マーケット・プレディクション(4/18〜 4/22)
■ 今週のレンジ予想 ■
ドル/円 ・・・ 82.00 〜 85.00
ユーロ/円 ・・・ 117.00 〜 123.00
豪ドル/円 ・・・ 86.00 〜 90.00
ユーロ/ドル・・・ 1.4100 〜 1.4600
一貫して売られ続け、一時85円53銭まで上昇したドル円は先週、一転して買い戻されました。
「本格的な調整」が始まった、と受け止めていますが、先週ドル円は82円95銭まで下落し、クロス円でも
ユ−ロ円、豪ドル円などで円買いが優勢でした。
3月17日に記録した76円25銭で目先の「ドル底値」を付けたのではないかと観ていますが、ドルの反発も
なかなか一筋縄では行かない、というのが率直な印象です。
2007年6月の124円台から始まった今回の「円高局面」で、ドル円はすでに48円、率にして約38%も円高に
振れています。
そしてこの流れも、そろそろ4年になろうとしています。
かなり長期間にわたり円高が続いたことで、市場参加者も円高に慣れ切っているのかもしれません。
そのため、ドルの戻りを売れば、仮に含み損が出たとしてもいずれはどうにかなる。そんな相場観も定着して
いるのではないでしょうか。
しかし、冷静に考えれば今回の局面は「これまでとは違う」と考えざるを得ません。
復興への具体的な青写真はまだ発表されていませんが、復興費用捻出には「国債の増発」だけに頼るわけには行きません。
国民が平等に負担するという観点から、「消費税率の引き上げ」が真っ先に浮かびます。
今朝(4月18日)の新聞でも、復興財源として、世論調査では7割の人たちが増税を容認していると報じられています。
消費税率引き上げは、これまでも引き上げなければならないことは建て前では理解していても、それを言いだすと選挙には勝てない
と言われ、手つかずの状況が続いてきました。
今回は「復興」という旗印の下、多くの国民が「止むを得ない」と考えている様です。
皮肉なことに「大震災」が増税に踏み切るチャンスを与えてくれたとも言えます。
しかし、増税は消費税だけではありません。
所得税の期限付きの増税も案として挙がっています。さらに電気料金そのものを値上げする案も浮上しています。
今後、日本の景気は大きく後退していくものと思われます。
それでも一時的なものに終わるとの楽観論もありますが、どうでしょうか。
先週末に発表されたシカゴIMMの通貨先物の建て玉を観ると、円の売り持ち額はその前の週より若干増加しているものの、
約5万3千枚で大きな変化はありません。
このポジションの基準日(4月12日)以降はやや円高が進んでいることから、円の売り持ち額は減少していると思われますが
投機筋は依然としてネットで円の売り持ちだということです。
また、豪ドルのポジションについても先週同様、豪ドルの買い持ちが高水準です。
今週もやや円高傾向でスタートしています。
先週に引き続き、「ドルの底値」を試す展開が続いています。
下値のメドは82円70銭前後と、82円50銭です。
仮にこの水準まで下落しても「調整の範囲内」とみることができますが、82円50銭を割り込むと再び円高を意識する
声が高まり、筆者の相場観も違ったことになります。
82円台で調整を終えてドルが反発するのか、それともずるずるとドル安の展開に進んで行くのか、今週は重要な1週間になりそうです。
注目材料としては久々に「日本の材料」に注目したいと思います。
4月20日に発表される3月の貿易統計です。
東日本大地震以来、本邦からの輸出が減少する一方、原油高などから輸入は確実に増加しています。
一部にはこの結果「単月貿易赤字」になる予想もあります。
貿易赤字に転落しないまでも、黒字額が大幅に減少していれば「円安要因」と捉えられ、ドルが買われる可能性も出て来ます。
■ 今週の注目材料 ■
- 4/18 (月)
米 4月NAHB住宅市場指数
米 1−3月期決算発表 → シティーグループ
- 4/19 (火)
豪 RBA議事録
欧 4月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)
米 3月住宅着工件数
米 3月建設許可件数
米 1−3月期決算発表 → ゴールドマンサックス、USバンコープ、BONYメロン、IBM
加 3月カナダ消費者物価指数
- 4/20 (水)
日 3月貿易統計
英 BOE議事録
米 3月中古住宅販売件数
米 1−3月期決算発表 → ウェルズファーゴ、アップル
- 4/21(木)
豪 第1四半期生産者物価指数
日 景気動向指数(2月改定)
欧 4月IFO景況指数
米 週間失業保険申請件数
米 2月FHFA住宅価格指数
米 フィラデルフィア連銀製造業景況指数
米 1−3月期決算発表 → モルガンスタンレー、ブラックロック、GE
- 4/22(金)
豪 ウェリントン、シドニー休場(グッドフライデー)
欧 ロンドン市場休場(グッドフライデー)
米 NY市場休場(グッドフライデー)
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。
本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。 |