今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2011年6月9日(木)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 80円を挟みもみ合っていたドル円は昨日のバーナンキ
    議長の発言を材料に円買いが進み、海外市場では79円70銭まで
    ドルが下落。
  • ユーロ、豪ドルなどでは「ドル高」が進み、クロス円は利益確定の
    売りに押され大幅に下落。豪ドル円は約1ヵ月ぶりに84円台半ば
    まで売られる。
  • ポンドも格付け会社が英国債の格下げ見通しを発表したことで売られ、
    主要通貨ではドル高に振れ、そのドルに対しても円が強含む展開に。
  • ベージュブックでは12地区連銀のうち、4地区で経済活動の
    減速を指摘。
  • 株式市場は下げ止まり気配が見えず6日続落。バーナンキ発言や
    ベージュブックでの景気懸念が重しとなりダウは21ドル安。
  • 債券価格は続伸。株価の下落と10年債の入札が好調だったことから
    買い物優勢となり、長期金利は今年の最低水準を更新。
  • 金は小幅に続落、原油はOPECが増産で合意できなかったことを受け
    大幅に反発し、100ドル台を回復。



ドル/円79.75 〜 79.97
ユーロ/ドル1.4565 〜 1.4640
ユーロ/円116.29 〜 116.93
NYダウ−21.87 → 12,048.94ドル
GOLD−5.30 → 1,538.70ドル
WTI+1.65 → 100.74ドル
米10年国債−0.049→ 2.946%


本日の注目イベント

  • 豪   豪5月雇用統計
  • 日   1−3月期GDP(2次速報)
  • 欧   ECB理事会
  • 英   BOE政策金利発表
  • 英   英4月貿易収支
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   4月貿易収支
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
  • 米   イエレン・FRB副議長講演






「景気は大半の地域で着実なペースで拡大したものの、12地区のうち4地区で減速した」


注目されたベージュブック(地区連銀経済報告)では前回の報告に比べると景気後退を表す内容となりました。


昨日のバーナンキ・FRB議長の発言ともある意味合致する内容に「米景気の減速」はほも間違いないとの


認識が深まったと言えます。





ここ2日間は80円を「2銭だけ割り込む」円高への前触れはあったものの、基本的んは80円前半でのもみ合いでした。


しかhし、昨日のバーナンキ議長の発言内容が伝えられると80円割れが本格的となり、欧州市場では79円70銭まで


円高ドル安の展開となりました。


スピード感は感じられず、円がじわじわ買われる流れが続き、80円ざいに戻す場面もありましたが、すぐに押し戻され、


NY市場では終始79円台での取引に終わっています。


昨日はクロス円の利益各手の売りも出たようで、ドル円での「ドル売り円買い」を加速させた格好になっていますが、


結局、「円の独歩高」という結果に「根強い円買い圧力」を感じざるを得ませんでした。





昨日もこの欄で書いたように「80円割れが定着する」可能性もでてきているようです。


同時に米長期金利も「3%割れが定着」するようだと、懸念されるように80円以上はドルの上値が重くなり「売り場」といった


相場観がまん延し、新しい取引レンジに入ってくることも考えられます。


野田財務大臣は昨日、為替相場が円高法句に振れたことに関して「米経済への見方が市場に影響を与えている」との認識を示し、


「円高ではなくドル安」であることを暗に示唆する言い回しをしています。


新聞によれば日銀は昨日、通常市場介入を実施する前に見られる「レートチェック」を行ったと伝えていますが、


現状の円買いスピードと、ドル以外の通貨に対する円レートの水準を考えると、今の水準での市場介入の可能性は低いと思われます。


ただこのまま円高を放置しておくことはないと思いますので、今後は「日銀の介入水準を探る」展開になりそうですが、個人的には


77−78円台の水準ではないかと予想しています。





昨日の海外市場では5月5日に記録した79円57銭を含め「79円台半ば」が意識され、いったんは80円近くまで戻されていますが、


一方で90円台に乗せるかどうかも意識されています。


80円台乗せに失敗するようだと、再び79円台半ばに向かう動きになりそうですが、個人投資家とすればここは、大きな買いポジションを


保有するのではなく、「まだ下がる可能性もある」といった意識を持ち、軽めのポジションを取ることをお勧めします。


大きな買いポジションを取るのは、ドルが本格的な反転を見せてからでも遅くはありません。


チャートを見る限り、そのタイミングはまだ先のようです。





昨日は豪ドル円が急落し、海外市場では一時84円43銭あたりまで売られました。


これは5月6日以来の円高水準ですが、この時は84円30銭程度まで売られその後に大きく反発しています。


今回の下落は、商品市況の頭打ち感と、RBAが政策金利を据え置き、さらに今後の追加利上げに対して慎重な見方を示したことが


主因だと思われます。


これまでの85−88円のレンジが下抜けしたのか同課の判断はまだできませんが、下値のメドが上記84円30銭と、昨日の安値の


84円45ー55銭あたりかと思います。


84円55銭には「8時間足」の120日移動平均線があり、昨日はその水準を下回る場面もありましたが、明確には抜けきっておらず


一旦サポートされた格好になっています。(下記チャート参照)










本日10時半に5月の雇用統計が発表され値動きも激しくなることが予想されます。


事前の予想は、雇用者数が2.5万人の増加。失業率は4月と同じ4.9%と予想されています。












What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
6/2 トリシェ・ECB総裁 「単一市場と単一通貨、単一の中央銀行がすでにあり、経済的見地からユーロ圏財務省を想定するのは大胆過ぎるだろうか」ドイツでの講演で。   ----    
6/6 ユンケル・ユ−ログループ議長 「われわれは為替レートの政策を持つべきだとこれまで以上に思っている」「ユーロは他の主要通貨に対して過大評価されている」 ユーロドル1.46台から → 1.45台に
6/7 バーナンキ・FRB議長 「米経済の生産活動は依然として潜在力を大きく下回る水準だ。そのため、緩和的な金融政策がなお必要とされる」アトランタの会合で ドル円、80円台前半からやや円高ドル安に。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和