今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2008年7月10日(木)


おはようございます。


「Brics」という言葉は毎日のように新聞紙上に登場し、一般に認知されています。

ご承知のようにゴ−ルドマンサックスのエコノミストが考え出した、ブラジル、ロシア、インド、

中国の頭文字をとったことばです。めざましい経済発展を遂げた新興国の代名詞にもなっていますが、

既にポスト「Brics」があるそうです。その名も「ミーナ」(MENA)です。

「Middle East」と「North Africa」の頭文字で中東・北アフリカ地域を指します。原油や鉱物資源が

豊富な国々で、世界の投資家が注目しているそうです。いずれ新聞紙上に頻繁に登場するのではないでしょうか。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • イランの革命防衛隊が少なくとも9発のミサイルを発射したとの報道で中東の緊張が高まるという連想で原油価格が上昇。さらに、トルコで武装集団が米領事館を襲撃したとの報道もありドルが売られる展開になりました。
  • さらに、これらのニュースにNYダウが大きく反応し、金融株を中心に売られ前日比マイナス236ドルと急落したことも
    ドル売りを誘いました。
  • 結局、WTI原油価格は前日と変わらない水準で引けたが、株式市場は戻らず、ドル/円は106円70−80で引けました。

ドル/円106.67〜 107.57
ユーロ/円167.95 〜 168.88
NYダウ−236.77 → 11,147.44ドル
Gold+5.30 →  928.60ドル
WTI+0.01  →  136.05ドル
米10年国債−0.071→ 3.817%


本日の注目点

  • 欧 ECB月例報告
  • 米 バーナンキFRB議長・ポールソン財務長官が金融市場の監督見直しについて議会証言
  • 米 6月主要小売売上高

マーケットはやや方向感がなくなりつつあります。

原油市場や株式市場が大きく動いていることで、ポジションを取りにくいという面はあろうかと思いますが、

特に東京タイムはその傾向が強いようです。唯一、夕方の3時半〜6時にかけて動きが見られ、いわば「ゴール

デン・タイム」になっています。この時間帯でうまく波に乗れないとなかなかチャンスが来ません。


ユーロドルが1.5660から100ポイントほど上昇しましたが、トリシェECB総裁が欧州議会でコメントした

内容に、今後のECBの金融政策の方向性が見えなかったことで上値も限定的でした。比較的居心地がいいのが

ユーロ・円ではないでしょうか。168円後半がなかなか抜け切れないものの、下値を拾っておけば大きなリスクは

無いと観ています。
来週には米銀大手の決算発表が控えています。サブプライム関連で追加損出が発生し資本増強が

必要とのウオールストリート・ジャーナル紙の報道もあり、レンジをブレイクする可能性もあります。


2008年4月分(PDF) 2008年5月分(PDF) 2008年6月分(PDF)

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
7/9 トリシェ
 ECB総裁
インフレ加速を防ぐために「強い決意がある。」 欧州議会で発言。 ---
7/6 ブッシュ
米大統領
「米国は強いドル政策を信じている。米経済の強さはドルに反映されるべきだ。」 洞爺湖サミットを前に、日米首脳会談で。 ---
7/2 ブッシュ
米大統領
「米国は常に強いドル政策を支持してきた。」洞爺湖サミットを前に記者団と。 ---
7/2 ポールソン
財務長官
米経済は「エネルギー価格、資本市場、住宅市場と、三つの逆風が直面している。」 欧州歴訪えお終えて。 ---

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和