2011年6月8日(水)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は前日の値動きと同じ値幅に収まり、ややこう着状態。
今朝方のバーナンキ・FRB議長講演で「緩和政策」は当面必要
との内容から一時80円を割り込んだものの、再び80円台前半まで
押し戻される展開に。 - ユーロは引き続き堅調に推移。トリシェ・ECB総裁が
前日、ギリシャ国債のロールオーバーを検討しているとの発言を材料に
買われ、対ドルでは1.47目前まで、対円でも117円台後半まで
ユーロ高が進む。 - 豪ドルは昨日、政策金利の据え置きが決定されると同時に、追加利上げ
には慎重なコメントが出されたことで1.07台半ばから約100ポイント下落。
ただ、その後は市場全体がドル安に傾いていることから下げ幅を縮小。 - 株式市場は前日まで4日続落した反動から前日比プラスでは始まった
ものの、バーナンキ議長の講演内容をきっかけに下げ足を速め、結局5日
連続の小幅安で取引を終える。 - 債券相場は小動き。長期金利も3%を割り込んだ水準で一進一退。
- 金相場は反落し、原油価格は上昇。いずれも小幅にとどまる。
| ドル/円 | 79.98 〜 80.26 |
| ユーロ/ドル | 1.4649 〜 1.4696 |
| ユーロ/円 | 117.43 〜 117.88 |
| NYダウ | −19.15 → 12,070.81ドル |
| GOLD | −3.20 → 1,544.00ドル |
| WTI | +0.08 → 99.09ドル |
| 米10年国債 | −0.002 → 2.995% |
本日の注目イベント
- 日 4月国際収支
- 日 5月マネーストック
- 日 5月景気ウォッチャー調査
- 独 独4月貿易収支
- 独 独4月鉱工業生産
- 欧 ユーロ圏1−3月期GDP(改定値)
- 米 ベージュブック(地区連銀経済報告)
- 米 ホーニング・カンザス連銀総裁講演
- 加 カナダ5月住宅着工件数
ドル円は膠着状態が強まってきました。
東京時間では値幅がわずか20−30銭くらいしかないことに加え、海外市場でも80円を割り込む場面は見られたものの、
値幅としては東京時間と変わらなくなっています。
シカゴの通貨先物市場の建て玉を見ても、そのあたりの状況が伺え、直近の建て玉ではネットでわずか1648枚の円売り
(ドル買い)に留まっています。
このネットの建て玉残は、今年最も少なく、ここ数年でも記憶にないほど減少しています。
これは、投機筋の相場観が拮抗していて売り買いともに残高が似通っているか、あるいは、円は動かないことで取引を大きく縮小して
いるか、そのどちらかということになります。
投機筋にとっても円は扱いにくい通貨だということでしょうか・・・。
注目されていたバーナンキ議長の講演は、全体とすれば予想通りの内容でした。
先週末の雇用統計の大幅な悪化を踏まえての内容になることから、その言い回しが注目されていましたが、金融政策については
「米経済の生産活動は依然として潜在力を大きく下回る水準だ。そのため、緩和的な金融政策がなお必要とされる」と指摘し、
「より力強い雇用創出が一定期間持続するまでは、景気回復が本当に定着したとみなすことはできない」との認識を示しました。
また、今月で終了する「QE2」後の追加策については特に触れてはいなく、インフレについても「懸念している」としながらも
「米経済に深く染み込みつつある兆候は見られない」と発言しています。
議長は「雇用」についても、下期(7−12月)には米景気が上向き雇用も回復すると、楽観的な見方を示しています。
結局、緩和的政策は継続され、現行の低金利は当面続くということになります。
金利を上げたくても上げられない日米。一方、いち早く引き締めへと舵を切りなおしたユーロ圏。
ユ−ロドルとユーロ円に金利差と時間軸という概念が、どのような影響を与えるのか見て行きたいと思います。
ドル円はここ2日続けて80円割れを試しに行きました。
いずれもわずか2銭で、80円割れとは言えない「誤差の範囲」ですが、見方を変えると「上値が切り下がって」きており
少なくとも2週間前に比べると、1円ほどドル安方向に水準が訂正されています。
これまでと同様に、水準が引き下げられもみ合いを繰り返しながら、再びドル安方向にシフトしていく展開が続いています。
懸念されるのは、その流れが80円割れの水準で定着してしまうことです。
3月17日の76円25銭は異常な動きで例外だったとしても、5月5日と今週2度の80円割れはいずれも「滞空時間」が短く、
すぐに80円台に押し戻される展開でした。
そのためローソク足では「長い下ヒゲ」が示現し、短期的なドルの底値を示唆する流れになっていました。
仮に80円割れが定着すると「底値が見えなくなる」可能性もあり、何よりもドルの下落スピードが緩慢なため、市場介入を
呼び込みにくい状況になります。
現状では80円割れは誤差の範囲とみれば、この水準を底堅いと言えなくはありません。
先ずは80円50銭を上抜けし81円を伺う展開になれば、周りの「景色」も違ってくるのではないかと見られます。
それには何よりもNY株式市場の急反発が必要なのではないかと思います。
株価の急騰は、債券価格の下落に繋がり、長期金利の上昇をもたらし、ドル買いを促す効果が見込めるからです。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 6/2 | トリシェ・ECB総裁 | 「単一市場と単一通貨、単一の中央銀行がすでにあり、経済的見地からユーロ圏財務省を想定するのは大胆過ぎるだろうか」ドイツでの講演で。 | ---- |
| 6/6 | ユンケル・ユ−ログループ議長 | 「われわれは為替レートの政策を持つべきだとこれまで以上に思っている」「ユーロは他の主要通貨に対して過大評価されている」 | ユーロドル1.46台から → 1.45台に |
| 6/7 | バーナンキ・FRB議長 | 「米経済の生産活動は依然として潜在力を大きく下回る水準だ。そのため、緩和的な金融政策がなお必要とされる」アトランタの会合で | ドル円、80円台前半からやや円高ドル安に。 |
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