2011年5月16日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 株式と商品市場が下落したことを受け、円とドルが買われる
「円高、ドル高」の展開に。 - ドル円は80円台半ばから後半で推移し、前日とほぼ変わらない
水準で一進一退。 - ユーロが急落。対ドルでは1.4065まで売られ、5月5日の
直近高値から約900ポイント下落。ギリシャが債務再編を迫られる
との懸念が強く、主要通貨に対して弱含みで推移。 - 株式相場は大幅に下落。テクノロジー株が下げたほか、欧州の債務を
めぐる懸念などから銀行株も売られ、ダウは100ドル安。 - 債券相場は上昇。商品相場の下落とドル高を材料に10年債利回りは
今年最低の水準に。 - 金価格は下落し再び1500ドルの大台を割り込む。原油は小幅に
反発。 - 4月消費者物価指数(CPI) → +0.4%(市場予想通り)
- 5月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 72.4(市場予想を上回る)
| ドル/円 | 80.48 〜 80.98 |
| ユーロ/ドル | 1.4065 〜 1.4307 |
| ユーロ/円 | 113.51 〜 115.46 |
| NYダウ | −100.17 → 12,595.75ドル |
| GOLD | −13.20 → 1,493.60ドル |
| WTI | +0.68 → 99.65ドル |
| 米10年国債 | −0.056 → 3.170% |
本日の注目イベント
- 中 胡錦濤主席、ファンロンパイ・EU大統領と会談
- 欧 4月ユーロ圏消費者物価指数(CPI)
- 欧 3月ユーロ圏貿易収支
- 欧 ユーロ圏非公式財務相会合
- 米 5月NY連銀製造業況指数
- 米 5月NAHB住宅市場指数
- 米 バーナンキ・FRB議長講演
ユーロ相場の行方と商品市況が為替を左右する展開が続いています。
ユーロドルは日本がGW中の5月4日に1.4940の高値を付けて以来調整が続いていましたが、
先週末のNY市場では1.4065まで下落し、わずか2週間で約900ポイントの下落を記録しました。
さすがにここまで売られると、もはや「調整」という範囲ではなく、ユーロの下落基調が鮮明になったようにも
思えます。
ユーロはインフレ懸念を背景に、ECBが日米欧の中で最初に利上げに踏み切ったのが4月でした。
その後も消費者物価指数(CPI)の上昇が続いたことで、「追加利上げ期待」が根強く、それがユーロ相場を押し上げ、
対円でも123円台前半まで買われていました。
この流れに呼応するように投機筋の「ユーロ買い」ポジションも急速に積み上がり、5月3日現在の
ネットポジションでは過去最高水準に近い、約10万枚の買い持ちまで膨らんでいました。
さすがに、先週末に発表になった5月10日現在でのポジションは約6万1千枚と、4割ほど減っていました。
このユーロの持ち高解消の動きがユーロの下落につながったことは言うまでもありませんが、先週末の
一段の下落を考えると、ポジションの減少はさらに進んでいるものと思われます。
ユーロの下落は豪ドル、ポンドなど他の通貨にも及んでいます。
その結果ドル高が進み、このところドルと同じ方向に動く円も買われ「円高、ドル高」の流れになって
います。
ドル円の場合は変動率も低く、5月5日に80円を割り込む場面もありましたが、基本的にはこの2週間は
80円50銭−81円50銭の狭いレンジ内で動いています。
対ユーロなどでドル高が進んでいることから、85円に向かってドル高円安が進んでもよさそうですが、
むしろ、金、銀、原油などを売却した資金の受け皿になっており、ここでも「避難先通貨」の一つになって
いることがドル円の上値を抑えているいるようです。
ユ−ロ円で厳しい状況が続いています。
4月11日に123円32銭を記録して以来、約1カ月間で9円を超える下落幅です。
現在113円台半ばまで売られたことで「日足」の「120日移動平均線」に接触している状況です。
「日足」ではこのすぐ下の112円91銭に「200日移動平均線」が来ており、目先はこの水準で下げ止まるか
どうかに注目しています。
ユーロはこれ以外のテクニカルでもほぼ下落を示唆しており、一目均衡表の重要な「遅行スパン」でも「逆転」を
起こしており、当面は下値を探る展開は避けられない状況です。
長期のトレンド示す「週足」では、111円76銭に「雲の下限」が来ており、この水準が重要になっています。
ギリシャ問題が債務再編も含めて「解決の方向」に向かえば、市場は再び「追加利上げ」観測に目を向け始めることも
考えられますが、もうしばらくは時間がかかりそうです。
本日は非公式のユーロ圏財務相会合が開かれます。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 4/29 | バーナンキ・FRB議長 | 「失業率はなお高い水準にとどまっており、マイノリティーや若者、教育水準の低い人々の間でその傾向が強い」バージニア州での講演で。 | ---- |
| 5/4 | ローゼングレン・ボストン連銀総裁 | 「金融引き締めによって景気を減速させる理由は見当たらない」「FRBの二つの責務である雇用確保とインフレ抑制の双方で一層の進展が見られるまで現行の金融緩和スタンスは適切だ」ボストンでの講演で | ---- |
| 5/5 | コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 | コアインフレが今年1.5%上昇した場合「FF金利誘導目標を0.5%前後引き上げるべきだ。私の基本的見通しに基づくと、年末にかけてFOMCがFF金利を緩やかに引き上げることが望ましい」サンタバーバラでの講演で | ---- |
| 5/6 | パパンドレウ・ギリシャ首相 | 「このようなシナリオは犯罪に近い。非公式な場でさえ議論されない」ギリシャのユーロ圏からの離脱報道を受けて。 | ---- |
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