2011年7月25日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 米債務上限問題に大きな進展がなかったことから、ドル円は上値の
重い展開が続く。一方ギリシャの財政懸念は後退したものの、デフォルトリスク
が依然としてくすぶっていることからユーロドルの上値も重い展開。 - ドル円は78円台前半を試すもユーロ安に引っ張られ78円台半ばで引け。
- オバマ大統領とベイナー下院議長との会談は不調に終わったものの、
週明けのアジア市場をにらみ、日本時間7時から会談が行われるとの報道も。 - 株式市場は下落。キャタピラーの決算が事前予想を下回ったことや、
債務上限問題に進展が見られないことなどからダウは43ドル安。 - 債券は反発。株安から30年債が買われ長期金利は上昇。
- 金は大幅に反発し、3日ぶりに1600ドル台の大台を回復。
原油価格も小幅ながら5日続伸し100ドル台目前に。
| ドル/円 | 78.28 〜 78.55 |
| ユーロ/ドル | 1.4324 〜 1.4392 |
| ユーロ/円 | 112.26 〜 112.83 |
| NYダウ | −43.25 → 12,681.16ドル |
| GOLD | +14.50 → 1,601.50 |
| WTI | +0.74 → 99.87ドル |
| 米10年国債 | −0.054 → 2.960% |
本日の注目イベント
- 豪 豪第2四半期生産者物価指数
欧州財政問題がEU首脳会議で合意に達したことで、ギリシャのデフォルトリスクが一旦後退し、ユーロドルは先週
1.44台半ばまで上昇しました。
市場の目は欧州から、今度は債務上限問題の行方を見守るため米国へ移っています。
8月2日の期限を10日後に控えながらも、オバマ大統領とベーナー下院議長との会談は実現していません。
デーリー大統領首席補佐官はNBCのテレビ番組で「大統領は上限引き上げが2013年にかけても適用されるもので
無い限り、その措置に拒否権を発動する考えだ」と述べており、2兆4000億ドル(約190兆円)の上限引き上げでは
仮に合意しても、世界の市場がネガティブに反応すると警告しています。
オバマ大統領は富裕層に対する増税と債務上限の大幅引き上げを主張しているのに対し、共和党は増税にはあくまで反対し、
債務上限の引き上げ幅は小幅にとどまっており、この溝がなかなか埋まりません。
今朝の報道では日本時間7時に再度交渉を行い「段階的に合意」を目指すのではと言った見方もあるようです。
スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、万が一、米国債がデフォルトに陥ったら金融市場は2008年のリーマンショックのような
状況になる、と警告しています。
しかし、市場参加者の見方は「デフォルトは避けられるだろう」との楽観的な見方で概ね一致しているようです。
先週末の債券市場では株価が下落したこともありますが、債券は30年債を中心に買われており、10年債利回りも3%台を
割り込み、デフォルトを意識した動きにはなっていません。
今朝7時半の段階では特に進展は見られませんが、
ブルームバーグは「ベーナー米下院議長は24日、共和党下院議員との電話会談で、
債務上限引き上げ問題で報告すべき合意は成立していないと伝える」と報じています。
いずれにしても合意に達するのであれば期限は今週一杯で、残された時間は多くはありません。
ドル円は依然として上値が重く、今週は78円割れを試す展開になると予想しています。
上記、米債務上限問題が合意に達すればドル買い材料にはなりますが、どこまでドルが買い戻されるのか不透明です。
足元では80円が壁になっているものと思います。
債務上限問題が合意に達し、米国債がデフォルトの危機を回避できたとしても、果たして80円を超えてどこまでドルが買い進まれる
のかは不明ですがドルの反発は限定的かと思います。
今週は月末でもあり、仮に80円台を超えるドル反発局面があれば輸出筋も「絶好のドルの売場」と見て、輸出予約を活発に持ち込む
ものと想定されます。
一方円についても積極的に買われているわけではなく、欧米のソブリンリスクを背景に消極的に買われて来たに過ぎません。
米国の上限問題の行方次第では78円を割り込んで円高が進む可能性はありますが、77円台ではそろそろ「介入への警戒」も必要
と考えられます。すぐに「介入」が実施されるとは思えませんが、「介入ゾーン」に入ったという意識は持つべきです。
今のところ日米ともに株価は堅調に推移しており、株価への影響を懸念しての介入はありません。
しかし、債務上限問題が合意に至らず最悪の事態になれば、米株式市場の急落も考えられます。その結果日本の株式市場へも
影響し、株安と円高が同時に進む可能性もあり「介入の出番」が来るかもしれません。
また、証拠金取引のレバレッジの上限が来月から引き下げられることに伴うドル売りも、そろそろ話題に上ってきました。
最大レバレッジが50倍から25倍に引き下げられることで、25倍を超えている個人投資家がドル売りを余儀なくさせられる
というものです。
実際どの程度市場にドル売りがでるのかは不明ですが、早めの対応をしておくことが必要かと思います。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 7/7 | トリシェ・ECB総裁 | 「ECBの金融政策スタンスは依然として緩和的だ」「最近の物価動向が中期的に幅広いインフレ圧力上昇につながらないようにすることが不可欠だ」追加利上げを決定した後の記者会見で。 | ユーロドル1.4220 → 1.43台後半に。 |
| 7/13 | バーナンキ・FRB議長 | 「このところの景気低迷が予想よりも根強く続き、デフレリスクが再び上昇する可能性が残っている」「経済情勢により金融政策の調整が適切だと考えられる場合は、当局には対応する用意がある」議会証言で。 | ユーロドル1.41台 → 1.42台後、ドル円79円台 → 一時78円台半ばに。 |
| 7/19 | メルケル・独首相 | 「ユーロ圏の債務問題は一挙に解決できるものではない」21日に開催される欧州首脳会議でも危機が収束しないとの見方を示す。。 | ユーロドル1.42台 → 1.41台半ばに。 |
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