと、本日の陽線(11/15 12:00時点)の出現でこのトレンドラインを完全に


上抜けしています。


上記83円前後が上値のポイントにはなりますが、このテクニカルの変化を材料に上値を試す展開も十分に考えられそうです。


また、もう一つのテクニカルであるボリンジャーバンド(日足)を観ても2シグマのバンドが上下に拡大しており、


ドル上昇を示唆しています。


仮に83円半ばまでのドル高が実現するようだと、85円程度までの反発もありそうですが、まずは重要なレベルを抜け切ることが


できるかどうかに注目したいところです。




また、ユーロでもドル高が進んでいます。


すでに高値1.42台から700ポイントほどドル高ユーロ安が進んでいます。


主因は再び市場がユーロ圏の財政赤字問題に注目し始めたことです。


とりわけアイルランド国債に対するデフォルト懸念が顕著です。


先週後半には同国の国債の利回りが9.3%を超え、「


CDS市場では、同国の大手銀行アライド・アイリッシュの保証料は10%を超えた。


危機の目安とされる2%を大きく上回り、債務不履行(デフォルト)を織り込んだ水準をつけた」(日経ヴェリタス紙)




欧州財政危機は一旦不安が拡大すると、次から次へ飛び火し、そのたびに通貨ユーロが売り込まれた経緯があります。


週末には、独仏英などが支援を表明する共同声明を発表したことからユーロは買い戻され、


一旦下落に歯止めが掛かった形になりましたが、欧州時間帯での動きには注意が必要です。


特に明日16日から始まるユーロ圏財務相会合には注目したいと思います。




豪ドルもユーロ同様、高値から大きく下落し調整を続けています。


ユーロに比べ金利水準の高さや、実体経済の良さなど、大きく売り込まれる可能性は少ないものの、先週末の商品相場の急落が


豪ドル相場を押し下げています。


対ドルでは0.96台後半から0.97台前半がテクニカルで見た重要なサポートになりそうです。


対円では80円割れが意識されますが、その水準には200日移動平均線(日足)があり、簡単には抜けないと観ています。








■ 今週の注目材料 ■



11/15 (月)

  • 日   7−9月期GDP 
  • 欧   9月ユーロ圏貿易収支
  • 欧   コンスタンシオ・ECB副総裁講演(ウイーン)
  • 独   ウェーバー独連銀総裁講演(フランクフルト)      
  • 欧   ユンケル・ユーロ圏議長講演(フランクフルト)      
  • 米   10月小売売上高   
  • 米   11月NY連銀製造業景況指数  


  • 11/16 (火)

     
  • 中   9月景気先行指数 
  • 独   11月ZEW景況指数 
  • 欧   10月ユーロ圏消費者物価指数  
  • 欧   ユーロ圏財務相会合
  • 欧   ファンロンバイ・EU大統領講演(ブリュッセル)
  • 米   コンスタンシオ・ECB副総裁講演(フランクフルト)        
  • 米   10月生産者物価指数
  • 米   10月鉱工業生産
  • 米   11月NAHB住宅市場指数
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演(アラバマ州)


  • 11/17 (水)

     
  • 米   10月消費者物価指数      
  • 米   10月住宅着工件数
  • 米   10月建設許可件数            
  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演(ロードアイランド)
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演(セントルイス)    


  • 11/18(木)

     
  • 欧   OECD 世界経済見通し発表
  • 欧   トリシェ・ECB総裁講演(フランクフルト)
  • 欧   ファンロンバイ・EU大統領講演(ブリュッセル)
  • 米   週間失業保険申請件数             
  • 米   10月景気先行指数 
  • 米   11月フィラデルフィア連銀景況指数
  • 米   ウオーシュ・FRB理事講演(シカゴ)
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演(ワシントン)
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演(シカゴ)


  •  
    11/19(金)

     
  • 欧   バーナンキ・FRB議長講演(ECB議会で) 
  • 欧   バーナンキ・FRB議長、トリシェ・ECB総裁、ストロスカーン・IMF専務理事、
  • 中   周小川・中国人民銀行総裁、ECB会議の公開討論会で講演(フランクフルト)     



  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。