マーケット・プレディクション(12/27 〜 12/31)
■ 今週のレンジ予想 ■
ドル/円 ・・・ 81.00 〜 84.00
ユーロ/円 ・・・ 106.00 〜 111.00
豪ドル/円 ・・・ 81.00 〜 84.00
ユーロ/ドル・・・ 1.2900 〜 1.3400
今年最後の「マーケット・プレディクション」です。
そこで、今年の相場を少し振り返ってみたいと思います。
ドル円は春先まで順調に回復傾向が続いて米経済の動きに沿って「ドル高円安」傾向が強まり、90円台から94円台まで
続きました。
またこのドル高の背景にはユーロ圏の景気後退によるユーロ安が影響していたことも見逃せません。
ユーロは対ドルで1.45台から1.35台まで下落し、さらにその後は「ギリシャ」の財政赤字問題がクローズアップされ
ユーロ下落に拍車をかけました。ユーロの大幅下落を受け「ユーロは1.0を割る」との観測も出始めるなど、ユーロに対して「総悲観」
の状況になりました。
「PIGS]という言葉がはやり出したのもこの頃です。
ユーロ安が進む中、円も5月5日には94円99銭まで下落し、今年の円の最安値を記録しました。
しかし、重要な節目である95円には届かず、その後米景気の後退を示す経済指標が相次いで出てきたことからドルが売られ、
円は上昇傾向に入りました。
「ドルは買えないし、ユーロも買えない」状況から円の独歩高となり、ユーロ円は105円台まで急落。
さらに米長期金利の低下傾向が続き、市場では米追加緩和(QE2)の実施が意識され始め、米金利はさらに低下し、日米金利差縮小
からドル円はさらに80円台に向かって下落して行きました。
11月2日の米FOMCでは市場予想通り、6000円億ドル規模の追加緩和を決定しました。
バーナンキFRB議長は「米景気の二番底」の可能性と「デフレ懸念」にも言及し、「住宅と雇用」の回復が最優先課題であることも
指摘しております。
この段階で市場は、場合によってはさらなる追加緩和の可能性についても噂されるほど「米景気回復の遅れ」を意識していました。
しかし、みんなが「超弱気」になった時に相場は反転するのが「市場の常」で、追加緩和を実施したにもかかわらず、米長期金利は
この日を境に急騰。日米金利差拡大からドル円も上昇し、12月に入ると84円台半ばまでドル高が進んだことは記憶に新しい所です。
結局、ドル円はFRBが追加緩和を決定する前日の11月1日に記録した80円21銭が今年の円の最高値となり、
なんとも皮肉な結果となりました。
年内のドル円は81−85円で越年すると観ていますが、年末年始を通じてドルが大幅に上昇する可能性は少ないと
予想しています。
米経済指標に改善傾向は観られますが、住宅と雇用を改善させるには至っていません。
11月の雇用統計でも観られたように、特に雇用についてはまだまだ安定していとは言えません。
その意味で来年そうそうに発表される12月の雇用統計が非常に注目されます。
一方で、先週正式に成立したブッシュ減税の2年間の延長は今後の景気には相当なプラスが予想されます。
年末商戦が好調なこともあり、今後個人消費を軸に景気が回復する可能性に期待もできます。
多くのシンクタンクではブッシュ減税の延長で、2011年のGDPを0.5%−1.0%押し上げる効果があるとの試算も
発表しています。
こう考えてきますと、ドル円は来年前半は円高方向への圧力が残り、減税効果の出てくる年後半にはドル高に振れるのではないかと
観ています。
いずれにしても最大の懸念は米景気の回復と、欧州財政問題のどちらが大きく反転するかが重要なイッシューになろうかと
思います。
欧州財政問題がさらに拡大し、米景気回復が鮮明になればドル高ユ−ロ安が加速し、ドル円も円安に傾き、どちらも回復に
手間取るようだと円の独歩高も考えられそうです。
■ 今週の注目材料 ■
- 12/27 (月)
豪 シドニー休場(ボクシングデー)
中 11月中国の工業利益
英 ロンドン休場(クリスマス)
- 12/28 (火)
豪 シドニー休場(ボクシングデー)
日 11月失業率
日 11月全国消費者物価指数
日 11月鉱工業生産
英 ロンドン休場(ボクシングデー)
米 10月ケース・シラー住宅価格指数
米 12月消費者信頼感指数
米 12月リッチモンド連銀製造業指数
- 12/29 (水)
欧 11月ユーロ圏マネーサプライ
独 12月消費者物価指数(速報値)
- 12/30(木)
米 週間失業保険申請件数
米 12月シカゴ購買部協会景況指数
米 11月仮契約住宅販売指数
- 12/31(金)
重要経済指標は特になし
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