今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(4/11〜 4/15)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  83.00 〜 87.00
ユーロ/円 ・・・ 118 〜 125.00
豪ドル/円 ・・・  86.00 〜 91.00
ユーロ/ドル・・・ 1.4100 〜 1.4600





先週1週間も、週を通じて円売りが活発でした。


ドル円では「ドル買い円売り」、その他の主要通貨では「ドル売り」が進んだことで、クロス円では一段の円安が進みました。


週明けの月曜日には、豪ドル円で90円台に乗せ、2008年9月以来、実に2年7ヵ月ぶりの水準にまで円が売られています。


また、ユーロ円でも123円台前半と、こちらも約1年ぶりの水準を記録しています。


ただ、ほぼ一本調子で上昇した上記クロス円ですが、そろそろ調整してもいい時期に来ているのではないかと思います。


ユーロの上昇は「ECBが利上げに踏み切る」との観測が主因でした。


そして予想通りECBは0.25%の利上げを決定しました。


利上げを行ったことで、いずれ「材料出尽くし」からユーロに調整が入るものと予想しています。


その場合、上昇幅も大きかったことで、118−120円程度までの調整が考えられます。


もちろん、調整をせずにこのまま上昇を続けることも考えられますが、「週足」でのストキャスも買われ過ぎの「100」に近いこともあり、


その可能性は少ないのではないかと思います。





中長期的に見れば円の下落余地は大きいと思われますが、今回のドル円の上昇、あるいはクロス円の急騰にうまく乗れている人は


少なかったのではないでしょうか?


「調整があるはずなので、その時に買いで入ろう」あるいは「この水準では買えないので、押し目を拾っていこう」と考えていた


市場参加者は多く、その多くが今回の円安の流れにうまくの乗れていないのでは、と考えられます。


「押し目買いに押し目なし」とも言いますが、クロス円、ドル円、さらには原油や金など、あらゆるところで「予想以上の上昇」を続けています。


ここはあせらずに反転するのを待つ必要があると考えます。





先週金曜日に注目のシカゴ通貨先物市場の「建て玉」が発表されました。


当然と言えば当然ですが、3月29日(火)時点でのネットポジションは、ドル円で約7千枚の「ドル売り円買い」だったものが、


先週4月5日(火)のネットポジションは約4万3千枚の「ドル買い円売り」に転換していました。


この1週間で5万枚以上の「ドル買い円売り」を行ったことになりますが、


このドル買い戻しが、ドル円を85円台半ばまで押し上げた要因の一つだったことは明らかです。





今週の展開ですが、85円台半ばが徐々に重くなってきていることから、一旦は下値をトライするのではないかと思います。


下値でも84円60−70銭が底堅いようにも見えますが、84円50銭を割り込めば84円台割れがあるかもしれません。


中長期的には、その辺りから徐々にドルロングを積み上げていければいいのではないでしょうか。


メドとしては「日足」の「200日移動平均線」がサポートする、83円50銭前後をイメージしています。





豪ドルのネットポジションもついに9万枚のロングを超えました。


このロングの積み上がりは過去最高水準です。


この間にも豪ドルは対ドルで1.05台後半まで上昇し、史上最高値を更新しています。また対円でも約2年半ぶりに


90円台に乗せています。


金、原油などの資源高と景気の回復が背景とは言え、この水準は短期間としては買われ過ぎと観ています。


ショートはなかなかできないとしても、ロングのポジションは一旦手仕舞う水準ではないかと考えます。





今回の円売りは金利差から来る「円キャリー」取引です。


株高を背景にリスク選好が進み、低金利の円が狙い撃ちされた格好ですが、2007年6月から始まった円高の流れが大きな転換点に


差しかかったのだとすれば、行き過ぎのように見える円売りも、まだ始まったばかりなのかもしれません。


今週はそれを確認する週かもしれません。






■ 今週の注目材料 ■



4/11 (月)

     
  • 日   日銀支店長会議
  • 日   ダドリーNY連銀総裁講演(東京)
  • 欧   ウェーバー独連銀総裁講演
  • 米   イエレン・FRB副議長講演



  • 4/12 (火)

  • 日   3月マネーストック
  • 日   ダドリー・NY連銀総裁講演(香港)
  • 日   シュタルクECB理事講演(香港)
  • 欧   4月独ZEW景況感指数
  • 欧   ファンロンパイEU大統領、ギリシャ首相と会談
  • 英   3月英消費者物価指数
  • 米   2月貿易収支
  • 加   カナダ政策金利発表
  • 米   ホーニング・カンザスシティー連銀総裁講演
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演



  • 4/13 (水)

     
  • 欧   2月ユーロ圏鉱工業生産
  • 欧   シュタルクECB理事講演
  • 英   3月英失業率
  • 米   3月小売売上高
  • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)
  • 米   決算発表 → JPモルガン・チェース
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁、ウェーバー独連銀総裁講演



  • 4/14(木)

     
  • 欧   4月ECB月例報告
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   3月生産者物価指数
  • 米   G20、G7(ワシントン)
  • 米   デュークFRB理事講演
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演



  • 4/15(金)

  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
  • 中   1−3月期中国GDP
  • 中   3月中国消費者物価指数
  • 中   3月中国生産者物価指数
  • 中   3月中国鉱工業生産
  • 中   3月中国小売売上高
  • 欧   3月ユーロ圏消費者物価指数
  • 欧   2月ユーロ圏貿易収支
  • 米   3月消費者物価指数
  • 米   4月NY連銀製造業景況指数
  • 米   3月鉱工業生産
  • 米   3月設備稼働率
  • 米   4月ミシガン大学消費者信頼感指数
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
  • 米   ホーニング・カンザスシティー連銀総裁講演




  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。