今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(2/21 〜 2/25)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  82.00 〜 85.00
ユーロ/円 ・・・ 111.00 〜 116.00
豪ドル/円 ・・・  82.00 〜 86.00
ユーロ/ドル・・・ 1.3300 〜 1.3800





先週のドル円は、週末にはドル高もやや一服の感がありましたが、基本的にはドルが堅調な週でした。


水曜日のNY市場では、一時83円98銭までドル高が進み、84円台乗せも目前でしたが、大台替えには失敗しています。


一気に85円を目指す展開ではないものの、80円台が徐々に遠のいて行くイメージが醸成されつつあります。


83円を挟んで、82円50−83円50でのもみ合いが続くと観られますが、ドルの大きな値崩れはないと


予想します。





先週末に発表されたシカゴの通貨先物市場で、ドル円の建て玉に興味深い結果が表れていました。


このポジションは2月15日時点でのものですが、ドル高円安が進んだ理由が良く理解できます。


その前の週まで「ドル売り円買い」だったポジションを、1万8千枚を超える「ドル買い円売り」に転換したという


結果がでました。


これはドルに直して約28億ドル相当になり、ドル売りポジションをひっくり返し、買い持ちにしたことは


かなりのドルを買ったことになり、これが83円台後半までのドル高に繋がったものと容易に連想できます。





「ドル売り円買い」のポジションは昨年6月から先週まで継続していたことから、約8ヵ月ぶりの「ドルロング」です。


その当時のドル円レートは87−88円台でしたが、その後ドルロングポジションを積み重ねるにつれて、5月には


94円台までドル高に推移したことはご存じの通りです。


さすがに、この水準までドル高が進むかどうかは別にして、ヘッジファンドなどの相場観が当時と同じように「ドル高」に


変化してきたことを、この動きから確認できそうです。





とは言え、一気にドルが上昇するような地合いではありません。


特に、イギリス、ユーロ圏で利上げ観測が高まってきたことが、ドルの上値を重くしています。


対円でも、これまでと同様84円53銭近辺が重要なポイントであることに変わりはありません。


この水準を抜ければドル買いに弾みがつくと思われます。


先週の84円近くまでのドル高を受けて、本邦の輸出筋も、83円台半ばまでの為替予約は取り終えていると観られ、


次のターゲットは84−85円の水準のようです。


一方、この水準ではドル売り持ち筋の「ストップ・ロスのドル買い」も入っているとの観測もあり、84円台での攻防も


興味深いところです。





今週はそれほど重要な経済指標の発表がない中、米国では住宅関連の指標が出ます。


ケース・シラー住宅価格指数と中古住宅販売件数です。


前者は依然として前年比ではマイナスが続いていますが、後者の中古住宅では2ヵ月連続で改善しています。


雪の影響もあったことから前月比弱い数字が予想されていますが、年率換算では520万戸と、予想どおりであれば2ヵ月連続で


500万を超えます。





今週もFRB関係者の講演が多く予定されています。


追加緩和に否定的な「タカ派」のメンバーの講演もあることから、発言内容には注目したいと思います。


特にプロッサー・フィラデルフィア連銀総裁は前回の講演で


「景気見通しが一段と明るくなったら、アクセルを足から離すことも考える必要があると」


と、利上げには前向きに見方を示しています。









■ 今週の注目材料 ■



2/21 (月)

     
  • 欧   ドラギ・イタリア中銀総裁(ECB政策メンバー)講演
  • 独   2月独ifo景況指数
  • 独   3月独製造業PMI
  • 独   3月独非製造業PMI
  • 米   NY市場休場(プレジデンツデー)



  • 2/22 (火)

  • 独   3月独GFK消費者信頼感調査
  • 米   2月消費者信頼感指数
  • 米   12月S&Pケース・シラー住宅価格指数
  • 米   2月リッチモンド連銀製造業指数
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
  • 加   12月カナダ小売売上高



  • 2/23 (水)

     
  • 日   1月貿易統計
  • 欧   トリシェ・ECB総裁、クアデン・ベルギー中銀総裁講演
  • 欧   ウェーバー独連銀総裁講演
  • 英   BOE議事録
  • 米   1月中古住宅販売件数
  • 米   ホーニング・カンザス連銀総裁講演
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演



  • 2/24(木)

     
  • 欧   2月ユーロ圏消費者信頼感(確報値)
  • 独   第4四半期独GDP(確報値)
  • 米   1月耐久財受注
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   1月新築住宅販売件数
  • 米   12月住宅価格指数
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演



  • 2/25(金)

  • 欧   1月ユーロ圏マネーサプライ
  • 欧   アイルランド総選挙
  • 独   2月独消費者物価指数(CPI)
  • 英   第4四半期英GDP(速報値)
  • 米   第4四半期GDP(改訂値)
  • 米   2月ミシガン大学消費者信頼感指数
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁パネル討論会に参加
  • 米   イエレン・FRB副議長パネル討論会に参加




  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。