今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(3/28 〜 4/1)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  80.00 〜 83.00
ユーロ/円 ・・・ 113.00 〜 118.00
豪ドル/円 ・・・  80.00 〜 85.00
ユーロ/ドル・・・ 1.3800 〜 1.4300





先週のドル円は連休明けの22日(火曜日)から、ほぼ値動きがなく80円90銭台での取引が続いていましたが、


週末のNY市場でようやく値動きが観られました。


3月18日の市場介入以来、警戒感から80円はおろか、80円50銭をも割り込みませんでした。


その意味では今回の介入が、「協調介入」だったことが今のところ成功だったと言えそうです。





しかし問題はこれからです。


現在のレート水準を維持し、さらに円安方向に持っていけるかどうかです。





昨年9月15日に約15年ぶりに市場介入に踏み切った時と比較してみると・・・・。


前回は市場レートが83円を割り込んだ、82円88銭辺りで介入を実施しました。


介入規模も比較的大きく、なりよりもロンドン、NYなどの海外市場でも積極的に介入を継続したことで


ドル円はその日のうちに85円14銭まで上昇しました。そしてその後1週間は円安に推移し、ほぼ85円台で取引されて


います。


一見介入は成功し、ドル高に推移する可能性もあると観られていましたが、1週間後には85円を割り込み、


1ヵ月後の10月15日には、NY市場で81円を割り込む水準まで「円高ドル安」が進み、結局、介入以前のレベルまで


ドルが売られることになりました。


つまり、昨年の市場介入は1週間程度しか効果が無かったことになります。


もちろん、今回の介入と昨年のそれとを単純に比較することは慎重になされなければなりません。


昨年の9月の介入時は、ドル安が進んでいた中、欧州の財政赤字問題から「ドルは買えないが、ユーロも買えない」と


消去法で安全資産として円が買われた背景がありました。


今回も環境的には似ていますが、根本的に異なるのは「東日本関東大震災」による被災国だということです。


加えて、原発問題の発信国で日本発の危機に繋がる恐れがあることです。





介入後1週間を経過した今週、ドル円が昨年9月のようにジリジリと円高に向かうのかどうか予断は許しませんが、


上記背景を考慮すると、「今回は違う」と思われます。


3月の協調介入以来、日銀をはじめ欧米の中銀による介入は観測されていません。


従って、日銀などの介入スタンスを探ることはできませんが、やはり80円台を割り込む水準では再び介入が実施される可能性は

高いと思われます。





円が急騰する場面では協調介入に対する警戒感がさらなる円買いにブレイキをかけ、さらに日本が被災国であることなどを


考えると、76円という円高水準は数字が示す以上に遠いと感じられます。


直ちに円高が反転するとは思えませんが、徐々に円の悪材料を織り込み始めドル高に振れて行く展開を予想しています。


最も、今週末には注目の米雇用統計が発表されます。


内容次第ではもちろん再び円買いに振れる可能性もありますが、現状ではどちらの材料になるか分かりません。





先週後半から豪ドル円が急速に値を戻しています。


円が最高値を更新した3月17日早朝には74円台後半まで急落した豪ドル円でしたが、週明けの本日は84円に迫る水準まで


値を戻しています。


これは、ドル安傾向のつづく中、上述のように、円は原発問題などで買えず、ユーロもソブリンリスクから売られていることで、


今後再利上げが見込める豪ドルに資金が流れたものと思われます。


対ドルで1.02台後半、と史上最高値を更新したことも追い風になっています。


対円ではここ3年間一度も上抜けができずに失敗している、「週足」の200日移動平均線がある84円前半がポイントとなりそうです。


この水準を抜けると、上昇に弾みがつくものと思われます。






■ 今週の注目材料 ■



3/28 (月)

     
  • 米   2月個人支出
  • 米   2月個人所得
  • 米   2月PCEデフレーター
  • 米   2月仮契約住宅販売件数
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演(アトランタ)
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演(サウスカロライナ州)
  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁フォーラムに参加(ボストン)



  • 3/29 (火)

  • 日   2月失業率
  • 独   4月独GFK消費者信頼感調査
  • 独   3月独消費者物価指数(速報値)
  • 米   1月S&Pケースシラー住宅価格指数
  • 米   3月コンファレンスボード消費者信頼感指数
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演(プラハ)



  • 3/30 (水)

     
  • 欧   3月ユーロ圏景況感指数
  • 欧   ビニスマギ・ECB理事講演
  • 米   3月ADP雇用者数
  • 米   ホーニング・カンザス連銀総裁講演(ロンドン)
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演(ロンドン)



  • 3/31(木)

     
  • 豪   1月豪小売売上高
  • 欧   3月ユーロ圏消費者物価指数(速報値)
  • 独   3月独失業率
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   3月シカゴ購買部協会景況指数
  • 米   タロール・FRB理事講演(ノースカロライナ州)
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演



  • 4/1(金)

  • 日   3月日銀短観
  • 中   3月中国PMI製造業指数
  • 欧   2月ユーロ圏失業率
  • 欧   ビニスマギ・ECB理事講演
  • 米   3月雇用統計
  • 米   3月ISM製造業景況指数
  • 米   3月自動車販売台数




  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。