今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(12/13 〜 12/17)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  82.00 〜 85.00
ユーロ/円 ・・・ 108.00 〜 113.00
豪ドル/円 ・・・  81.00 〜 83.50
ユーロ/ドル・・・ 1.2900 〜 1.3400





クリスマスホリデーが近付いてきたせいか、先週の為替は全般的に静かな1週間でした。



もともと値動きの重いドル円は82円台半ばから84円程度までの2円以内の値幅で、ユーロでさえも



それまで週間では500−600ポイントほど動いていたものが300ポイント程度に



値幅を縮小してきました。



先週土曜日には中国の重要な経済指標が多く発表され、注目されていた11月の消費者物価指数はプラス5.1%でした。



この数字には正直驚きましたが、中国人民銀行はすかさず「預金準備率の引き上げ」という対処療法で



インフレに対応しようとしていますが、果たして不動産、食品などの高騰をどこまで防げるのか不透明です。






人民銀行による準備率の引き上げは10月からこれで4回目となり、都合2%の引き上げ幅となりました、



これで市中銀行は余った資金を貸し出しに回すのではなく、せっせと中央銀行に預金をせざるを得ません。



その結果、投機的な資金が市場から吸い上げられ、物価の沈静化につがるという政策ですが、一方で上海株式市場などは



利上げ懸念から「調整」が続いています。



余りに急激な利上げは株式市場の下落に繋がり、ひいては景気を冷やすことにもなりかねません。



今週は、大きな値動きがあるとすれば「最後の週」になるのではないかと観ています。



材料的にもいくつか重要なイベントがあります。



先ず米国では明日、今年最後のFOMCが開催されます。



11月の予想外の雇用の悪化についてどのような見方を示すのか注目されます。



「失業率の低下には時間がかかる」、バーナンキFRB議長も認めている様に、雇用回復への道のりは遠く、



FRBがさらなる追加緩和の可能性に触れるのであればドル売りに傾きそうです。



また、米長期金利の行方も重要です。



先週のドル円はほぼ米金利の上げ下げで値が動き「金利相場」の様相でした。



半年ぶりに3.3%台まで上昇した米10年債利回りですが、一部には3.5%を超えるのは難しいのでは



との見方もあります。



「小売売上高」や「鉱工業生産」などの指標を睨みながら、長期金利の反応に注視したいところです。






欧州では16日、17日にEU首脳会議が開催されます。



先週末、ドイツのメルケル首相とフランスのサルコジ大統領は揃って、欧州救済基金の増額には反対の立場を



表明しユーロ売りに繋がっています。



首脳会議でも同様な意見が出されそうですが、一方でベルギー、イタリアなどの首脳は基金増額に前向きです。



独仏首脳が基金増額に反対なのはとりもなおさず、今回の欧州財政問題はポルトガルやスペインには波及しないとの



強い信念があるものと思われますが、EU内での足並みはそろっていません。



この辺りを市場がどのように突いてくるか予断を許しません。






さらに上述のように中国の利上げの可能性もくすぶっています。



しかも、利上げが決定された時の反応も不透明です。



前回の利上げの際には豪ドル、ユーロなどは売られ、ドル円ではドル安円高に反応し、結局「ドル高、円高」



という結果でした。






ドル円のレンジを82円50銭−84円50銭と観ると、現在どちらに抜けてくるのか判断できずニュートラルです。



ここは、順張りに徹して「抜けた方について行く」という戦略で行くしかありません。



抜ければ、そちらの方向に加速することも考えられますが、今週がその最後のチャンスかと思われます。



上値では先ず84円台が定着し、その後84円40銭−50銭を抜けるかどうか。



下値では82円台後半がサポートになっているため、ここを下抜けできるかどうか、



その後82円50銭を突破できるかどうかに注目です。







■ 今週の注目材料 ■



12/13 (月)

      
  •     特に重要な経済指標はなし


    12/14 (火)

  • 日   10月鉱工業生産(確報)
  • 独   12月独ZEW景況感指数
  • 欧   10月ユーロ圏鉱工業生産
  • 英   11月英消費者物価指数(CPI)
  • 米   FOMC
  • 米   生産者物価指数(PPI)
  • 米   11月小売売上高
  • 米   10月企業在庫



  • 12/15 (水)

     
  • 日   日銀短観
  • 英   11月英失業率
  • 米   12月消費者物価指数(CPI)
  • 米   12月NY連銀製造業景気指数
  • 米   11月鉱工業生産
  • 米   12月NAHB住宅市場指数
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演(アトランタ)



  • 12/16(木)

     
  • 欧   EU首脳会議(12/17まで)
  • 欧   11月ユーロ圏消費者物価指数(CPI)
  • 米   11月住宅着工件数・同許可件数
  • 米   12月フィラデルフィア連銀景況指数
  • 米   週間失業保険申請件数



  • 12/17(金)

  • 独   12月独ifo景況指数
  • 欧   10月ユーロ圏貿易収支
  • 米   11月景気先行指数




  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。