2011年6月27日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は方向感が出ない中、リスク回避の流れから円買いドル売りが
優勢となり、80円19銭まで下落。 - ユーロドルが再び下値を試す流れに。ギリシャの緊縮財政案が
議会で承認されるかどうかの不透明さに加え、イタリアの銀行株が
急落し、一時取引が停止されたことなどからユーロ売りが加速し、
ユーロドルは1.41台半ばまで下落。 - このため、円以外の通貨では「ドル高」が進み、円とドルが買われる
展開となり、クロス円は下落。 - 株式市場は欧州危機への懸念が続き続落。欧州の銀行株が下落した
影響もあり、ダウは115ドル安となり再び1万2千ドル台を割り込む。 - 株式相場の大幅下落と、リスク回避の流れから債券価格は大幅に上昇。
10年債利回りは今年最低水準を更新し2.86%に。 - 金価格は大幅に続落し、2日間で50ドルを超す下げを記録。
原油は小幅に上昇。 - 国際決済銀行(BIS)は年次報告で、各国の歴史的な低金利政策の継続に
警鐘を鳴らし、世界規模での利上げが必要と指摘。 - 5月耐久財受注 → +1.9%
- 1−3月期GDP(改定値) → +1.9%
| ドル/円 | 80.19 〜 80.51 |
| ユーロ/ドル | 1.4142 〜 1.4249 |
| ユーロ/円 | 113.79 〜 114.36 |
| NYダウ | −115.42 → 11,934.58ドル |
| GOLD | −19.60 → 1,500.90 |
| WTI | +0.14 → 91.16ドル |
| 米10年国債 | −0.054 → 2.860% |
本日の注目イベント
- 欧 シュタルク・ECB理事講演
- 米 5月個人所得
- 米 5月個人支出
- 米 5月PCEコア・デフレーター
- 米 ホーニング・カンザスシティ連銀総裁講演
ギリシャの緊縮財政案は明日28日に議会を通るかどうかが注目されていますが、一部野党の有力議員が緊縮財政案に反対を
表明するなど、先行きは依然不透明です。
ドイツのメルケル首相は先週末、ドイツの銀行と保険会社はギリシャ金融支援パッケージに参加することが自らの「極めて大きな利益」
になるだろうとの認識を示し、フランスのサルコジ大統領も民間部門との交渉が順調に進んでいることを示唆している、と
ブルームバーグは伝えています。
しかし、ユーロドルは1.43前後まで反発するものの上値は重く、特に欧州時間帯には売られる展開が続いています。
先週末もイタリア2大銀行のウニクレディトとインテーザ・サンパオロなど銀行株が急落し、両銘柄は値幅制限いっぱいまで
下げ、一時売買が中断される場面がありました。
また、同国の債券も売られ、安全とされるドイツ国債に対する利回りスプレッドは2.14%とユーロ導入以来最大に広がっています。
先週ギリシャのパパンドレウ首相は議会で信任を勝ち取りましたが、ギリシャの財政問題がイタリアへの影響を及ぼし始め、今後
デフォルト問題にまで発展するようだと、ギリシャに対するエクスポージャーの大きさからフランスの銀行株が急落する可能性も
出てたと思われます。
ドル円は80−81円が抜けきれない展開が続いています。
ギリシャ問題からユーロドルが1日100−150ポイントの値幅で神経質な動きを見せているのと対照的に、1日せいぜい30−50銭
の値動きです。
東京時間での値動きは朝方1時間程度見られるものの、その後の動きはほとんど見られない状況が続いています。
先週も書きましたが、そのため「日足」のチャートでは「三角保ちあい」(さんかくもちあい)が形成されており、上値は80円60銭、
下値では80円10銭レベルを割り込めば「三角保ちあい」を抜け切るサインと見ることができそうですが、そこから一気に大きな値動きが
期待できるかどうかは不透明です。
本日も週明けであることから朝方はドル買いが先行することも考えられますが上値は限られると思います。
ギリシャ問題から「リスク回避」の展開になると「ドル円」は下落し、「ユーロドル」など他のドルストレートも下落しそうです。
ドル円は上記「三角保ちあい」がブレイクする水準がポイントとなり、ユーロドルは「日足」の120日移動平均線がサポートする
1.4085と、上値では1.43前後がブレイクするかどうかが今後の方向性を見る上でポイントになりそうです。
また、上値が徐々に切り下がってきている豪ドル円では、これまでサポートされてきた120日移動平均線(日足)が明確に
下方に抜けてきました。
現在かなり厚い「雲」の中を下落していますが、
遅行スパンも「逆転」を起こしている状況からするともう一段下落する可能性が高いと思われます。
ただ、上記遅行スパンは現在120日移動平均線でサポートされていることで、84円台前半でもみ合うことも考えられますが、
仮にこちらも抜けた場合には83円台半ばまでの下落が考えられます。
今週は83−86円のレンジを予想しています。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 6/2 | トリシェ・ECB総裁 | 「単一市場と単一通貨、単一の中央銀行がすでにあり、経済的見地からユーロ圏財務省を想定するのは大胆過ぎるだろうか」ドイツでの講演で。 | ---- |
| 6/6 | ユンケル・ユ−ログループ議長 | 「われわれは為替レートの政策を持つべきだとこれまで以上に思っている」「ユーロは他の主要通貨に対して過大評価されている」 | ユーロドル1.46台から → 1.45台に |
| 6/7 | バーナンキ・FRB議長 | 「米経済の生産活動は依然として潜在力を大きく下回る水準だ。そのため、緩和的な金融政策がなお必要とされる」アトランタの会合で | ドル円、80円台前半からやや円高ドル安に。 |
| 6/9 | トリシェ・ECB総裁 | インフレ圧力が続いていることに関して「これはわれわれが次回の政策委員会で利上げを決める可能性のある状態を意味するが、ECBはあらかじめ判断することはせず、政策金利に関する次の決定について特定のペースを示唆しているわけではない」理事会後の記者会見で。 | ユーロドル1.46台から → 1.44台後半に |
| 6/9 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「米経済成長は今年下期に上向き、緩やかな回復を支えられるようになるだろう。ただし、最近の失望を誘う経済データは見通しに対する下向きのリスクが増えたことを示している」NYでの講演で。 | ---- |
| 6/14 | ドラギ・イタリア中銀総裁 | 「ECBは債務再編やヘアカット(債務減免)には反対だ」「純粋に自発的なものを除き、いかなる概念も受け入れられない」欧州議会での指名承認公聴会で。 | ---- |
| 6/16 | グリースパン・前FRB議長 | ギリシャ危機を解決する上で「政治システムが機能する可能性は極めて低い」「ギリシャがデフォルトに陥らない公算は非常に小さい」TV番組のインタヴューで。 | ---- |
| 6/19 | パパンドレウ・ギリシャ首相 | 「ギリシャは重要な岐路に立っている。この状況の変革はわれわれの手に委ねられており、それがわれわれの責務だ」議会で。 | ---- |
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