2011年7月11日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 6月の米雇用統計は市場予想を大幅に下回ったことで、リスク回避の流れ
が進み円とドルが買われる展開に。 - ドル円は発表直前には雇用統計への改善期待もあり、81円49銭
までドル高に振れたものの、発表後は一気に円が買われ80円台半ばまで
ドルは急落。 - ユーロドルではユーロ安が進み1.42台前半まで下落。ドル円以外の通貨で
ドル高が進んだことからクロス円も大幅な円高に。 - 株式市場は反落。このところ堅調だった株式も米労働市場の予想外の内容に
利益確定の売りに押され急落。その後は今週から始まる企業決算の発表を控え
やや買い戻され、ダウは62ドル安。 - 債券相場は大幅に反発。失業率が予想外に上昇したことから米債券は買い進まれ、
5年債利回りの下落幅は過去14ヵ月で最大に。長期金利は軒並み低下。 - 金価格は4日続伸。原油は米景気の先行き不安から大幅に下落。
- 中国の6月の消費者物価指数(CPI)は6.4%と5月の5.5%を
大幅に上回る。 - 6月失業率 → 9.2%
- 6月非農業部門雇用者数 → +1.8万人
| ドル/円 | 80.51 〜 81.49 |
| ユーロ/ドル | 1.4205 〜 1.4351 |
| ユーロ/円 | 114.66 〜 115.57 |
| NYダウ | −62.29 → 12,657.20ドル |
| GOLD | +11.00 → 1,541.60 |
| WTI | −2,47 → 96.20ドル |
| 米10年国債 | −0.121 → 3.020% |
本日の注目イベント
- 日 6月消費動向調査
- 日 日銀金融政策決定会合(12日まで)
- 欧 独メルケル首相、アイルランド首相と対談
- 加 カナダ6月住宅着工件数
前日発表された民間会社のADP雇用者数が市場予想の2倍を超えたことから、
にわかに期待が高まった政府発表の雇用統計でしたが、
結果は事前予想の平均であった10万人を大幅に下回る1万8千人でした。
さらに前月の数値も全体の雇用者数、民間部門の雇用者数がともに下方修正され、
米労働市場の悪化はこれで2ヵ月連続の大幅減少です。
今年2−4月までは順調に20万人程度の増加が続いていたものの、
今後再び雇用環境が悪化傾向に陥ったのかどうか見極めたいところです。
ドル円は発表直前までドル高円安が続き81円30銭の第1ハードルは越え、第2ハードルを目指していました。
しかし、81円台半ばは超えられず発表と同時に大幅な「円高ドル安」に反転しました。
これまでもドル円が上昇すると結局は押し戻される展開が何度も続いてきましたが、今回も同じような展開でした。
ドル円では「ドル安円高」に振れ、その他主要通貨では「ドル高」が進み、上昇傾向にあった株式は売られ債券が買われるという、
典型的な「リスク回避」の流れです。
先週後半まで続いていた「リスク選好」の流れが雇用統計の発表で180度変わってしまいました。
やはり懸念されるのは米労働市場の悪化です。一部エコノミストの間では今回の悪化は日本における震災の影響によるもので、
8−9月には正常に戻るとの指摘もありますが、失業率、民間部門労働者数の増加はいずれも今年最悪の内容です。
重要なことは、4月まで順調に増加していた雇用数が5月、6月より急激に増加ペースを鈍らせていますが、
しばらくはこの傾向が続くのかどうかということです。
その意味からもう2ヵ月(7−8月)ほどの雇用の変化内を見極める必要がありそうです。
日本からのサプライチェーンの寸断による影響だったのかどうか判断できるからです。
ドル円は80円台半ばまで下落しました。
80円の50銭からの下値は先週一度もつけてはいなく、その下の80円30銭あたりまでが重要なサポートになっています。
今後秋口から年後半にかけて米景気が持ち直すとすれば、今回の下落は「最後の買い場」になるかもしれません。
逆に、米景気悪化の始まりだとすれば「最後の売り場」である可能性も出てきます。
どちらも決め手に欠けるとすれば、これまで通り80−81円のレンジに収まることも考えられ、まだしばらくはストレスのたまる
相場展開が続くことにもなります。
ユーロドルは再び1.42台割れ目前まで下落して来ましたが、この水準を割り込んだ場合1.4170がサポートになりそうです。
この水準には「日足」の120日移動平均線が来ており、今年の1月以来一度も下回ってはいません。
反対にこの水準を割り込んだ場合は1.40台までの下落もあるかもしれません。
米企業決算も今週から始まります。
トムソンロイターがエコノミスト予想をまとめた結果では、主要500社では7%の増益になると発表しています。
資源価格の高騰から素材関連が好調で、個人消費も底固いとの調査結果です。
ただ大手米銀は投資銀行部門の縮小を相次いで発表しており、その背景には収益の落ち込みがあるものと思われます。
企業決算の発表は直接米株式市場に影響を与えます。
上記「リスク選好」なのか「リスク回避」なのかをしっかりと見極めてディールすることが肝要です。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 7/7 | トリシェ・ECB総裁 | 「ECBの金融政策スタンスは依然として緩和的だ」「最近の物価動向が中期的に幅広いインフレ圧力上昇につながらないようにすることが不可欠だ」追加利上げを決定した後の記者会見で。 | ユーロドル1.4220 → 1.43代後半に。 |
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