歴史は繰り返す「【ジョージソロスの話】臨時号(3)」|FX|外為オンライン FX取引 − あなたの為の、外為を。

歴史は繰り返す


ジョージソロスの話

臨時号



ジョージ・ソロス 臨時号(3)


長い間金融の表舞台に姿を現さなかったジュージ・ソロス。

彼の財団が保有する膨大な資金運用は、2001年以降外部に任せてきました。

しかし、昨年の夏から始まった金融危機に直面して「他人には任せられない。」と

自ら陣頭指揮をとる口座を創設し、久々に第一線に復帰してきました。

そのソロスは11月13日、米議会の下院監視・政府改革委員会の公聴会に登場

しました。

ソロス以外には、ヘッジファンド大手ルネッサンス・テクノロジーズを率いる

数学者のジェームズ・シモンズ、3兆円の超える資産を運用するジョン・ポールソン

など総勢5名で、いずれも運用の世界では著名人ばかりでした。

その中でもソロスの存在感は際立っていていました。

ソロスはこの公聴会で「われわれは1930年代以来、最悪の金融危機の中に

いる。」と、現状に対して厳しい見方をし示し、「過去8年間に起こったことは、自分

の予想を超えるものだった。」と、ソロス自身も予想できなかったことを述べて

います。

そして、「市場は常に誤りとともにある。」という自説を展開し、

今回の危機の原因の一端に金融当局者の政策の失敗があることを指摘すること

を忘れませんでした。

その上で「深いリセッションはいまや避けられない。恐慌の可能性も排除

できない。」との認識を示しています。

そして、今後の米経済の回復については「バブルの生成を防ぐのは不可能だ。

しかし、バブルを容認しうる範囲にとどめることはできる。」と述べています。

久々に運用の最前線に復帰したソロス。

彼の現在の基本運用は「米国売り、中国、インド買い」だそうです。


To be continued・・・
次回は12月2日に更新予定です。


※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


外為オンラインのシニアアナリスト 
佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算20年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。