2011年7月21日(木)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は東京市場で79円30銭を若干超えたものの、その後は
ジリ安が続き、79円を割り込むとNY市場では終始78円台後半での
取引に。中古住宅販売件数が予想を下回ったこともドル売り材料に。 - バローゾ欧州委員長は本日から開催される欧州首脳会議で、ユーロ安定
に向けギリシャ支援を含む包括的な案を合意させることが不可欠と訴えたことで
ユーロはやや買い戻されたものの、合意に至るかどうかは依然不透明。 - 株式市場は前日の大幅高後もあり上昇は一服。ダウは15ドル安で
取引終了。引け後に決算発表を行ったインテルは増収増益で最高益を更新。 - 債券相場は反落。欧州問題が解決に向け進展するとの楽観的な見方から
価格は下落し、金利は上昇。 - 金価格は3日ぶりに1600ドル台を割り込む。原油は続伸し98ドル台に。
- 6月中古住宅販売件数 → −0.8%
| ドル/円 | 78.71 〜 78.94 |
| ユーロ/ドル | 1.4168 〜 1.4239 |
| ユーロ/円 | 111.73 〜 112.18 |
| NYダウ | −15.51 → 12,571.91ドル |
| GOLD | −4.20 → 1,596.90 |
| WTI | +0.64 → 98.14ドル |
| 米10年国債 | +0.053 → 2.931% |
本日の注目イベント
- 日 6月貿易統計
- 欧 ユーロ圏5月経常収支
- 英 英6月小売売上高
- 米 5月住宅価格指数
- 米 週間失業保険申請件数
- 米 エバンス・シカゴ連銀総裁講演
- 米 6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数
- 米 決算発表 − モルガン・スタンレー、マイクロソフト
- 米 サック・NY連銀金融市場担当理事講演
- 米 バーナンキ・FRB議長講演
昨日の東京市場の朝方には79円32銭まで上昇したドル円でしたが、その後はドルのジリ安が続き、79円を割り込むと
終始78円台後半で推移しました。
やはり79円30銭ー50銭あたりが重しとなって上値を抑えているようです。
先週火曜日に80円を割り込んで以来80円台に戻すことなく推移していることから、徐々に「80円以下での取引が定着」
しつつあります。
昨日の東京での取引も、終わってみれば「上値の重さ」を確認させられた結果になりました。
今朝の経済紙の記事にもありましたが、輸出企業の「社内レート」は概ね80−82円です。
円安期待もあったことからドル売りを控えていたとみられ、80円を割り込んできたことから「ドル売り水準」を下げて来て
いるようです。
この動きがドル円の上値を重くしている原因の一つと見られ、市場参加者もそのあたりを意識しているものと思われます。
輸出企業の為替の取り遅れが今後の為替レートの波乱要因になることは十分考えられます。
昨日のNY市場では値幅は少なかったとはいえ、79円台への戻りもありませんでした。
この動きに対して野田財務大臣は「しっかりと市場動向を注視したい」という表現にとどめており、介入に対してはノーコメント
でした。また山口日銀副総裁は長野県での講演で、「柔軟かつ果断に適切な措置をとる」と述べています。
78円台まで円高が進んでも介入は見られなかったことは先週確認していますが、経済界からも介入を求める声が上がってきました。
長谷川経済同友会代表幹事は「時期を見て適切な措置を取ってほしい」と語り、
岡村日本商工会議所会頭は「介入をする時期ではないか」と早期の介入を求める発言を行っています。
政府日銀としてもこのような経済界の声は無視しにくく、個人的には介入の時期が若干早まってきたのではないかと感じています。
こうした声が高まると「外堀」が徐々に埋められ、介入せざるを得ない状況に追い込まれることにもなります。
介入するのではあればタイミングが非常に重要です。自主的、かつ大胆な介入が望まれるところかと思います。
上院の超党派グループの提案を受け、交渉が合意するとの期待が高まった米債務上限問題でしたが、米議会には財政赤字削減と
債務上限引き上げで合意に至るまでは多くの問題が残されているとの懸念が依然としてあるようです。
8月2日の期限が近付きつつも、米10年債利回りは2.9%台に留まっており、この水準を見る限り市場は「デフォルトは無い」と
判断していると思わざるを得ません。
米財務省は「利払いを最優先する」として、最悪の事態を想定した動きを見せてはいますが、仮に米国債がデフォルトに陥ったら
市場はどのような反応を見せるのでしょうか・・・。
為替市場ではおそらくドル売りが加速するものと思われますが、債券市場では米国債売りが進み、
米長期金利は急騰するものと思われます。
米長期金利の急騰は日米金利差の拡大を意味し、ドル買い材料です。
また株式市場でもリスク回避の流れから株価が下落するものと予想されます。
受け皿として買われるのはやはり「金」ということになりそうです。
これまでの為替、債券、株式の相関関係が崩れ、結局「全て米国売り」で反応する可能性が高いと予想されます。
いずれにしても米国債のデフォルトはかなりの影響が出ることは避けられません。
どのような影響が出るのかは「金融市場が最も発達している米国」が熟知しているはずです。
ふたたび「ブラックスワン」という言葉が囁かれるのか、残された時間はそれ程多くはありません。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 7/7 | トリシェ・ECB総裁 | 「ECBの金融政策スタンスは依然として緩和的だ」「最近の物価動向が中期的に幅広いインフレ圧力上昇につながらないようにすることが不可欠だ」追加利上げを決定した後の記者会見で。 | ユーロドル1.4220 → 1.43台後半に。 |
| 7/13 | バーナンキ・FRB議長 | 「このところの景気低迷が予想よりも根強く続き、デフレリスクが再び上昇する可能性が残っている」「経済情勢により金融政策の調整が適切だと考えられる場合は、当局には対応する用意がある」議会証言で。 | ユーロドル1.41台 → 1.42台後、ドル円79円台 → 一時78円台半ばに。 |
| 7/19 | メルケル・独首相 | 「ユーロ圏の債務問題は一挙に解決できるものではない」21日に開催される欧州首脳会議でも危機が収束しないとの見方を示す。。 | ユーロドル1.42台 → 1.41台半ばに。 |
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