2011年5月17日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は値幅も少なく80円台後半でのもみ合いに終始。
欧州市場で81円台に乗せる場面があったものの、追随する
向きもなく材料不足の感も否めず。 - ユーロは反発。ユーロ圏財務相会合でポルトガルに対する
救済策を決めたことが背景。ユ−ロ円もアジア市場では113円台
半ばまで下落したものの、急速に買い戻され115円台に乗せる場面も。 - ユーロ圏財務相会合はポルトガルへの780億ユーロ(約9兆円)の
救済策を承認。一方、ギリシャに対する追加支援は先行き不透明。 - 株式市場は続落。欧州問題がくすぶっていることに加え、NY連銀
製造業景況指数が予想を下回ったことからダウは47ドル安。 - 債券相場は小幅に上昇。株安から資金が短期債に向かっており、
10年債も買い物を集め長期金利は下落。 - 金、原油価格は下落。原油価格は大幅な調整が続き、この日も
2ドルを超す大幅な下げで97ドル台に。 - 5月NY連銀製造業況指数 → 11.88
- 5月NAHB住宅市場指数 → 16
| ドル/円 | 80.71 〜 80.95 |
| ユーロ/ドル | 1.4177 〜 1.4245 |
| ユーロ/円 | 114.12 〜 115.22 |
| NYダウ | −47.38 → 12,548.37ドル |
| GOLD | −3.00 → 1,490.60ドル |
| WTI | −2.28 → 97.37ドル |
| 米10年国債 | −0.022 → 3.147% |
本日の注目イベント
- 豪 RBA議事録
- 中 温家宝首相、ファンロンパイ・EU大統領と会談
- 独 5月独ZEW景気予測指数
- 英 4月英消費者物価指数
- 米 4月住宅着工件数
- 米 4月建設許可件数
- 米 4月鉱工業生産
ユーロがようやく反発しました。
昨日のアジア市場では対ドルで1.40台半ば、対円でも113円台半ばまで下落したユーロでしたが、
ユーロ圏財務相会合を控えて買い戻しが進んでいる状況でした。
その後、財務相会合ではポルトガルに対する救済策を全会一致で承認したことで、ユーロがもう一段買い戻され
対円では115円台前半まで上昇しました。
救済策では、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)と欧州金融安定メカニズム(EFSM)が救済額の
それぞれ3分の1となる260億ユーロを負担し、IMFが同様に260億ユーロを負担し、合計780億ユーロ
(約9兆円)を支援することで合意しました。
ポルトガルの救済期間は3年間で、これでギリシャ、アイルランドに続き3ヵ国目となったわけです。
一方、ギリシャに対する追加支援はまとまらず、ドイツのショブレ財務相は、ギリシャ向けの新たな救済策に
関してどのような決定も下さないのは「確実」だと述べ、欧州およびIMFの当局者がギリシャ経済に関する
最新の審査を終えていないためだ、との見方を示しています。(ブルームバーグ)
ギリシャの財政赤字削減は計画通り進まず政府目標を下回っております。
両当局者とも、さらに厳しい財政赤字削減策を求めると経済成長にブレイキをかけ、景気後退から歳入減につながる
ことを懸念しており、「債務再編」も含めた救済策がくすぶっている状況です。
ポルトガルへの救済策はひとまずまとまったものの、ギリシャに対する追加支援についてはEU首脳も頭を痛めている
といった状況でしょうか・・・。
仮にギリシャがデフォルト(債務不履行)に陥った場合、ギリシャ国債を多く保有する欧州の銀行は
多額の損出を迫られ、場合によっては「格下げ」につながる恐れも出てきます。
今後、ギリシャ問題はユーロの相場にこれまで以上に影響を与えるものと思われます。
ドル円は上にも下にも動きません。
材料不足の感は否めませんが、積極的にポジションを取る向きも少ないようです。
特にここ2週間は80円台前半から81円台前半での狭いレンジ取引が続いており、ややエネルギーも
たまってきたようにも思えます。
短期的な値動きを表す「1時間足」では、5月11日の81円33銭を頂点とする「抵抗線」と、5月13日の
80円34銭を底値とする「支持線」に挟まれた中でドル円は動いており、「三角保ちあい」(さんかくもちあい)を
形成しております。
このパターンはどちらか抜けた方向について行くというのがセオリーで、81円台に明確に乗せればドルロング、
逆に、80円70銭を切ればドルショートで臨むというものです。
足元のドル円はどちらかといえば「上値の重い」展開です。
その背景には米長期金利の低下傾向が挙げられますが、その先には米株価の調整が見て取れます。
NYダウは5月初めに1万2810ドルの高値を記録して以来調整を続け、現在は1万2638ドルで
低迷しています。
好調な企業業績と低金利が継続されるとの見方から株価が上昇してきましたが、株価の上昇は一服です。
株式の専門家ではないので明確な理由は述べられませんが、株式市場を取り巻く環境は変わらないのに
株価が挙がらない理由の一つに、商品相場の大幅な調整があるものと思われます。
金、銀、原油などはリスク商品ですが、株式も同様にリスク商品です。
リスク商品全体が売られていることで、リスクの少ない債券に資金が流れ込んでおり、これが米長期金利の
低下に繋がっていると思われます。
このように考えてくるとやはり、株式相場、金、原油などの商品相場からは目が離せないと言うことになります。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 4/29 | バーナンキ・FRB議長 | 「失業率はなお高い水準にとどまっており、マイノリティーや若者、教育水準の低い人々の間でその傾向が強い」バージニア州での講演で。 | ---- |
| 5/4 | ローゼングレン・ボストン連銀総裁 | 「金融引き締めによって景気を減速させる理由は見当たらない」「FRBの二つの責務である雇用確保とインフレ抑制の双方で一層の進展が見られるまで現行の金融緩和スタンスは適切だ」ボストンでの講演で | ---- |
| 5/5 | コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 | コアインフレが今年1.5%上昇した場合「FF金利誘導目標を0.5%前後引き上げるべきだ。私の基本的見通しに基づくと、年末にかけてFOMCがFF金利を緩やかに引き上げることが望ましい」サンタバーバラでの講演で | ---- |
| 5/6 | パパンドレウ・ギリシャ首相 | 「このようなシナリオは犯罪に近い。非公式な場でさえ議論されない」ギリシャのユーロ圏からの離脱報道を受けて。 | ---- |
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