2011年5月23日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は81円台半ばから後半での狭いレンジで小動き。
重要な経済指標もなく、このところややドルが買い戻される展開が続いて
いるものの、明確な方向感にかける。 - ユーロは格付け会社フィッチがギリシャの格付けを3段階引き下げ、さらに
引き下げられる可能性を残したことから売られ、対ドルでは1.41台
前半まで下落。 - ユーロは対円でも115円半ばまで下落し、他の主要通貨に対しても
弱含みの展開に。 - 株式相場は3日ぶりに下落。ギリシャの債務問題や、衣料品小売大手
ギャップの利益予想がアナリスト予想を下回ったことなどを材料に
ダウは93ドル安。 - 債券相場は上昇。株安やギリシャの格下げに反応したことから
価格は上昇し、長期金利は下落。 - 金は大幅に反発し、1週間ぶりに1500ドルの大台を回復。
原油価格も大幅に上昇したものの、100ドルの大台には届かず。
| ドル/円 | 81.52 〜 81.84 |
| ユーロ/ドル | 1.4133 〜 1.4260 |
| ユーロ/円 | 115.52 〜 116.55 |
| NYダウ | ー93.28 → 12,512.04ドル |
| GOLD | +16.50 → 1,508.90ドル |
| WTI | +1.05 → 99.49ドル |
| 米10年国債 | −0.031 → 3.140% |
本日の注目イベント
- 日 3月景気動向指数(改定値)
- 独 ワイトマン・独連銀総裁講演
- 独 5月独製造業PMI(速報値)
- 独 5月独サービス業PMI(速報値)
- 欧 5月ユーロ圏製造業PMI(速報値)
- 欧 5月ユーロ圏サービス業PMI(速報値)
- 欧 バローゾ欧州委員・ファンロンパイEU大統領、講演
- 欧 メルケル独首相・ユンケル・ユーログループ議長、会談
- 米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演
前日、3週間ぶりに82円台前半まで上昇したドル円は、大幅な下落こそなかったものの82円台を試す展開でもなく、
81円台半ばから後半で一進一退の動きを見せ、取引にも特徴がありませんでした。
一方ユーロは、英格付け会社フィッチがギリシャの格付けを一気に3段階下げ、さらに一段の引き下げの可能性を残したことから
再び同国のソブリンリスクが意識され、市場はユーロ売りで反応しました。
また、ECBの政策委員会メンバーが、ギリシャが債務の償還期限を延長した場合、ECBはギリシャ債をリファイナンス
オペの担保として受け入れられないかもしれないと発言したこともユーロ売りの手掛かりとなったようです。
ギリシャ国債の格下げは、材料としてはすでに織り込み済みであったと思われましたが、再び蒸し返され、ギリシャ国債の利回りが
過去最高水準まで上昇したことでユーロ売りに繋がった格好です。
今後ギリシャ問題は債務再編を含めたある程度の方向性が示されるまで材料視されるかと考えられます。
先週、ドイツ紙がギリシャのユーロ圏からの離脱を報じ、ユーロ急落につながりましたが、最悪のケースではその可能性もあるのでは
ないかと考えられますが、今朝の経済紙でもフランス中銀のイワイエ総裁は、金融危機は「ギリシャが最も深刻だ」と述べ、さらに
改善に向けては「大がかりな改革と調整がいる」との見方を示していました。
ユーロ圏にとって「アイルランドとポルトガルまでは何とかなるが、ギリシャだけは・・・。」といった印象を受けたのは
私だけではなかったように思います。
ドル円は81円台を固める動きのようにも見られますが、82円台定着もそう簡単ではなさそうです。
足元では先ず、81−82円のレンジを形成するのかどうかが注目されます。
円を買う材料は見当たらないものの、先週発表された景気先行指数などのように米経済指標にも悪化傾向が見られ、これが米長期金利の
下落に繋がっており、ドルの上昇を押さえている状況です。
上記81−82円のレンジが常態化し、時折82円抜けを試すような展開になれば80円割れも遠のき、ドル高に振れることも見込まれますが、
足元ではまだ何とも言えません。
ドルを積極的に買う状況ではないとすると、ユ−ロは上記ギリシャ問題という「爆弾」を抱えており、円はそもそも低金利が当分続くと
いう問題があり、いずれも「帯に短し・・・・」といった状況と言えます。
しばらくは、発表される材料に振り回される展開が続き、明確な方向感は出てこないとの前提でトレードするしかないのではないでしょうか。
FRBが注目する、失業率やPCEコア・デフレーターなど、「出口戦略」の実施時期が「ぼんやりと」でも見える状況までは我慢のトレードが
続くと思われます。
今週は80−83円のレンジを予想しますが、27日の週末には上記PCEコア・デフレーターが発表されますので、ここには
注目してみたいと思います。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 4/29 | バーナンキ・FRB議長 | 「失業率はなお高い水準にとどまっており、マイノリティーや若者、教育水準の低い人々の間でその傾向が強い」バージニア州での講演で。 | ---- |
| 5/4 | ローゼングレン・ボストン連銀総裁 | 「金融引き締めによって景気を減速させる理由は見当たらない」「FRBの二つの責務である雇用確保とインフレ抑制の双方で一層の進展が見られるまで現行の金融緩和スタンスは適切だ」ボストンでの講演で | ---- |
| 5/5 | コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 | コアインフレが今年1.5%上昇した場合「FF金利誘導目標を0.5%前後引き上げるべきだ。私の基本的見通しに基づくと、年末にかけてFOMCがFF金利を緩やかに引き上げることが望ましい」サンタバーバラでの講演で | ---- |
| 5/6 | パパンドレウ・ギリシャ首相 | 「このようなシナリオは犯罪に近い。非公式な場でさえ議論されない」ギリシャのユーロ圏からの離脱報道を受けて。 | ---- |
| 5/18 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「一部のインフレ指標は高くなっており懸念材料ではある」「下期に景気が改善すれば、厳密に監視しなければならない」ブルームバーグ・テレビジョンとのインタビューで | ---- |
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