2011年4月27日(水)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル安が進む中、豪ドルは再び史上最高値を更新する
1.08台目前まで上昇。ユーロ、スイスなども軒並み買われ
ドル独歩安の展開が続く。 - ドル円は節目の81円50銭を割り込んだものの、さらに上昇する
勢いはなく81円台半ばで取引終了。円の上昇が限定的だったことから
クロス円では円の全面安。 - ガイトナー財務長官は「強いドルは国益」と、ドル安を誘導している
との見方を否定。 - EU統計局は、ギリシャとポルトガルの2010年の財政赤字が政府目標を
上回り拡大したと発表。市場ではユーロ売りに繋がらず。 - 株式市場はフォードなどの好決算と、消費者信頼感指数の改善を
手掛かりに大幅上昇。ダウは115ドル高で年初来高値を更新。 - 株高にも関わらず債券相場は上昇し、長期金利は3.3%前半まで低下。
この日から始まったFOMCでは低金利政策が維持されるとの見方が背景。 - 金は9日ぶりに反落。原油価格も小幅に続落するも高値圏で推移。
- 4月消費者信頼感指数 → 65.4
- 4月リッチモンド連銀製造業指数 → 10
- 2月S&Pケース・シラー住宅価格指数 → −3.33%(前年比)
| ドル/円 | 81.48 〜 81.94 |
| ユーロ/ドル | 1.4602 〜 1.4658 |
| ユーロ/円 | 119.30 〜 119.89 |
| NYダウ | +115.49 → 12,595.37ドル |
| GOLD | −5.60 → 1,503.50ドル |
| WTI | −0.07 → 112.21ドル |
| 米10年国債 | −0.054 → 3.309% |
本日の注目イベント
- 豪 豪第1四半期消費者物価指数
- 独 5月独GFK消費者信頼感指数
- 英 英1−3月期GDP(速報値)
- 米 3月耐久財受注
- 米 FOMC、政策金利発表
- 米 バーナンキ・FRB議長記者会見
ドルの一段安が進んでいます。
ユーロ、豪ドルなどが再び対ドルで買い進まれ、ユーロドルでは1.46台半ば、豪ドルに至っては1.08台
手前まで買われています。
商品市場でも金、原油価格などが高値で推移してることからドル全面安の展開が続き、ドル円もNYでは節目の81円50銭を一時的に
割り込んでいます。
ただ、金利面での優位性がないことから、円そのものには買い材料は見当たらず、ドル安の流れに押されての円高と見られます。
そのため上記通貨に対しては円安が進み、「ドル安、円安」といった状況になっています。
特にユーロは、ギリシャとポルトガルの財政赤字が拡大したとのニュースには反応せず、追加利上げの可能性を織り込む形で
上昇しています。
ユーロの悪材料もドル安に打ち消されたといったところでしょうか。
このところの米長期金利の低下(価格の上昇)もドル売りに繋がっていますが、ドル安傾向の底流には米国の「ドル安政策」が
あるのではないか、といった声も良く聞かれます。
先のG20でも中国はこのことを公然と批判していましたが、昨日ガイトナー財務長官はこれを否定しています。
同長官は「これまでも、また私が長官である限り今後も、強いドルが国家としての米国の利益であることに変わりはない」と
発言し、さらに「経済的な優位性を得るための通貨安政策は決して導入しない」と述べています。
このようにガイトナー財務長官はドル安誘導政策を否定しましたが、市場の反応は鈍くドル反発には繋がっていません。
また、昨日決算発表を行ったフォードやコカコーラは、ドル安の効果が反映され増収増益を確保する内容になっており、
ドル安が米企業の競争力を高めているのは間違いないと言えます。
個人的にはこの発言の記事を読み、1995年当時を思い起こしています。
この年の4月、ドル円が史上初めて80円台を割り込み79円75銭を記録しました。
市場ではその後もドルの戻りは鈍く、上値の重い展開が続きましたが、その後協調介入が行われドルが大きく反発しました。
当時の財務長官は、ロバート・ルービン氏で「強いドルは国益だ」との言葉を何度も発して、結局ドル高に転換した歴史があります。
ご存じのように、この年の1月には「阪神淡路大震災」が起きており、今年と状況が非常に似ています。
当時とは経済状況、金利水準などが大きく異なりますが、「歴史は繰り返す」と言います。
2011年も同じことが起こるという保証はありませんが、今後のドル円の動きを注意深く観て行きたいと思います。
ケース・シラー住宅価格が市場予想通り下落していました。
これで同指数は7ヵ月連続の下落を見せ、今回は対象20都市のうちワシントンを除く19都市で価格が下落していました。
前日発表された新築住宅販売件数でも大幅な減少が続いており、雇用の底入れは確認できたものの、住宅市場の低迷は
当分続きそうです。
さて、ドル円は朝方さらに下落して81円27銭を付けています。
ユーロドルが1.47台、そして豪ドルはついに、1.08台まで続伸しています。
上述のドル安がさらに進んだことになります。
次々と節目を割り込んでいるドル円の次のサポートは80円89銭です。
この水準は先月のドルの最安値である76円25銭と、介入後のドル最高値85円53銭の丁度「半値戻し」にあたる水準です。
この水準を割り込むと80円が視野に入ってくると思われ、極めて重要は水準と言えます。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 3/31 | ラッカー・リッチモンド連銀総裁 | 「米経済指標が改善されていることから、FOMCが米国債6000億ドル購入を圧縮するかを検討すべきだ」 | ドル円82円後半から → 83円台前半に |
| 3/31 | コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 | 「フェデラルファンド(FF)金利が2011年遅くまでに75ベーシスポント上昇する必要があるかも知れない」 | ----- |
| 4/1 | ダドリー・NY連銀総裁 | 3月の雇用統計について「歓迎するが、方針を転換する理由にはならない」 | ドル円84円台後半 → 84円台前半に |
| 4/4 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「米景気は依然として課題に直面している」フロリダ州の講演で。 | これまでと異なり「ハト派」的な発言だったことから、市場はややドル売りで反応。 |
| 4/6 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 年内の引き締めについて「可能性を完全に排除することはしないが、私個人としては、それが絶対必要だとの考えに傾いてはいない」ジョージア州の講演で。 | ---- |
| 4/7 | トリシェ・ECB総裁 | 「われわれはこれが一連の利上げの第1回だと決めたわけではない」「ECBは常に、中期的な物価安定を達成するために必要な行動を取る」利上げを決めた後の記者会見で。 | ---- |
| 4/11 | イエレン・FRB副議長 | 「食品と燃料の価格上昇がインフレや個人消費に与える影響は一時的であり、金融緩和策の変更を正当化するものではない」NYでの講演で。 | ---- |
| 4/19 | ガイトナー・財務長官 | 「米国は『AAA』格付けを必ず維持する。」長期格付けの見直しを受けて、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで。 | ---- |
| 4/26 | ガイトナー・財務長官 | 「これまでも、また私が長官である限り今後も、強いドルが国家としての米国の利益であることに変わりはない」NYで。 | ---- |
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