今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(12/20 〜 12/24)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  82.00 〜 85.00
ユーロ/円 ・・・ 108.00 〜 113.00
豪ドル/円 ・・・  81.00 〜 83.50
ユーロ/ドル・・・ 1.2900 〜 1.3400





先週のドル円は静かな展開でした。



ユーロドルも比較的静かでしたが、それでも約350ポイントの値幅です。



円は82円後半から84円台半ばまで約150ポイントと、ユーロの半分以下の値動きで、既にクリスマス相場



入りした感があります。



今週はいよいよ本格的なクリスマス休暇ということで、値動きはさらに縮小する可能性があります。



あまり無理をせず、そろそろ来年の相場見通しを考えてもいいのではないでしょうか。






明確な方向性がない中でも、ドル円はどちらかと言えば85円の方向を目指しているように思えます。



既に5回ほど84円台半ばを試し、ことごとく押し戻されてはいますが、それでもまた、徐々に上昇して



84円台に乗せるなど、上昇傾向を見せています。簡単ではありませんが、84円台半ばを抜けると、85円を目指して



スピードも加速することが考えられます。



83円ー84円台半ばでのもみ合いを繰り返し、「エネルギー」を蓄えている状況とも捉えられるからです。






ドル円が85円を目指しているのではないかと観られる根拠の一つに、ユーロが対ドルで下落傾向にあることが



挙げられます。



欧州の財政懸念は沈静化するどころか、日増しに拡大しそうな流れです。



格付け会社各社はスペイン、アイルランドなどの格付けを次々に格下げし、それも一気に数段階引き下げています。



ポルトガル、スペインが資金要請を行う可能性は現状ではそれほど高くはないと思われますが、それでも債券市場では



それらの国々の国債が売られ、CDSの保証料率も高止まりしています。



市場はギリシャやアイルランドでの学習効果から、リスク回避の動きが止まらず両国の国債を手放しています。



また、「万が一」に備えたEUのセイフティネット構築も足並みが揃いません。






先週2日間にわたって開催されたEU首脳会議では欧州安定メカニズム(ESM)の創設は合意にいたったものの、



欧州金融安定化基金の規模の拡大にはドイツなどの反対により実現していません。



先月末、チェコのプラハで開催された会議に出席したNY大学のルービニ教授は「ポルトガルが次に金融支援を



求める可能性は極めて高い。しかし、部屋の中の巨象はポルトガルではなく、スペインだ。問題が起こった場合、



スペインを救済するのに十分な公式の資金はない。」と指摘しています。



今後、欧州首脳の足並みの乱れを市場が突いてくることも考えられます。



この辺りを見越してか、ヘッジファンドなどが利用するIMMの通貨先物の建て玉を観ると、それまでの



「ドル売りユーロ買い」のポジションを11月23日に約2ヵ月振りに「ドル買いユーロ売り」に転換させ、



先週末に発表された直近のポジションではさらにその額を拡大させています。






ドル円は上昇傾向にあると上述しましたが、それでも取引は閑散となりがちです。



市場参加者が少なくなる中、84円台半ばを抜けて85円を目指すには相当なパワーが必要です。



そのため、今週中に上抜けする可能性は少なく、結局レンジ内での取引になると予想します。



従って、ロングポジションも一旦は84円半ば前で閉じ、ある程度利益を確保することをお薦めします。



逆に、シートポジションをうまくメイクできた際も同様かと思います。



昨年の年末も「ドル先安観」が優勢の中、予想外のドル高が進み、今年年初も第1週まではドル高が進みましたが、



その流れは長く続かず、第2週目からドルが売られ始めています。



今年これまでの動き観ると昨年のそれと酷似しているようにも見えます。



11月1日の80円21銭を底値に、ドルは約4円反発しています。



さて、今年の年末から来年に掛けての相場時は、昨年と同じ道を辿るのでしょうか・・・。







■ 今週の注目材料 ■



12/20 (月)

      
  • 日   日銀金融政策決定会合
  • 日   10月景気動向指数(改定値)
  • 欧   10月ユーロ圏経常収支
  • 欧   12月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報)


    12/21 (火)

  • 豪   RBA議事録
  • 独   1月独GFK消費者信頼感調査
  • 加   11月カナダ消費者物価指数



  • 12/22 (水)

     
  • 日   11月貿易統計
  • 英   BOE金融政策委員会議事録
  • 英   第3四半期GDP(確報値)
  • 米   7−9月期GDP(確定値)
  • 米   11月中古住宅販売件数
  • 米   10月FHFA住宅価格指



  • 12/23(木)

     
  • 日   休場(天皇誕生日)
  • 米   11月耐久財受注
  • 米   12月ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値)
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   11月新築住宅販売件数
  • 米   11月個人所得
  • 米   11月個人支出



  • 12/24(金)

  • 米   株式、債券市場は休場




  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。