今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(4/25〜 4/29)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  82.00 〜 84.00
ユーロ/円 ・・・ 117.00 〜 123.00
豪ドル/円 ・・・  86.00 〜 90.00
ユーロ/ドル・・・ 1.4200 〜 1.4700





先週はドル安が一段と進み、豪ドル、ユーロなどの比較的金利の高い通貨に資金が集まりました。


ユーロドルは1.46台まで上昇し、1年4ヵ月ぶりの高値を記録し、豪ドルも対ドルでは1.077台と


史上最高値を大幅に更新しています。


ドル円でもドル安が進み、週後半には81円台半ばまで円が買われましたが、その円も上記主要通貨に対しては


弱含みに推移し「ドル安、円安」の構図となってます。





今週はFOMCや米第1四半期GDPなど、相場に影響を与えると思われるイベントが多く予定されています。


その中でもFOMCが最も注目度が高いと言えます。


現在実施されている量的緩和第2弾(QE2)の期限が6月に迫っており、その後の金融政策が注目されているからです。


雇用など米景気が緩やかながら回復に向かい、今後は「インフレ対策」に軸足を移すべきではないかといった「タカ派」の意見も、


少数ですがFOMCのメンバーの中にもあり、それらをどうとりまとめて行くのか、バーナンキ議長の手腕が試されます。


議長の記者会見は日本時間で28日(木)の朝方3時15分に予定されています。





カギを握るのは米長期金利の行方です。


米10年債利回りは、今年2月頃まで3.6%台で推移していましたが、その後緩やかに低下し、足元では3.3%台で推移しています。


株高などから、より高いリターンを目指した資金の流れは債券を嫌い、価格が下落し本来長期金利は上昇するはずです。


しかし、足元では株高、金、原油など資源高にも関わらず債券が買われ長期金利は下落傾向をたどってます。


これは、米金融緩和政策はまだしばらく続き、金利は上がらないと観ていることの裏返しです。


市場は「QE3」はないとしても、金融引き締めへの政策転換は当分ない、と観ていることになります。





先週末発表されたシカゴIMMの通貨先物の建て玉を見てみると、予想外に「円の売り持ち枚数」は減少していませんでした。


ネットポジションは先々週とほぼ変わらずの約5万3千枚の「円売りドル買い」でした。


先週は18日(月)にS&Pによる米国債の長期格付け見直しの発表がありドルが売られたことから、かなりの


円買い戻しの動きが出ているものと予想していましたが、やや意外でした。


最も、だからと言ってヘッジファンドなどが、「ドル高円安」を予想しているとは単純に結びつけるわけには


行きませんが、ユーロは大幅な買い持ちを継続し、豪ドルは多少減少したとは言え大幅な買い持ちが継続されております。


これは先週のこれらの通貨の動きにも合致していることから、このポジションはある程度「先行性」があると思います。



引き続き注目して行きたいと思います。





ドル円は週初に82円台半ばまで上昇したことで、短期的にはドル反発が期待できるテクニカル指標も出てきたものの、


本格的なドル反発への「兆候」はまだ見られません。


ドルの楽観論者にとっての救いは、「日足」でのチャートでは依然として「遅行スパン」が「好転」したままで、「雲」もローソク足の


下にあることから、トレンドは上向きにあるというところです。


しかし、一方で「週足」ではローソク足の上値を常に「雲」が覆い、ドルの上昇を妨げています。


3月18日の協調介入をきっかけに85円台半ばまでドルが押し上げられたことから、短期的にはドルの反発への期待感が


膨らんだものの、長期的には依然として2007年からのドル下落傾向が続いていることを示しています。





今後ドルが上昇するためには、住宅市場の回復と、雇用者数の安定的増加が必要なことは当然ですが、米国自身が「ドル高を望む」


姿勢を明確に市場に示す必要があります。


今回のFOMCはその役割からはほど遠いと思われますが、「QE2」の終了はドル売り材料にはなりにくいのでは


ないでしょうか。


今週の下値のメドは、先週のドル安値近辺である、81円50銭と、フィボナッチ・リトリースメントの50%戻しにあたる、


80円89銭辺りが重要と考えます。


上値は83円30銭を上回れるのかどうかが焦点です。






■ 今週の注目材料 ■



4/25 (月)

     
  • 豪   シドニー市場休場(イースターマンデー)
  • 欧   ロンドン市場休場(イースターマンデー)
  • 米   3月新築住宅販売件数



  • 4/26 (火)

  • 豪   シドニー市場休場(アンザック・デー)
  • 米   2月S&Pケース・シラー住宅価格指数
  • 米   4月消費者信頼感指数
  • 米   FOMC(4/27まで)
  • 米   4月リッチモンド連銀製造業指数



  • 4/27 (水)

     
  • 豪   豪第1四半期消費者物価
  • 独   5月独GFK消費者信頼感指数
  • 英   英1−3月期GDP(速報値)
  • 米   3月耐久財受注
  • 米   FOMC、政策金利発表
  • 米   バーナンキ・FRB議長記者会見



  • 4/28(木)

     
  • 日   日銀金融政策決定会合
  • 日   3月消費者物価指数
  • 日   3月失業率
  • 日   3月鉱工業生産
  • 独   4月独失業率
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   1−3月期GDP(速報値)
  • 米   3月仮契約住宅販売指数
  • 米   デューク・FRB理事講演



  • 4/29(金)

  • 欧   3月ユーロ圏マネーサプライ
  • 欧   4月ユーロ圏消費者物価指数(CPI、速報値)
  • 欧   4月ユーロ圏景況感指数
  • 欧   3月ユーロ圏失業率
  • 米   3月個人支出
  • 米   3月個人所得
  • 米   4月ミシガン大学消費者信頼感指数
  • 米   4月シカゴ購買部協会景況指数
  • 米   バーナンキ・FRB議長講演
  • 加   2月カナダGDP




  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。