2011年7月13日(水)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 欧州危機の影響から「リスク回避」の流れはさらに加速し、ドル円は
欧州市場で80円を割り込み、一気に79円台前半まで急落。
さらに今朝の早い時間には78円台半ばを付けています。 - 格付け会社によってアイルランドの格付けが「投機的」水準まで
格下げされたことや、ギリシャに対する第2次支援策が先送りされた
ことなどからユーロは1.4台を割り込み1.39台半ばに。前日に続き
相対的に円が大幅に買われ、ユーロ円は欧州市場で109円台前半まで
下落。 - FOMC議事録では追加の刺激策が必要かどうかについてメンバーの間で
意見が分かれていたことが明らかに。 - 株式市場は3日続落。欧州危機を嫌気し「リスク回避」の流れから、
株売り、債券買いが活発に。ダウは58ドル安と1万2500ドル台を割り込む。 - 債券相場は続伸。長期金利は2.9%台を下回る水準となり、「ドル売り円買い」
に繋がる。 - 金は続伸し、2ヵ月ぶりの高値更新。安全資産として買い進まれる。
原油相場は大幅反発し97ドル台に。 - 5月貿易収支 → 502億ドルの赤字
| ドル/円 | 79.23 〜 79.85 |
| ユーロ/ドル | 1.3956 〜 1.40543 |
| ユーロ/円 | 110.59 〜 111.90 |
| NYダウ | −58.88 → 12,446.88ドル |
| GOLD | +13.10 → 1,562.30 |
| WTI | +2.28 → 97.43ドル |
| 米10年国債 | −0.047 → 2.877% |
本日の注目イベント
- 日 5月鉱工業生産
- 欧 ユ−ロ圏5月鉱工業生産
- 英 英6月失業率
- 米 バーナンキ・FRB議長半期に一度の議会証言
- 米 ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
- 米 フィッシャー・ダラス連銀総裁講演
ドル円は一気に80円を割り込み、欧州市場では79円18銭まで下落。
さらに今朝早い時間には78円台半ばまで下落しました。
震災直後の3月17日の早朝に76円25銭を記録した「あの投機的な朝」を連想させました。
ドル円が大きく下落すると個人投資家の「損切りのドル売り」が発動され易く、投機筋が「二匹目のどじょう」を
狙った可能性も高いと思われます。
ユーロ円も欧州市場では109円台前半まで下落し、「円独歩高」の様相となり、いつものことながら円の上昇時の
スピードの速さには驚かされると同時に、感心さえします。
きっかけは欧州の財政危機であることは明白ですが、「ギリシャのデフォルトはやむを得ない」とか、
「ギリシャへの第2次支援策がまとまらなかった」などの情報が錯綜し、その都度円が大きく買われる展開が続きました。
ドル円は昨日この欄でも書きましたが79円台半ばを割り込むと下落が加速し、ストップロスを巻き込みながら79円台前半まで
急落しています。
ただ昨日からの為替の流れを見ていると、欧州問題からユーロ売りが強まったというよりも、
投機的な円買いが目立った様にも思えます。
特に海外市場に入ると「円への信奉」が強く、円買いが起きやすいようです。
80円台を大きく割り込んだことで、にわかに円高観測が強まってきました。
3月17日の76円25銭にはまだ相当な値幅はありますが、今後80円への戻りが重くなり、「80円が天井」といった
相場観が定着すると、史上最高値に向かって円のじり高が進む可能性があります。
3月の円高局面では翌日「G7による協調介入」が実施されたことで、3週間ほどで円が9円以上も円安方向に修正され、
「介入効果」がいかんなく発揮されましたが、今回の介入の可能性はどうでしょうか・・・。
ドル円だけではなく、ユーロ円に見られるように円は主要通貨に対しても急速に強含んでいます。
先週金曜日に81円49銭のドル高値を記録してからわずか3日でちょうど3円の円高です。
ユーロ円にいたっては約8円の円高です。
「過度の相場変動」と捉えることができそうです。
日銀が介入する大義名分は、為替相場の観点からはあろうかと思います。
ただ今のところ、株価への影響は限定的です。
80円を大きく割り込んだことで今日の日経株価が大幅に下落するようなら、介入も考えられますが、あまり期待はできません。
少なくとも前回の様な「協調介入」は考えにくく、あっても「単独介入」かと思われます。
また、この水準では介入の行われる可能性は少なく、ここからさらにスピード感を伴って円買いが進み、さらに株価の急落などの
条件が揃うことが必要かと思われます。
いずれにしても現在の水準では介入に対する「過度の期待」は禁物です。
一時的にせよドル円は78円台まで下落したことで、ボリンジャーバンド(日足)では「2シグマ」を下抜けし「売られすぎ」の
サインを示しています。
サポートラインは次々に突破されたことで下値のめどがつきにくくなっています。
しばらくは上値の重い展開が続き、介入の水準を探りながら下値のめどを模索する流れが続きそうです。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 7/7 | トリシェ・ECB総裁 | 「ECBの金融政策スタンスは依然として緩和的だ」「最近の物価動向が中期的に幅広いインフレ圧力上昇につながらないようにすることが不可欠だ」追加利上げを決定した後の記者会見で。 | ユーロドル1.4220 → 1.43代後半に。 |
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