今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(1/24 〜 1/28)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  81.00 〜 84.00
ユーロ/円 ・・・ 108.00 〜 113.00
豪ドル/円 ・・・  81.00 〜 84.00
ユーロ/ドル・・・ 1.3300 〜 1.3800





ドル円が明確な方向性が出ない中、ユーロドルが上昇傾向を強めています。



先週1週間だけでも1.32台から1.36台へと約400ポイントの上昇でした。



その結果、ドル円とユーロドルの「掛け算」であるユーロ円は、112円台半ばと、こちらは2ヵ月ぶりの



高値まで上昇し、「ユーロ独歩高」の様相を呈しています。






欧州財政危機の後退からユーロ買い戻しが進み、さらにインフレ懸念やドイツの好調な経済指標などもあり



ユーロが急速に買い戻されたことが背景です。



実際、先週末にCFTC(米国商品先物取引委員会)が発表した、1月18日(火曜日)現在の通貨先物市場での



建て玉(たてぎょく)を観ると急激にユーロの売り持ち額が減少し、ほぼニュートラルの状況に戻っている



ことが分かります。



この建て玉はその前の週には、ポルトガルなどの国債入札の不調を予測しながら4万1千枚を超える売り持ちに



傾いていました。



ユーロ下落に賭けていたとも言えます。



しかし上記ユーロ買い材料に、ヘッジファンドなどがポジションの解消を急ぎ、ストップロスのユーロ買いも



巻き込んでユーロの急上昇に繋がったものと思われます。


さて、そのユーロは先週末一時1.36台半ばまで上昇した後、1.36前後まで落とされてきました。



一目均衡表(日足)では非常に重要な値位置にいるといえます。



1.36前半には「雲」の上限があり、抜けそうな気配もあります。



また、「遅行スパン」はこのまま同水準で1週間推移したら上抜けし、「好転」を完結することにもなりそうです。



一方で、この水準を維持できなければ目先の天井は確認され、ユーロが下落することも十分可能かと思います。



個人的には、この水準からユーロがもう一段上昇したとしても、1.38前後では一旦頭を打つのではないかと



考えています。



ユーロ圏の財政危機は一旦後退したとしても、依然として先行き不安定であること。



さらには、ドル安がこのまま継続するとも思えないことがその理由です。






米景気は昨年12月あたりからは着実に回復傾向を示しています。



「雇用と住宅」には依然として厳しい見方があるものの、先週発表された中古住宅市場は急回復しています。



もちろん、今後継続的に改善を示すかどうか注意深く観る必要はありますが、再び大きく落ち込む可能性は少ない



のではないでしょうか。



失業率についてはFRBが理想とする水準には程遠いですが、雇用者も時間をかけながら徐々に増えていきそうな気配です。



このあたりの認識をバーナンキFRB議長がどのように示すにか、今週央に発表されるFOMCの内容にも注意したいところです。



米経済に対する楽観的な見方が優勢にあればユーロが売られドルが上昇する余地はありますが。



どうでしょか・・・。



ドル円については方向感が見られません。



テクニカルでは12月15日に記録したドル高値、84円51銭を頂点にした抵抗線と、1月3日に記録した80円93銭をポイントとした



支持線が三角形を形成する、いわゆる「三角保ち合い」にあります。



このパターンはどちらか抜けた方向に力強く動きだすことを意味し、現在はエネルギーを貯めていると考えられます。



ここは無理にポジションメイクせず、どちらに抜けるかを確認し、抜けた方向に「順張り」で攻める手法でいいと思います。



そのメドは現状では、下値で81円90銭、上値で83円20銭程度で、時間とともに徐々に収斂してきますのでしっかりと



見極めたいところです。










■ 今週の注目材料 ■



1/24 (月)

     
  • 日   日銀金融政策決定会合(1/25まで)
  • 欧   1月ユーロ圏総合景気指数(速報値)
  • 欧   1月ユーロ圏製造業景気指数(速報値)
  • 欧   1月ユーロ圏鉱工業新規受注



  • 1/25 (火)

  • 独   2月GFK消費者信頼感調査
  • 欧   ファンロンパイEU大統領講演(ブリュッセル)
  • 英   10−12月期GDP
  • 米   11月ケース・シラー住宅価格指数
  • 米   1月消費者信頼感
  • 米   11月FHFA住宅価格指数
  • 米   オバマ大統領一般教書演説
  • 米   1月リッチモンド連銀製造業指数
  • 加   12月カナダ消費者物価指数



  • 1/26 (水)

     
  • 豪   シドニー休場(オーストラリアデー)
  • 欧   ECBシュタルク理事講演(キ―ル)
  • 英   BOE議事録
  • 米   112月新築住宅販売件数
  • 米   FOMC政策金利発表



  • 1/27(木)

     
  • 日   12月貿易統計
  • 独   1月消費者物価指数
  • 欧   1月ユーロ圏景況感指数
  • 欧   ECBビニ・スマギ理事講演(マドリード)
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   12月耐久財受注
  • 米   12月仮契約住宅販売件数



  • 1/28(金)

  • 日   12月全国物価指数
  • 日   12月失業率
  • 欧   12月ユーロ圏マネー・サプライ
  • 米   10−12月期GDP
  • 米   1月ミシガン大学消費者信頼感指数




  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。