2011年7月6日(水)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 格付け会社ムーディーズはポルトガルの長期債を4段階引き下げ
「Ba2」にすると発表。 - ユーロドルはこの発表を受け下落、一時1週間ぶりに1.44台を割り込む。
また、ユーロ円でも116円台後半まで売られ、ギリシャ問題の好転でユーロ買いが
進んでいた中、新たな火種の可能性も。 - ドル円は昨日のアジア市場の前場から81円台に乗せ底堅い動きを示す。
依然上値の重い展開は続くが81円台の滞空時間にやや変化も。 - 株式市場はまちまち。ポルトガルの格下げを受けダウは6日ぶりに小幅安。
一方ナスダックは小幅ながら6日続伸。 - 債券相場は小幅に反発し、長期金利は下落。ポルトガルの格下げで
安全資産としての米国債に見直し買いも。 - 金は大幅に反発。先週末比30ドル値上がりして一気に1510ドル台に。
原油も大幅に上昇。5月の製造業受注額が増加したことなどが材料に。
| ドル/円 | 80.98 〜 81.16 |
| ユーロ/ドル | 1.4395 〜 1.4494 |
| ユーロ/円 | 116.76 〜 117.48 |
| NYダウ | −12.90 → 12,569.87ドル |
| GOLD | +30.10→ 1,512.70 |
| WTI | +1.95→ 96.89ドル |
| 米10年国債 | −0.063→ 3.119% |
本日の注目イベント
- 日 5月景気動向指数
- 米 6月ISM非製業景況指数
- 加 5月カナダ住宅許可件数
一難去ってまた一難ということでしょうか・・・。
ムーディーズがポルトガルの長期国債の格付けを「投機的」な水準にあたる「Ba2」まで一気に引き下げました。
先週1週間はギリシャの財政問題で振り回されましたが、今度はポルトガルの番です。
ポルトガルの格下げ発表でユーロは主要通貨に対して売られましたが、「4段階引き下げ」の割には影響は軽微だった様です。
市場は「ギリシャの次はポルトガル」と読んでいたことで、それほど大きなサプライズには繋がらなかった様です。
ポルトガルは5月に780億ユーロ(約9兆1千億円)の国際支援の合意を取り付けていましたが、
ムーディーズは同国がギリシャに続いて2回目の救済要請を迫られる可能性があることを格下げの理由に挙げています。
ムーディーズに加え、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)も独仏の大手銀行がギリシャ国債をロールオーバーしても
「選択的デフォルト(債務不履行)」と見直す可能性があることを明らかにしており、南欧のソブリンリスク問題は「第二段階」に
ステージが移ってきたとも言えそうです。
ギリシャに比べ経済規模の大きいポルトガルだけにその影響も大きく、スペインへの波及が懸念されます。
ユーロドルが下落したことで市場はやや「ドル高」の流れに傾きつつあります。
動かないドル円も、昨日の午前中には約1週間ぶりに81円台に乗せました。
これまでに何度も81円台乗せは実現したものの、そこではドル売り意欲も強く結局80円台に押し戻される展開が続いてきました。
しかし、今回はややこれまでとは異なり「81円台での滞空時間」が長く、
昨日のNY市場でもほぼ終日81円台を維持し今朝に繋がっています。
ドル円がこのまま大きく反転するとも思えませんが、「潮目」が少しづつ、そして静かに変わってきているのかもしれません。
このためテクニカルでは先週からのトレンドライン(日足)の「上抜け」がより明確になってきています。
ユーロドルの一段の下落などさらにドル高が進むと、ドル円も上値にある重要な節目も抜けてくる可能性があります。
週末にかけては依然上値が重い展開ですが、ジリジリと時間をかけながら節目を試すのではないかと見ています。
ポイントとしては「8時間足」の200日移動平均線が81円28銭にあることから、81円30銭を抜けきることが重要です。
この水準は6月28日のNY市場でもトライをして抜けなかった水準でもあります。
またその上にも「日足」の120日移動平均線が81円79銭にあります。
逆に、この水準を上回れば「ストップロス」のドル買いも控えていると思われ、
ストップロスを誘い出す展開になれば82円台も考えられます。
引き続き株価の行方とユーロの動きには注意が必要です。
ユーロドルはテクニカルでは「上昇を示唆している」と記述してきましたが、1.45台後半の高値から150ポイント以上下落をしたことで
「1時間足」などの短期的なチャートでは「遅行スパン」が逆転を見せており、底値を探る展開に変化しています。
メドは「1時間足」のサポートである1.4385と1.4365あたりと見ています。
明日からは欧米で重要なイベントが相次ぎます。
ユーロについては、市場は「利上げ」に傾いており、
上記ポルトガルの格下げにもユーロの下落が限定的だったことを考えると
「利上げ」を意識した動きになっている可能性もあります。
そのため、利上げが見送られた時の反動はかなりのものが予想されると見られます。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
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