2011年7月18日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 欧州連合(EU)が実施したストレステストの結果、8行が 資本不足にあることが判明。結果は市場予想を下回ったことからユーロドルが 買い戻されるも上値も重く1.41台での取引に。
- ドル円は米経済指標の内容がいずれも予想を下回ったが、日本が3連休と言う こともあり、市場への反応は限定的。79円台前半で値幅も出ず小動き。
- 豪ドルが下落。同国の銀行が12月の利下げを予想したことが背景。
- 株式市場は上昇。前日引け後に決算発表を行ったグーグルが好調だった ことから、エネルギーやハイテク株が堅調となり、ダウは42ドル高。
- 債券相場は反発。債務上限引き上げ問題でS&Pが最上級の格付けを 失う可能性があると発表したものの相場への影響は見られなかった。
- 金価格は9日続伸し1590ドル台に。原油価格も反発。
- 6月消費者物価指数(CPI) → −0.2%
- 7月NY連銀製造業景況指数 → −3.76
- 6月鉱工業生産 → +0.2%
- 7月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 63.8
| ドル/円 | 78.99 〜 79.24 |
| ユーロ/ドル | 1.4092 〜 1.4190 |
| ユーロ/円 | 111.35 〜 112.12 |
| NYダウ | +42.61 → 12,479.73ドル |
| GOLD | +0.80 → 1,590.10 |
| WTI | +1.55 → 97.24ドル |
| 米10年国債 | −0.053 → 2.900% |
本日の注目イベント
- 日 東京市場休場(海の日)
- 米 NAHB住宅市場指数
先週火曜日にバーナンキ議長の議会証言をきっかけにドル売りが加速し80円台を割り込んだドル円は、それ以降80円台に
戻すことなく、78円後半から79円半ばで推移しています。
どうやら懸念していた「80円台以下での円高の定着」が現実的になってきたような雰囲気です。
先週には一時78円台半ばを割り込む場面もありましたが、介入警戒感もあり若干ドルが押し戻され底堅い動きになりましたが、
それでも上値は重く、79円を挟む動きになっています。
今週も引き続き上値が重い展開が続きそうですが、先週記録した78円45銭を割り込むと、今年3月の震災直後の76円台が
近づいてきそうな気配です。
米景気後退の指標が相次ぎ、最も重要な雇用にも減速傾向が定着しそうな状況です。
先週末発表された鉱工業生産を始め主要な経済指標は軒並み市場予想を下回り、バーナンキ議長の「景気回復のペースが遅い」
と言った発言を裏付けるような内容でした。
議長が「金融緩和の用意がある」とのべたことで「QE3」の可能性がでてきたことからドル安が進み、翌日の証言では
「すぐに実施することはない」と発言したことで、さらなる景気刺激策の実施見通しはやや後退したものの米景気が急回復する
見込みはありません。
さらに欧州では財政問題が拡大し、イタリア、スペインの国債が売られ、CDSの保証料も急速に上昇し、市場は
ポルトガルの次のターゲットとして両国の国債を売り込んでいます。
このためユーロの上値も重く、結局消極的ながら「円」を買う動きになっています。
今週はこの動きがさらに加速するのか、また上記78円45銭を割り込んだ場合に日銀による介入があるのかが焦点に
なりそうです。
特に介入については78円台でも見られなかったことから、史上最高値である76円25銭を割り込む可能性が出てくる
までは実施できないのではないかとの見方もあります。
また、仮に介入に踏み切っても「単独介入」であればその効果も限られ、どこまでドルが反発するのか懸念されます。
2007年8月の「パリバショック」からまもなく4年です。
当時のドル円は124円台でした。それから約48円(38.5%)近く「円高ドル安」が進み、すっかり円高が定着して
きましたが、今回の「円高局面」は非常に長く続いていることになります。
このままさらに円高が長期間にわたって続くとは思いませんが、この傾向に終止符が打たれる兆しはありません。
すべては米景気の回復次第ということになります。
米景気が回復し利上げが検討されるまでは円が相対的に買われる流れが継続すると思われますが、その時期が今年後半で終わるのか、
あるいは来年までずれ込んで行くのかの判断は米景気の回復状況を確認していくしかありません。
バーナンキ議長は「米景気は年後半には持ち直す」と楽観的なシナリオを描いていますが、足元の経済指標ではそれらの予兆も
見られません。暑い夏が終わり、涼しくなるころには経済指標の好転がみられるかの知れませんが、この夏は議長によっても
いつもの夏より暑く感じられるのではないでしょうか。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 7/7 | トリシェ・ECB総裁 | 「ECBの金融政策スタンスは依然として緩和的だ」「最近の物価動向が中期的に幅広いインフレ圧力上昇につながらないようにすることが不可欠だ」追加利上げを決定した後の記者会見で。 | ユーロドル1.4220 → 1.43台後半に。 |
| 7/13 | バーナンキ・FRB議長 | 「このところの景気低迷が予想よりも根強く続き、デフレリスクが再び上昇する可能性が残っている」「経済情勢により金融政策の調整が適切だと考えられる場合は、当局には対応する用意がある」議会証言で。 | ユーロドル1.41台 → 1.42台後、ドル円79円台 → 一時78円台半ばに。 |
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