2011年5月26日(木)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は前日とほぼ同じ値動きをたどる。82円を挟む
狭いレンジで一進一退となり、短時間のチャートでは
「三角保ちあい」を形成中。 - ユーロは昨日のアジア時間に1.40台前半まで売られた
ものの、欧州市場では堅調な動きを見せる。依然としてギリシャ問題
をめぐる動きが注目され上値の重い展開が続く。 - ユーロ円は一時114円台70銭前後まで売り込まれたが、
この水準では買い意欲も強く反発し、115円前半から半ばで
神経質な値動きを繰り返す。 - ラガルド仏財務相はIMF専務理事に立候補することを表明。
- 米株式市場は4日ぶりに反発。原油価格が100ドル台を
回復したことで、商品関連銘柄が相場をけん引し、ダウは38ドル高。 - 債券相場は株高から小幅に反落したものの、5年債入札では
投資家の根強い応札が観測された。長期金利は小幅に上昇。 - 金相場は4日続伸。ギリシャの債務問題では当局者の間でも
足並みがそろっていないとの観測から代替資産としての需要が高まった。 - 原油価格は前日に続き大幅上昇。1週間ぶりに100ドルの大台を回復し、
引け値では101ドル台に。 - 4月耐久財受注 → −3.6%
- 3月住宅価格指数 → −0.5%
| ドル/円 | 81.87 〜 82.17 |
| ユーロ/ドル | 1.4027 〜 1.4118 |
| ユーロ/円 | 115.04 〜 115.68 |
| NYダウ | +38.45 → 12,394.66ドル |
| GOLD | +3.40 → 1,526.70ドル |
| WTI | +1.73 → 101.32ドル |
| 米10年国債 | +0.013 → 3.129% |
本日の注目イベント
- 欧 トリシェ・ECB総裁講演
- 欧 ビニスマギ・ECB理事講演
- 米 週間失業保険申請件数
- 欧 ユンケル・ユーログループ議長講演
- 米 1−3月期GDP(改定値)
ドル円は連日同じような値動きが続き、上下とも抜けきれません。
昨日の朝方、4月の日本の貿易収支が発表されました。
市場では7000億円程度の「貿易赤字」と予想していましたが、結果は4637億円の赤字で、予想よりも
赤字幅が縮小していました。
東北大震災でマヒしていた自動車、ハイテクなどの産業が急回復していることが背景ですが、思っていたほど
輸入が増えていなかった側面もあります。
4−6月を通じて貿易赤字は拡大すると見られていますが、久々に注目される日本の経済指標です。
やや膠着状態が続き動きの鈍いドル円ですが、81円70銭−82円20銭での取引が続いているため、短期的な値動きを表す
「1時間足」では、82円23銭を頂点とする抵抗線と、81円30銭を底値とする支持線がともに収縮してきており
「三角保ちあい」(さんかくもちあい)を形成しつつあります。
その中でも特に下値が切り上がってきていることが見て取れます。
このため市場のエネルギーは徐々に溜まってきており、ボリンジャーバンドでもバンド幅が平行になりつつあります。
これはエネルギーが蓄えられ、いずれどちらかに発散する前兆とも受け取れます。
「82円台前半でショートメイクを行い、81円90銭以下で買い戻す」、そんなトレードが機能していますが、
しばらくはレンジ内での値動きと割り切って売買を繰り返すのも一計かと思います。
しかし、意識したいのはレンジを抜けた時の対応です。
相当エネルギーが溜まっていることから、どちらかに「レンジ抜け」した時には値幅が予想外に大きくなる可能性があります。
そのため市場参加者もレンジの抜けた方向にポジションを傾ける行動を取り、それがさらに値幅を増幅させる展開になります。
足元ではその気配は見られませんが、このまま現在のレンジが続くということはありません。
レンジ内取引と割り切りながらも「レンジ抜け」を意識するトレードを行うか、静観を決め込んで「レンジ抜け」のタイミングを
ひたすら待つか、どちらでもいいように思います。
重要なことは、その際に抜けた方向に付くということです。
ユーロドルは1.40台を維持し急落は避けられていますが、ギリシャの財政赤字問題をめぐるユーロ圏内の足並みはそろっていません。
思い切った債務再編を行うのか、債務期限延長で一時的にしのぐのか、あるいはデフォルト(債務不履行)を宣言するのか、いずれにしても
残された時間をそれほど多くありません。
今週月曜日には1.3970まで売られ反発し、昨日も1.4014まで売り込まれ反発しましたが、これらはいずれも「日足」の
「雲の下限」にサポートされた形になっています。現在その「雲の下限」は1.4039にあり、再びこの水準が維持できるかどうかが
注目されます。
完全に割り込むと1.38台まで下落する可能性もありそうです。
いずれにしても上値の重い展開が続くと予想しますが、これも欧州からの情報次第ということになりそうです。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 4/29 | バーナンキ・FRB議長 | 「失業率はなお高い水準にとどまっており、マイノリティーや若者、教育水準の低い人々の間でその傾向が強い」バージニア州での講演で。 | ---- |
| 5/4 | ローゼングレン・ボストン連銀総裁 | 「金融引き締めによって景気を減速させる理由は見当たらない」「FRBの二つの責務である雇用確保とインフレ抑制の双方で一層の進展が見られるまで現行の金融緩和スタンスは適切だ」ボストンでの講演で | ---- |
| 5/5 | コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 | コアインフレが今年1.5%上昇した場合「FF金利誘導目標を0.5%前後引き上げるべきだ。私の基本的見通しに基づくと、年末にかけてFOMCがFF金利を緩やかに引き上げることが望ましい」サンタバーバラでの講演で | ---- |
| 5/6 | パパンドレウ・ギリシャ首相 | 「このようなシナリオは犯罪に近い。非公式な場でさえ議論されない」ギリシャのユーロ圏からの離脱報道を受けて。 | ---- |
| 5/18 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「一部のインフレ指標は高くなっており懸念材料ではある」「下期に景気が改善すれば、厳密に監視しなければならない」ブルームバーグ・テレビジョンとのインタビューで | ---- |
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