今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(1/31 〜 2/4)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  81.00 〜 83.50
ユーロ/円 ・・・ 109.00 〜 114.00
豪ドル/円 ・・・  80.00 〜 83.00
ユーロ/ドル・・・ 1.3300 〜 1.3800





先週は週後半に日本国債の格下げニュースが飛び込み、ドル円は約1円ほど円安に振れました。



それまでは1日50銭程度の動きだったものが、1時間余りで82円20銭水準から83円22銭まで



ドル買い円売りが進みましたが、これまで重要な節目と観られていた83円50銭を超えるに至っていません。



週末のNY市場ではエジプト情勢の悪化から、NY株式市場が急落。安全資産への資金流入から米債券が大きく買われ、



長期金利は大幅に下落しています。



この結果、円買いドル売りが優勢となり、円は対ドル、対ユーロなどで大幅に上昇し、ドル円は一瞬82円台割れ。






また商品市場でも金など貴金属が上昇しましたが、これは金が「安全資産」としての側面を持つことによるものですが、



混乱の勢いが中東諸国にも及ぶ可能性もあることから「原油価格」が1日で4.3%の急騰を見せています。



中東の混乱が世界の金融市場に大きな影響を与えることをまざまざと実感させられたことになりました。



エジプトを含めた中東は産油国が多くあることと、海上輸送に極めて重要な地位を持つ「スエズ運河」があることから、



今後の成り行き次第では、さらなる影響が出てくることも考えられます。



中東情勢からは目が離せません。






今週の展開ですが、ドル円は依然として81−83円のレンジ内にいます。



日本国債の格下げでも83円台前半までの動きで、83円50銭は抜けませんでした。



一方、下値でも今回のエジプト情勢で82円を割り込む場面はあったものの、今のところの一気に81円を目指す展開でも



なさそうです。



今週の日経ヴェリタス紙も「信用力低下も円は安全?」といった見出しで、国債の格下げでCDS保証料率が上昇しているにも



かかわらず、為替では円高が進んでいる「ねじれ現象」について述べています。



テクニカルで観るとやや円高に振れそうなパターンが観られますが、それにはさらなる中東情勢の混迷や、米経済指標の



悪化などのドル売り材料が必要ではないかと思います。



仮に、もう一段下落した場合、目先は81円50−70銭のサポートが突破できるかどうかが注目され、



抜けると、今月3日に記録した81円台割れの可能性が高まりますが、簡単ではないでしょう。



今週は為替相場が動くには材料に事欠きません。



先ず、本日には1月のユーロ圏の消費者物価指数が発表されます。



先月12月の同指数が2.2%と、昨年では初めて2%台に乗せたことから、トリシェ・ECB総裁は「インフレ圧力は強い」



と発言したことが、直接ユーロ高に繋がった経緯があります。



1月の同指標の市場予想は2.3%と、先月よりやや高めの予想になっています。



実際にECBが利上げに踏み切るのは先のことかと思いますが、2.3%を超えているようだと、市場はユーロ買いで



反応しそうです。






また。今週は各国政策金利の発表も相次ぎます。



明日のオーストラリアを皮切りに、木曜日にはECB、BOEが政策金利を発表しますが、いずれも今回は見送られる公算が



高いと観ていいと思います。



そして、最も注目すべきはやはり週末の米雇用統計です。



先月には失業率の改善が急速に進みました。



しかし、それでもFRBが目標とする7%前後には程遠い状況で、雇用者数の改善の割りには失業率の低下ペースは遅く、



ドルの上昇を妨げているとも言えます。



今回の予想は失業率が9.5%で、非農業部門雇用者数は13.5万人の増加とされています。



今後も緩やかな雇用者の増加が続くものと予想されますが、失業率を劇的に改善させるには至らないだろうと



の見方がコンセンサスです。



前回大きなサプライズだったADP雇用者数も雇用統計の2日前にでます。



前回のようなことはないと思われますが、どの程度増加しているのか、こちらも注目されます。










■ 今週の注目材料 ■



1/31 (月)

     
  • 日   12月鉱工業生産
  • 欧   1月ユーロ圏消費者物価指数
  • 米   12月個人所得
  • 米   12月個人支出
  • 米   1月シカゴ購買部協会景況指数
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁、大学生とのパネル討論会に参加
  • 加   11月カナダGDP



  • 2/1 (火)

  • 豪   RBAキャッシュターゲット  
  • 独   11月独失業率
  • 欧   1月ユーロ圏PMI製造業景気指数(改定値)
  • 欧   12月ユーロ圏失業率
  • 欧   トリシェ・ECB総裁講演(ミラノ)
  • 米   1月ISM製造業景況指数
  • 米   1月自動車販売台数



  • 2/2 (水)

     
  • 日   1月マネタリー・ベース
  • 欧   12月ユーロ圏生産者物価指数(PPI)
  • 米   1月ADP雇用者数
  • 米   デューク・FRB理事講演



  • 2/3(木)

     
  • 豪   12月豪住宅建設許可件数
  • 豪   12月豪貿易収支
  • 欧   1月ユーロ圏PMIサービス業景気指数(改定値)
  • 欧   12月ユーロ圏小売売上高
  • 欧   ECB理事会
  • 欧   独・スペイン首脳会談(マドリード)
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   1月ISM非製造業景況指数
  • 米   バーナンキ・FRB議長講演



  • 2/4(金)

  • 欧   EU首脳会談
  • 米   1月雇用統計
  • 加   1月カナダ失業率




  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。