今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(2/14 〜 2/18)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  82.00 〜 85.00
ユーロ/円 ・・・ 109.00 〜 114.00
豪ドル/円 ・・・  82.00 〜 85.00
ユーロ/ドル・・・ 1.3100 〜 1.3700





しばらく「三角保ち合い」(さんかくもちあい)が続いていたドル円でしたが、先週木曜日に海外市場で83円台に



乗せたことで上抜けを完成させました。



先週末の海外市場ではドルが全面高の中、対円でも83円68銭まで上昇し、1月7日以来のドル戻り高値を



記録しています。これで今年の円最安値に並んだことになります。



今回のドル全面高の背景は、基本的には米経済指標の改善傾向が続いていることが主因です。



特に、これまで回復が遅れていた「雇用」にも薄日が射し始めてきたことが大きかったと思います。



4日発表された1月の雇用統計では失業率の2ヵ月大幅改善が続き、先週の週間失業保険申請件数も2年半ぶりに



38万件台に減少しています。



米景気回復の経済指標が続く中、出遅れていた「雇用」も緩やかな改善傾向を示し始めたと言えそうです。






今週も、先週同様緩やかなドル高が続くと観ていますが、基本的にはもみ合いを続けながらのドル上昇では



ないでしょうか。



基本的にはユ−ロドルが相場全体の流れを決める展開は変わらないでしょうが、そのユーロでは、先週ウェーバー



ドイツ連銀(BUBA)総裁の辞任が話題を集めました。



現在のところユーロの相場には目立った影響を与えてはいませんが、トリシェ総裁の後継者と目されていただけに市場では



意外感を持って受け止められています。



報道によれば、同氏はドイツ銀行の頭取への就任ではとの観測が強いようです。






現在のトリシェ総裁は第2代の総裁で、初代総裁はオランダのドイセンベルク氏でした。



ユーロ圏を牽引し、経済的にも政治的にもユ−ロ圏の代表であるドイツが次期総裁を輩出するのが衆目の一致する



ところでした。



同氏が民間金融機関に転出することになれば、次期総裁選びも混沌としてきます。



今のところ、イタリア、スペインなどの中銀総裁が候補に挙がっていますが、加盟17ヶ国の金融政策を一つにまとめていく



手腕はそう簡単では無いはずです。



今後折に触れ、ウェーバー総裁が候補から外れたことが話題になりそうです。






豪ドルが引き続き堅調に推移しています。



先週のオーストラリア雇用統計ではフルタイムでの雇用者数が減少していたことから、対ドルでは下落し、週末には



0.99台半ばまで売られましたが、そこから切り返して本日は1.0065まで上昇し、100ポイント以上の



反発を見せています。



対円でも再び83円台半ばを超える水準まで上昇し、底固さを見せています。



背景には、3月にも再利上げするのではないかという、利上げ観測が高まっていることが挙げられます。



ヘッジファンドなどが利用するシカゴ通貨先物市場の建て玉を見ても、先週末に発表された直近データでは



豪ドルの買い越し額が3週連続で増加しており、ネットの買い越し額も7万枚を超え、昨年4月20日以来の



高水準になっています。



今後さらに豪ドルが上昇すると読んでいることを表していますが、過去の経験則から、ネット買い越し額が



「7−8万枚に達すると相場は反転する」傾向があり、これから先の買い持ちには気をつけたいところです。



もっとも、対円では83円台が徐々に値固めされつつあり、84円台に乗せると昨年5月以来の水準となり、



週足の「200日移動平均線」がある84円70銭辺りまで上昇する可能性も否定できません。






今週は中国の1月の消費者物価指数(CPI)が発表されます。



干ばつによる食料品の値上がりなどもあり、すでに5%を超えるとの予想もあります。



中国人民銀行は物価上昇率を3%以内に抑えたいとの意向もあり、仮に5%を大きく超えている



ようだと、再利上げの観測が高まり豪ドルが大きく売られる展開も考えられます。



今週は多くのイベントがあり、主要通貨は値動きが大きくなりそうです。



ポジションの管理はしっかりと行い、トレンドの変化には注意したいところです。







■ 今週の注目材料 ■



2/14 (月)

     
  • 日   日銀金融政策決定会合(2/15まで)
  • 日   2010年10ー12月期GDP
  • 中   1月中国貿易収支
  • 欧   12月ユーロ圏鉱工業生産
  • 欧   ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル)
  • 米   タドリー・NY連銀総裁講演(NY)
  • 米   オバマ大統領、2012年度予算教書を議会に提出



  • 2/15 (火)

  • 豪   RBA議事録
  • 日   12月鉱工業生産(確報)
  • 日   白川日銀総裁会見
  • 中   1月中国生産者物価指数
  • 中   1月中国消費者物価指数
  • 欧   ユーロ圏第4四半期GDP(速報値)
  • 欧   12月ユーロ圏貿易収支
  • 欧   EU財務相会議
  • 独   2月独ZEW景況感指数
  • 独   独第4四半期GDP(速報値)
  • 英   1月英消費者物価指数
  • 米   1月小売売上高
  • 米   2月NY連銀製造業景況指数
  • 米   2月NAHB住宅市場指数
  • 米   ピアナルト・クリーブランド連銀総裁講演(オハイオ州)



  • 2/16 (水)

     
  • 英   1月英失業率
  • 英   BOE四半期インフレ報告
  • 米   FOMC議事録(1/25、26日分)
  • 米   1月住宅着工件数
  • 米   1月同許可件数
  • 米   1月生産者物価指数
  • 米   1月鉱工業生産
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演(ロックフォード)



  • 2/17(木)

     
  • 欧   2月ユーロ圏消費者信頼感指数
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   1月消費者物価指数
  • 米   1月景気先行指数
  • 米   2月フィラデルフィア連銀景況指数
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演



  • 2/18(金)

  • 日   日銀金融政策決定会合議事録(1/24、25日分)
  • 欧   G20(パリ)
  • 加   1月カナダ消費者物価指数




  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。