2011年7月20日(水)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 上院の超党派グループが提案した財政赤字削減計画に
オバマ大統領が支持を表明したことで、米国のデフォルト懸念が
後退。ドルが買われ、株式市場は好感し上昇。 - ドル円は上値が重く78円台後半で推移したものの、上記材料
で79円台前半までドルが買い戻される。住宅着工件数の予想以上の伸びも
ドル買いに繋がる。 - ユーロドルは買い戻しが先行し、1.42台まで上昇したが、
独メルケル首相が「ユーロ圏の債務問題は一挙に解決できるものではない」
との発言に上げ幅を縮小。 - 株式市場は大幅に反発。債務上限問題がまとまるとの見方に加え、IBM
などの好決算が買い物を集め、ダウは今年最大の上げ幅となる202ドルを記録。 - 米金融機関決算ではBOA,ゴールドマンが減収となる一方、ウェルズは
好決算を発表。アップルが引け後に発表した決算は売上高、利益ともに過去最高。 - 債券相場は反落。債務上限問題がまとまるとの期待から価格は下落し、
長期金利は上昇。 - 金価格は11日ぶりに下落するも下げ幅は小幅で1600ドルは維持。
原油価格は一進一退が続き、反発。 - 6月住宅着工件数 → 62.9万件
- 6月住宅許可件数 → 62.4万件
| ドル/円 | 78.82 〜 79.28 |
| ユーロ/ドル | 1.4108 〜 1.4213 |
| ユーロ/円 | 111.61 〜 112.18 |
| NYダウ | +202.26 → 12,587.42ドル |
| GOLD | −1.30 → 1,601.10 |
| WTI | +1.57 → 97.50ドル |
| 米10年国債 | −0.042 → 2.878% |
本日の注目イベント
- 日 5月景気動向指数
- 欧 ユーロ圏7月消費者信頼感指数
- 英 BOE金融政策委員会議事録
- 米 6月中古住宅販売件数
- 米 決算発表 − ブラックロック、インテル
- 米 ホーニング・カンザスシティー連銀総裁講演
オバマ大統領は、上院超党派議員6人の対案した財政赤字削減案に「概ね一致している」と評価し、債務上限引き上げ交渉が
加速する可能性があるとの認識を示しました。
大統領は前日、強制的な予算削減と政府歳出への上限を課す、下院共和党案に対して拒否権を発動する考えを示していただけに、
市場は債務上限引き上げ問題が大きく前進するのではないかとの見方からドルを買い戻す動きが優勢となりました。
しかし、それでもドル円は79円台前半までの上昇にとどまり、79円台半ば超えには至っていません。
7月8日の雇用統計をきっかけに、それまでの超緩慢な値動きから一気に80円を割り込み、活発な値動きになりましたが、
再び元のどんよりした動きに戻りそうな気配です。
ただ、水準が80−81円から78円50銭−79円50銭に変わって来ていると思われます。
この結果「80円以下の水準が定着」する可能性が徐々に増してきています。
この様な状況になると実需のドル売りは遅れ気味となり、上値では常にドル売りが控えている展開になります。
昨日の債務上限問題の前進は、比較的重要なドル買い材料と見られましたが上述のように、
ドルの上昇には意外感が付きまとわります。
株式市場では好決算の発表もあったとはいえ、株価が大きく反応しています。
株価の大幅な上昇は「リスク選好」に繋がり、低金利の円とドルが売られる傾向にありますが、ダウが202ドルも上昇した割には
円もドルもそれほど売り込まれてはいません。
ドル円の上値がよほど重いのか、ユーロドルの上値もそれ以上に重いのか分かりませんが、「リスク回避」の流れが優勢となっている
ことの裏返しのようです。
米大手行の決算発表が相次ぎました。
バンク・オブ・アメリカは赤字決算で過去最悪の内容でした。
住宅ローン関連で追加費用がかさみ創業以来の赤字決算を余儀なくされ、ゴールドマン・サックスも利益額は前年同期を
上回りましたが、トレーディング部門が低調だったことから収入額が大幅に落ち込みました。
一方、西海岸を本拠地とするウェルズ・ファーゴは増収増益を記録し、明暗をわけたようです。
ドル円は79円を挟んだもみ合いが続いていることから、短期的な値動きを示す「1時間足」では各移動平均線も下げ基調を
強めています。
120日移動平均線は現在79円09銭にあります。現在の水準はこれを上回っているため短期的にはやや上昇傾向を示して
いますが、まずはNY市場の高値近辺である79円30銭を抜けるかどうか、さらには79円50銭を抜けるかどうかが注目されます。
今月初めには同じように81円30銭、さらには81円50銭を抜けるかどうかが重要だというふうに書きましたが、そのレベルが抜けずに
一気に水準を2円変えています。
現在の水準でしばらくもみ合い、何かの材料をきっかけに再び水準を切り下げてくることが懸念されます。
NYダウが200ドルを超える上昇を見せたことから、日経平均株価の上昇が期待できます。
株価の上昇に合わせドル円の上値がどこまであるのか期待したいところですが、絶対的水準が80円以下ということでは
輸出株などの上昇にも限界があるかもしれません。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 7/7 | トリシェ・ECB総裁 | 「ECBの金融政策スタンスは依然として緩和的だ」「最近の物価動向が中期的に幅広いインフレ圧力上昇につながらないようにすることが不可欠だ」追加利上げを決定した後の記者会見で。 | ユーロドル1.4220 → 1.43台後半に。 |
| 7/13 | バーナンキ・FRB議長 | 「このところの景気低迷が予想よりも根強く続き、デフレリスクが再び上昇する可能性が残っている」「経済情勢により金融政策の調整が適切だと考えられる場合は、当局には対応する用意がある」議会証言で。 | ユーロドル1.41台 → 1.42台後、ドル円79円台 → 一時78円台半ばに。 |
| 7/19 | メルケル・独首相 | 「ユーロ圏の債務問題は一挙に解決できるものではない」21日に開催される欧州首脳会議でも危機が収束しないとの見方を示す。。 | ユーロドル1.42台 → 1.41台半ばに。 |
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