2011年7月12日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 欧州の債務問題がさらに拡大するとの懸念から「リスク回避」の
流れが加速。「円買い、ドル買い」が大幅に進む。 - ドル円は2週間ぶりに80円30銭の節目を割り込み80円11銭まで下落。
EUがギリシャのデフォルト容認に傾くとの報道や、イタリアへの危機波及を
話し合うためファンロンパイ大統領、バローゾ委員長、トリシェ総裁などが
会合を開いたとの報道からユーロは急落。対ドルでは5月23日以来の1.40台
割れ、対円でも約4ヵ月ぶりに112円台前半までユーロ安が進む。 - 欧州危機の新たな広がりから、イタリア、スペイン国債は大幅に下落
(金利は上昇)し、ドイツ国債との利回りスプレッドは拡大。 - ドイツ(DAX)など、欧州主要株式市場も大幅な下落を見せる。
- 米株式市場も急落、欧州危機の拡大を背景に寄りつきから売り物がかさみ、
ダウは151ドル安。 - 債券価格は急上昇。株式市場の大幅下落から価格は上昇し、10年債利回りは
2週間ぶりに3%台を割り込む。 - 金価格は続伸。ドルからの資金が流れ込み1550ドル目前まで上昇。
原油価格は大幅に続落。
| ドル/円 | 80.11 〜 80.58 |
| ユーロ/ドル | 1.3986 〜 1.4077 |
| ユーロ/円 | 112.35 〜 113.16 |
| NYダウ | −151.44 → 12,505.76ドル |
| GOLD | +7.60 → 1,549.20 |
| WTI | −1.05 → 95.15ドル |
| 米10年国債 | −0.101 → 2.924% |
本日の注目イベント
- 独 独6月消費者物価指数(確報)
- 英 英6月消費者物価指数
- 欧 ビニスマギECB理事講演
- 米 5月貿易収支
- 米 FOMC議事録(6/21、22日分)
欧州債務問題の新たな拡大を背景に「リスク回避」の流れが加速しています。
11日の午前中にイタリアへの投機的な動きが高まって来たことから、ファンロンパイEU大統領は金融当局者を
集め対応を協議するとの報道がありましたが、バローゾ欧州委員長、トリシェECB総裁などが集結し話し合いがあった模様です。
ギリシャ、ポルトガルまで飲み込んだ欧州危機の波は、
イタリア、スペインにも向かいだしたことでEU首脳は急遽対策を迫られたと見られます。
昨日の各金融市場では株式が大きく売られ、債券が買われています。
その中でも安全と言われるドイツ国債が買われ(金利は低下)、イタリア、スペイン国債は売られ(金利は上昇)、
リスク回避の流れが鮮明になりました。
中でもイタリア10年国債は5.55%まで利回りが上昇し、ギリシャがたどった同じ道を歩みそうな気配です。
ギリシャ、アイルランド、ポルトガルはいずれも10年債利回りが7%を超えた後に救済を要請していることから、
残された「のりしろ」はそう多くはありません。
今朝のブルームバーグが、エボルーション・セキュリティーズの債券責任者の話として伝えるところによると、
上記3ヵ国の10年債利回りが5.5%を超えてから恒常的に6%を上回るまでは平均で43日。
その後は平均24日で6.5%を超え、15日で7%を突破したことを紹介していました。
その後資金要請を行ったことは上述の通りです。
1年ほど前にギリシャ危機が表面化した際には「PIGS」という造語が盛んに使われましたが、
今まさにこれらの国々が財政危機に見舞われ、現実問題となってきました。
為替市場ではこれらの動きを嫌気してユーロが全面安の展開です。
2週間ほど前まではほぼ全てのチャートでユーロ上昇を示唆していましたが、対ドルで1.40を割り込んだことで「日足」までの
サポートはことごとく突破され、現在「週足」の200日移動平均線にサポートされているところです。
この水準を明確に抜けると新しいレンジである1.36−1.41に入る可能性がありそうです。
ドル円は再び80円割れを試す展開を見せています。
欧州危機の拡大と、米国でも債務上限問題の解決が進んでいないことから「円とスイス」が急伸し、
安全通貨としての存在感を見せています。
冷静に考えれば円にも財政問題があり、それほど積極的に買い進めるわけにはいきませんが、
緊急避難先としては円に資金が集まるようです。
この傾向は特に海外市場で強いように思えます。
ドル円は先週一時81円台半ばまで上昇したことで、「日足」でのトレンドラインを上抜けしていましたが、
昨日の80円11銭まで下落したことで、今度は逆にサポートサインを割り込んできました。
80円を割り込む可能性もでてきましたが、一目均衡表の「日足」を見ると、「基準線」は横ばいで大幅な下落は示していません。
また、「遅行スパン」も逆転を見せてはいません。
ここは80円前後でのドル買いチャンスを探して見るのもおもしろいかもしれませんが、相場に絶対はありません。
ストップは5月2日に記録した79円57銭を割り込んだ水準、79円50銭以下には置くことを忘れてはいけません。
円は主要通貨に対しても強含む展開になっています。
クロス円も「買い場」かもしれませんが、慎重に入ることが肝要です。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 7/7 | トリシェ・ECB総裁 | 「ECBの金融政策スタンスは依然として緩和的だ」「最近の物価動向が中期的に幅広いインフレ圧力上昇につながらないようにすることが不可欠だ」追加利上げを決定した後の記者会見で。 | ユーロドル1.4220 → 1.43代後半に。 |
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