マーケット・プレディクション(3/21 〜 3/25)
■ 今週のレンジ予想 ■
ドル/円 ・・・ 79.00 〜 83.00
ユーロ/円 ・・・ 112.00 〜 118.00
豪ドル/円 ・・・ 77.00 〜 82.00
ユーロ/ドル・・・ 1.3700 〜 1.4300
東日本を襲った大地震と大津波の影響で日本は戦後最大の危機に見舞われています。
危機はそれだけには留まらず、その後の原発事故では連日、命がけの放水が続けられています。
さらに、危機は物質的な災害だけではなけく、金融市場をも襲いました。
先週17日の早朝には、市場参加者の極めて少ない時間帯に円が急騰。
わずか20分程度の間に79円台後半から76円25銭まで円買いが進み、それまでの円の最高値であった
79円75銭を大幅に更新する事態となっています。
また、株式市場でも2日間で約2000円も下落し、東北地方に工場を持つ企業は大きく売り込まれ、東京株式市場は2日間で
約50兆円の時価総額を失っています。
FXでも個人投資家がかなりの被害を受けたと報道されています。
本来ならば今回の事態は「円売り」要因だったはずですが、投機的なドル売りと個人投資家の強制ロスカットにより
ドルの大幅下落を招いたと説明されています。
FXの取引システムで、一定の損を超えると強制的にポジションの解消を迫られる、という点を見越して
ドル売りを仕掛けたとの説もあり、真相はわかりませんが可能性は否定できません。
その後のG7緊急電話会議で「協調介入」の合意がなされ、日銀が積極的に介入したことから、ドル円は一時81円台後半まで
値を戻しています。
しかし海外市場では欧米の中央銀行が円売り介入を行った模様ですが、円は80円台半ばと、日銀介入後のドル高値からは
1円以上も円高方向に振れています。
決して本腰の入った介入では無かったことが伺われます。
市場は依然として不確実性の高い展開が続いています。
足元では80円割れの可能性はやや遠のいたものの、再び80円を割り込み投機的な円買いが加速することがないとは言い切れません。
リビア情勢の悪化、原発事故の行方、株式市場の状況、あるいは現在20兆円ほどと見積もられている災害による被害額が
さらに増えるようだと、生損保会社の海外資産売却に伴う円買い、など為替に影響を与えそうな材料は多く残されています。
このため、今週も変動幅の大きな週になりそうです。
注意すべきことは、まずポジションの数です。
通常よりはるかに大きなボラティリティ−’(変動率)が予想されることから、通常よりもポジションを抑える必要があります。
レバレッジが40倍以上の場合、相場の変動により強制ロスカットが執行され、その後に相場が戻るというケースも
あります。レベレッジが低ければそのような場合にもあわてる必要がありません。
また、資金の追加にしても銀行のシステムが混乱しているため、振り込みが大幅に遅れることも考えられます。
上記、不安定要因がある程度の落ち着きを見せるまで、余裕のある資金管理とポジションの縮小が望ましいと思います。
市場では「ブラック・スワン」という言葉がささやかれています。
Blsack Swan(黒い白鳥)は通常観られない現象を意味しています。
チュニジアからリビアまで拡大した「民主化運動」、マグニチュード9を超えた東北関東大震災、わずか20分で3円もの円高が進んだ
為替市場・・・・など通常では考えられない混乱が起きています。
このため各金融市場は今後も落ち着きどころを求めて大きく揺れ動くものと思われます。
くれぐれも上記資金、ポジションの管理を怠らないようご注意下さい。
■ 今週の注目材料 ■
- 3/21 (月)
日 休場(春分の日)
米 2月中古住宅販売件数
- 3/22 (火)
英 2月英消費者物価指数
米 1月FHFA住宅価格指数
米 3月リッチモンド連銀製造業指数
- 3/23 (水)
欧 3月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)
英 BOE議事録
米 2月新築住宅販売件数
米 バーナンキ・FRB議長講演
- 3/24(木)
日 2月貿易収支
欧 EC首脳会議(3/25まで)
米 週間失業保険申請件数
米 2月耐久財受注
- 3/25(金)
日 2月消費者物価指数
欧 2月ユーロ圏マネーサプライ
独 4月独GFK消費者信頼感調査
独 3月独ifo景況指数
米 10−12月期GDP(確報値)
米 2月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
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