2011年7月22日(金)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 欧州首脳会議ではギリシャ支援などを含む新たな政策で基本合意
したことからユーロが急騰。ユーロドルは欧州時間には1.41台
前半まで売られた後、首脳会議での合意を受け大幅に反発し1.4435
まで上昇。1日で300ポイントの値幅を記録。 - ユーロ高ドル安の流れを受け、円もジリ高となり、ドル円は一時78円28銭
まで下落。NYタイムズが債務上限問題でオバマ大統領とベイナー下院議長が
大枠で合意に近づいていると報じドル高に振れる場面があったものの、
上値の重い展開は変わらず。 - 欧州債務問題の前進を好感し、株式市場は大幅高に。企業の好決算発表も
加わりダウは152ドル高と、1万7000ドル台を回復。 - 株高から債券価格は下落。米債務上限問題が依然として不透明なことから
売り物優勢の中、株への資金流出もあり10年債利回りは2週間ぶりに3%台に上昇。 - 金価格は続落し1587ドル台に。1600ドル台を記録したことでやや達成感から
上値も重くなる。原油価格は小幅に続伸し100ドルの大台が視野に。 - 週間失業保険申請件数 → 41.8万件
- 6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数 → 3.2
| ドル/円 | 78.28 〜 78.85 |
| ユーロ/ドル | 1.4187 〜 1.4435 |
| ユーロ/円 | 111.84 〜 113.28 |
| NYダウ | +152.50 → 12,724.41ドル |
| GOLD | −9.90 → 1,587.00 |
| WTI | +0.99 → 99.13ドル |
| 米10年国債 | +0.082 → 3.014% |
本日の注目イベント
- 独 7月独ifo景況感指数
- 米 決算発表 − GE
- 加 カナダ6月消費者物価指数
- 加 カナダ5月小売売上高
ユーロドルが欧州首脳会議の結果を巡り値幅をともなって乱高下しました。
ユーロドルは昨日の朝方から思惑的な買いが入り、早朝に1.42台前半から1.4260近辺まで買われ乱高下の予兆が
ありました。
欧州時間になると、首脳会議で前向きな結果が出るとの見方から買われ1.4294まで上昇。その後ギリシャのデフォルトは
やむを得ないと、一部の当局者の発言が伝わり1.4135まで急落しました。
しかし、首脳会議での合意事項が伝わるにつれユーロの買い戻しが活発になり、1.43台に乗せるとストップロスのユーロ買いも
巻き込み1.4435まで上昇。
底値からの上昇幅は300ポイントを記録し、2週間ぶりの高値を付けています。
ギリシャへの第2次支援策では公的支援を含む1600億ユーロ(約18兆円)規模の支援で合意しています。
また欧州金融安定基金(EFSF)に対して、財政難に陥ったユーロ圏諸国の国債を購入する権限を与え、銀行への支援や
信用供与もできることになりユーロ圏諸国の財政基盤安定を図ることで合意しました。
しかし、これでギリシャ国債のデフォルトの可能性は高まり、欧州首脳としてもギリシャで起きた火災で火元は全焼しても、隣国の
イタリアやスペインへの延焼を防ぐことを目的に討議したものと思われます。
これでひとまず大きな「ヤマ場」を越えたように思いますが、今後はイタリア、スペインが早急に財政の立て直しを図ることが
求められます。
ユーロドルは1.44台前半まで上昇したことで短期的なチャートでは上昇傾向が鮮明になっています。
しかし、「日足」ではまだトレンドラインを上抜けしていません。さらに、一目均衡表の「雲」の上限も1.4455にあり、
昨日のNY市場ではこの水準を意識した形で上げ止まったものと思われます。
1.4460レベルを完全に上抜けできればもう一段上昇する可能性もありますが、逆に上抜けに失敗すれば、急騰しただけに
この水準から100ポイント程度の調整が見られるかもしれません。
今後の材料は米国の債務上限問題に移り、ボールは米国側に投げられています。
ドル円はユーロ高に引っ張られる形で78円28銭まで下落し、いよいよ77円台へ突入かと思わせる水準まで下落しました。
動きは依然として緩慢であることからやはり介入の形跡は見られません。
債務上限問題が進展したとの報道もありましたが、米大統領報道官はこの報道を否定しています。
オバマ大統領は本日(22日)までに決着したいとの意向のようですが、見通しは立っていません。
ドル円に取ってはドル安が進みやすい地合いです。
株価が大幅に上昇したことから債券が売られ、米10年債利回りは約2週間ぶりに3%の大台まで上昇しましたが
前日同様、ドル高と金利高の相関関係は崩れています。
これはやはり米国債のデフォルトリスクが意識されていることからの影響と考えられます。
共和党との決着が長引けば長引くほどデフォルトの可能性が高まりますが、こちらの「債務問題」もいよいよ「ヤマ場」に
差しかかろうとしています。
78円台半ばで推移しているドル円は79円台も徐々に遠のいてきました。
足元では80円台はおろか、「79円台も売り場」といった相場観が徐々に形成されつつあります。
朝方には78円22銭までドルが売られ77円台を試す動きがでていますが、本日のNY市場が引けるまで78円台が
維持できるかどうかが来週の動きにも影響を与えそうです。
台風の影響か、昨日は嘘のような涼しい一日でした。
今日からまた夏本番に戻りそうです。夏休みも始まり早速この土日で出かける人も多いのではないでしょうか。
良い週末を・・・・。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 7/7 | トリシェ・ECB総裁 | 「ECBの金融政策スタンスは依然として緩和的だ」「最近の物価動向が中期的に幅広いインフレ圧力上昇につながらないようにすることが不可欠だ」追加利上げを決定した後の記者会見で。 | ユーロドル1.4220 → 1.43台後半に。 |
| 7/13 | バーナンキ・FRB議長 | 「このところの景気低迷が予想よりも根強く続き、デフレリスクが再び上昇する可能性が残っている」「経済情勢により金融政策の調整が適切だと考えられる場合は、当局には対応する用意がある」議会証言で。 | ユーロドル1.41台 → 1.42台後、ドル円79円台 → 一時78円台半ばに。 |
| 7/19 | メルケル・独首相 | 「ユーロ圏の債務問題は一挙に解決できるものではない」21日に開催される欧州首脳会議でも危機が収束しないとの見方を示す。。 | ユーロドル1.42台 → 1.41台半ばに。 |
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