2011年6月30日(木)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ギリシャ議会で緊縮財政法案が可決したことを受けユーロが主要通貨に
対して上昇。対ドルでは1.4449まで買われ2週間ぶりの高値を記録。
ユーロ円も117円目前まで買われ3週間ぶりの水準に。 - ドル円は昨日のアジア市場では81円台での取引が続いていたものの、
海外市場でユーロドルが上昇すると下落し、NY市場では80円台半ばまで下落。
その後やや値を戻したもの81円台前半では依然売り意欲も強い。 - 豪ドル円は6月15日以来の86円台まで上昇。ユーロが対ドルで上昇した
ことに引っ張られ、豪ドル/米ドルでも1.06台後半に。 - 株式市場は3日続伸。この間の上げ幅は320ドルを超え3月以来最大。
ダウはギリシャのデフォルト回避への前進が評価され72ドル高。 - 債券相場は続落し長期金利は上昇。株高から安全資産である債券が売られ、
投資家の「リスク選好」が進んだことが背景。 - オバマ大統領は財政赤字削減のため、富裕層に対する減税をやめるべきだとの
見方を記者会見で示す。 - 金、原油は続伸。原油価格は在庫が予想外に減少していたことを受け、前日に続き
大幅続伸し95ドル台に迫る。 - 5月仮契約住宅販売指数 → +8.2%
| ドル/円 | 80.56 〜 81.08 |
| ユーロ/ドル | 1.4321 〜 1.4449 |
| ユーロ/円 | 115.93 〜 116.97 |
| NYダウ | +72.73 → 12,261.42ドル |
| GOLD | +10.20 → 1,510.40 |
| WTI | +1.88 → 94.77ドル |
| 米10年国債 | +0.085 → 3.119% |
本日の注目イベント
- 独 独6月失業率
- 欧 ユーロ圏5月マネーサプライ
- 欧 ユーロ圏6月消費者物価指数(CPI)
- 欧 トリシェ・ECB総裁欧州議会で証言
- 米 週間失業保険申請件数
- 米 6月シカゴ購買部協会景気指数
- 米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演
- 米 ホーニング・カンザスシティ連銀総裁講演
ギリシャの緊縮財政法案が議会で可決されるとの見通しから、ユーロドルは昨日のアジア時間から堅調に推移し、
欧州市場に入ると1.44台に乗せ、1.44台半ばまで続伸しました。
緊縮財政法案は結局、155対138の僅差で可決されデフォルト回避に向けひとまず最悪の事態は避けられた格好です。
しかし、具体的な削減策を示す関連法案が本日から審議されるためまだ安心はできません。
EU・IMFに示した赤字削減計画が予定通り実施できるのかどうかの懸念も残り、今度の日曜日の行われるユーロ圏財務相会合
で「第2次支援策」がどのような形で決まるのか予断は許しません。
ギリシャが緊縮財政案を議会で可決したことでユーロは主要通貨に対して幅広く買われほぼ全面高の展開でした。
この影響は株式市場にも波及し、NYダウは大幅に上昇しその結果債券が売られ、10年債利回りは3.1%台まで上昇する
などかなりの影響が出ています。
リスク資産が買われ、安全資産が売られるという典型的な「リスク選好」のパターンが観測されています。
この流れは為替市場にもおよび、低金利の「円とドル」が売られ、高金利の「豪ドル・ユーロ」などが買われています。
特にユーロはギリシャ問題を背景に売り込まれていたこともあり、先週の底値からは300ポイント以上も上昇しています。
また、来月のECB理事会では政策金利の再引き上げ観測が高まっており、ギリシャ問題で忘れかけられていた「利上げ」に
再び光が当たってきたようです。
7月7日のECB理事会までは「ソブリンリスクと利上げ観測」の綱引きが再開されそうです。
一方ドル円はさすがに動きが出てきたもののまだ方向性ははっきりしません。
昨日は81円を挟む展開が続き、底堅い動きにはなっていましたが、ユーロが対ドルで強含むと円高方向に向かい
80円台半ばまで円買いが進む場面もありました。
相変わらず円自体の材料に欠けることから動きが鈍く、特に東京時間帯では朝の9時から10時までが「ゴールデンタイム」となって
おり、それ以降は「開店休業」状態が続いています。
勝負は欧州時間からNY時間にかけて、ということになるのでしょうか。
それでもテクニカルを観ると、30分足から4時間足までの短期的な動きを示す時間足では全て上昇傾向を見せています。
あとは、8時間足の200日移動平均線が抵抗する81円53銭が「当面の目標」です。
また下値では80円50銭前後が重要となります。
先週まで抵抗していた一目均衡表の「雲」がサポートしているからです。
今朝方もユーロドルが続伸し1.44台後半まで上昇していますが、ギリシャ問題が依然くすぶっているとは言え、チャートを
見る限りほぼ全ての足で上昇を示唆してます。
ここはチャートを信じるのであれば、6月初旬に記録した1.46台後半がターゲットになりそうです。
ユーロドルは上昇傾向を示し、ドル円の下落は限定的と観ればクロス円全般に「上昇バイアス」がかかっているように
思えます。
引き続きユーロドルが相場の流れをけん引すると見られます。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 6/2 | トリシェ・ECB総裁 | 「単一市場と単一通貨、単一の中央銀行がすでにあり、経済的見地からユーロ圏財務省を想定するのは大胆過ぎるだろうか」ドイツでの講演で。 | ---- |
| 6/6 | ユンケル・ユ−ログループ議長 | 「われわれは為替レートの政策を持つべきだとこれまで以上に思っている」「ユーロは他の主要通貨に対して過大評価されている」 | ユーロドル1.46台から → 1.45台に |
| 6/7 | バーナンキ・FRB議長 | 「米経済の生産活動は依然として潜在力を大きく下回る水準だ。そのため、緩和的な金融政策がなお必要とされる」アトランタの会合で | ドル円、80円台前半からやや円高ドル安に。 |
| 6/9 | トリシェ・ECB総裁 | インフレ圧力が続いていることに関して「これはわれわれが次回の政策委員会で利上げを決める可能性のある状態を意味するが、ECBはあらかじめ判断することはせず、政策金利に関する次の決定について特定のペースを示唆しているわけではない」理事会後の記者会見で。 | ユーロドル1.46台から → 1.44台後半に |
| 6/9 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「米経済成長は今年下期に上向き、緩やかな回復を支えられるようになるだろう。ただし、最近の失望を誘う経済データは見通しに対する下向きのリスクが増えたことを示している」NYでの講演で。 | ---- |
| 6/14 | ドラギ・イタリア中銀総裁 | 「ECBは債務再編やヘアカット(債務減免)には反対だ」「純粋に自発的なものを除き、いかなる概念も受け入れられない」欧州議会での指名承認公聴会で。 | ---- |
| 6/16 | グリースパン・前FRB議長 | ギリシャ危機を解決する上で「政治システムが機能する可能性は極めて低い」「ギリシャがデフォルトに陥らない公算は非常に小さい」TV番組のインタヴューで。 | ---- |
| 6/19 | パパンドレウ・ギリシャ首相 | 「ギリシャは重要な岐路に立っている。この状況の変革はわれわれの手に委ねられており、それがわれわれの責務だ」議会で。 | ---- |
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