2011年5月13日(金)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- アジア時間に81円33銭まで上昇したドル円は、上値が重く
ジリ安に。海外市場では80円台後半まで下落するが、円買いの勢い
も弱く、81円を挟み一進一退。 - ユーロは商品相場の下落を受け、アジア市場から欧州市場の
時間帯にかけて売られ、対ドルでは1.41台前半、対円でも
114円台半ばまで下落したが、NY市場では商品相場の反発に
ユーロが買い戻される展開に。 - 株式市場も商品相場の反発を材料に上昇。商品相場に敏感な
銘柄を中心に株価が上昇しダウは65ドル高。 - 債券相場は下落。30年国債の入札が不調だったことや、
株価が上昇したことが材料となり長期金利は上昇。 - 中国人民銀行は預金準備率を0.5%引き上げると発表。
インフレ圧力が依然として強いことから、金融引き締め政策を
鮮明に。今年で5回目の引き上げで預金準備率は21%と高水準に。 - アジアから欧州の時間帯にかけ一段と下落した金、原油は、
NY市場では下げが一服し小幅に上昇。 - 4月小売売上高 → +0.5%
- 週間失業保険申請件数 → 43.4万件
- 4月生産者物価指数 → +0.8%
| ドル/円 | 80.71 〜 81.17 |
| ユーロ/ドル | 1.4135 〜 1.4277 |
| ユーロ/円 | 114.48 〜 115.55 |
| NYダウ | +65.89 → 12,695.92ドル |
| GOLD | +5.40 → 1,506.80ドル |
| WTI | +0.76 → 98.97ドル |
| 米10年国債 | +0.037 → 3.226% |
本日の注目イベント
- 独 1−3月期独GDP(速報値)
- 欧 1−3月期ユーロ圏GDP
- 欧 EU欧州委員会、半期経済見通し
- 米 4月消費者物価指数(CPI)
- 米 5月ミシガン大学消費者信頼感指数
昨日の東京タイムではドル買いが先行し、ドル円は81円33銭まで上昇し前日のNYでの高値に並んだものの、その水準を
抜けきれずに反落しました。
この水準は「4時間足」の雲の上限にも近く、結局、雲を抜けきれずに押し戻された格好になっています。
その後、欧州市場にかけては金、原油などの商品相場が下落したことを材料にドル売りが優勢となり、80円70銭近辺まで
売られています。
足元の為替相場は商品相場との関連性がさらに強まり、これらが上昇するとドルが売られ、ユーロ、豪ドルなどが買われます。
昨日の夕方には金価格が1480ドル台まで下落し、原油価格も97ドル台目前の水準まで下落したことから、「ドル買いユーロ売り」
が強まり、「ユーロ円の売り」を誘ったことでドル円が下落しました。
しかしドル円の下落も限定的で、相場はやや膠着(こうちゃく)感が強まり、80円半ば−81円半ばのレンジ相場を形成しつつあります。
このレンジはちょうど上記「4時間足」の雲の厚さに近く、結局、雲の中で上限、下限のどちらに抜けるかを試している展開といえます。
さらにドル円そのものの動きというより、ユーロ円などクロス円の動きに影響され易く、クロス円の上昇はドル高円安に、下落は円高に
振れることから、商品相場の動きをを間接的に受けているともいえそうです。
本日も上記「雲」の上限である81円18銭を抜けるかどうかに注目しますが、81円台半ばではドル売りも控えていそうで、
特段の材料が出ない限りドルの上昇は限定的と見られます。
一方下値でも、80円70銭あたりはNY市場での底値ということもありドル買い需要も見られそうです。
81円を挟む動きが予想され、東京タイムでは新鮮味に欠ける相場展開が続きそうです。
中国人民銀行は今年5回目となる預金準備率を0.5%引き上げました。
11日に発表された4月の消費者物価指数は2ヶ月連続で5%を上回り、依然として高水準でインフレ圧力はおさまりません。
これで大手銀行の預金準備率は21%と過去最高水準になり、人民銀行はインフレ対策が緊急の課題であるとの姿勢を
強めた格好になりました。
預金準備率は市中銀行が強制的に中央銀行に預金をしなければならない割合を示し、21%まで引き上げることによって
市中にある資金を大量に吸い上げることを目指しています。
市中銀行にとっては、預かった預金の21%を人民銀行に再預金しなければならず、おのずから一般の融資にまわす資金が減少する
ことになります。
ブルームバーグの記事によれば、今回の引き上げにより約3700億元(約4兆6000億円)の資金が吸収されるそうです。
4月には今年2回目となる政策金利も引き上げられ、現在6.31%です。
これに加え、相次ぐ預金準備率の引き上げを実施したことは、「経済成長より物価安定」を重視した政策へ方向転換したことを意味します。
2010年度では10%を超える経済成長を遂げた中国でしたが、一向に収まる気配を見せないインフレに、成長を犠牲にしても
インフレを阻止するという、いわば「ハードランディング」の姿勢を示したことになります。
「世界の工場」といわれてる中国の経済成長にブレイキがかれば、世界規模で景気が減速することにも繋がります。
人民元相場も連日最高値を更新していますが、金融引き締めと同時に人民元高を許容することでインフレを抑制しようという
政策は理にかなっており、人民元の上昇はさらに続くものと予想されます。
ようやく天気も回復しそうです。
よい週末を・・・・。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 4/29 | バーナンキ・FRB議長 | 「失業率はなお高い水準にとどまっており、マイノリティーや若者、教育水準の低い人々の間でその傾向が強い」バージニア州での講演で。 | ---- |
| 5/4 | ローゼングレン・ボストン連銀総裁 | 「金融引き締めによって景気を減速させる理由は見当たらない」「FRBの二つの責務である雇用確保とインフレ抑制の双方で一層の進展が見られるまで現行の金融緩和スタンスは適切だ」ボストンでの講演で | ---- |
| 5/5 | コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 | コアインフレが今年1.5%上昇した場合「FF金利誘導目標を0.5%前後引き上げるべきだ。私の基本的見通しに基づくと、年末にかけてFOMCがFF金利を緩やかに引き上げることが望ましい」サンタバーバラでの講演で | ---- |
| 5/6 | パパンドレウ・ギリシャ首相 | 「このようなシナリオは犯罪に近い。非公式な場でさえ議論されない」ギリシャのユーロ圏からの離脱報道を受けて。 | ---- |
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