2011年7月26日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 米債務上限問題が平行線のまま合意のメドが立たないことから
ドル売りが優勢となり、ドル円は欧州市場で78円05銭まで下落し、
3月17日以来の水準を記録。その後も78円台前半での動きが続く。
焦点は債務上限問題でのオバマ政権と共和党との交渉の行方に絞られる。 - 格付け会社ムーディーズはギリシャ国債の格付けを「Ca」に格下げ
すると発表。ユーロはこの発表を受け一旦売られたものの市場への反応は
限定的。ユーロドルは1.43台前半から後半で小動き。 - 株式市場は大幅に続落。債務上限問題が合意に達しないことや、ギリシャ
国債の格下げを受け、ダウは88ドル安で引ける。 - 債券相場も下落。債務問題で溝が埋まらず、米国債の格下げリスクを
意識した売り物が優勢となり、長期金利は3%台に。 - 金価格はギリシャの格下げなど金融市場の不透明さから続伸し、最高値を更新。
原油価格は小幅ながら5日ぶりに反落。 - オバマ大統領は、債務上限引き上げ問題の交渉状況を説明するため
日本時間10時から会見を行う予定。
| ドル/円 | 78.12 〜 78.42 |
| ユーロ/ドル | 1.4325 〜 1.4395 |
| ユーロ/円 | 112.03 〜 112.70 |
| NYダウ | −88.36 → 12,592.80ドル |
| GOLD | +10.70 → 1,612.20 |
| WTI | −0.67 → 99.20ドル |
| 米10年国債 | +0.040 → 3.004% |
本日の注目イベント
- 豪 スティーブンス・RBA総裁講演
- 独 独8月GFK消費者信頼感調査
- 英 英第2四半期GDP(速報値)
- 米 5月ケース・シラー住宅価格指数
- 米 7月消費者信頼感指数
- 米 7月リッチモンド連銀製造業指数
- 米 6月新築住宅販売件数
- 米 ホーニング・カンザス連銀総裁議会証言
格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、ギリシャ国債の格付けを3段階引き下げ「Ca」にすると発表しました。
この格付けは下から2番目の格付けで「実質的に債務不履行状態にある」ことを意味しています。
先週EUが合意したギリシャ向け第2次支援パッケージでは、民間金融機関も20%程度の損出を負担することから、
ムーディーズは「民間債権者が保有するギリシャ国債で相当な損出を被ることを示唆しており、当社これを格付けに反映
させる必要がある」と説明しています。
ギリシャ国債はフランス、ドイツの大手金融機関が多く保有しており、すでにBNPパリバやソシエテ・ジェネラルなどでは
5−10億ユーロ程度の損出が出るものと見られ、両行の株価下落にも繋がっています。
ただ、為替市場への影響は限定的でした。
ECBはギリシャ国債を担保に資金供給を継続することを決めており、当面同国債を保有する金融機関が資金調達に窮することは
ないとみられているからです。
むしろ問題なのは米国の債務上限問題です。
依然としてオバマ政権と共和党との間の交渉は進んでおらず、どこかの時点で歩み寄り合意に達するとは見ていますが、
時間だけが経過して行く状況が続いています。
債務上限の引き上げ幅には依然隔たりがあり、財政赤字削減の規模についても倍以上の差があります。
両者ともに「デフォルトは避けなければならない」という点では一致していることから、それぞれの項目でお互いに譲歩してくる
可能性があると思われます。
オバマ大統領は、日本時間の10時からホワイトハウスで債務上限問題の交渉状況を国民に説明するため会見を開く予定です。
債務上限問題の交渉が難航していることを背景にドル円の下落が続いています。
昨日の欧州市場ではドル円が一時、78円05銭を記録しいよいよ78円割れが現実味を帯びてきました。
80円台が徐々に遠くなり、緩やかな円高が続いています。
一気に円が買われる展開ではないため「気が付いたら78円目前の水準にいた」という印象です。
この状況では懸念されていた「80円以下の水準が定着」しそうな気配です。
さすがにこの水準になってからは、野田財務大臣や日銀総裁などが「介入」の可能性をにおわす発言を行ってはいますが、
文言的にはこれまでとは変わっておらず、市場も反応しません。
昨日は財界の総理とも言われる経団連の米倉会長も「協調介入を」と、現状の円高水準に懸念を表明しています。
徐々に「介入実施モード」に入ってきているのではないかと思われます。
市場ではドル安傾向が進んでいるため、豪ドルも対ドルで再び強含んで来ています。
昨日の朝方には1.09台目前まで上昇し、5月2日に記録した1.10台まで残り200ポイントの水準まで買われています。
豪ドルは、オーストラリアのウエストパック銀行が「12月には利下げの可能性がある」との見通しを発表したこともあり、
1.04−1.06台のレンジ取引が続いており上値も重い展開でしたが、6月の就業者数が大幅に増加するなど、
ここにきてインフレ懸念が再び台頭してきました。
先日のRBA議事録でも「第2四半期の消費者物価指数」が今後の金融政策を決めるにあたって重要であると、記されています。
第2四半期のCPIは明日発表されますが、予想外に高い伸びを示すようだと、折からのドル安効果もあり再び1.0台を目指すことに
なるかもしれません。
また、本日午後にはスティーブンス・RBA総裁の講演が予定されています。
現状のオーストラリア経済についての認識が聞かれるかもしれません。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 7/7 | トリシェ・ECB総裁 | 「ECBの金融政策スタンスは依然として緩和的だ」「最近の物価動向が中期的に幅広いインフレ圧力上昇につながらないようにすることが不可欠だ」追加利上げを決定した後の記者会見で。 | ユーロドル1.4220 → 1.43台後半に。 |
| 7/13 | バーナンキ・FRB議長 | 「このところの景気低迷が予想よりも根強く続き、デフレリスクが再び上昇する可能性が残っている」「経済情勢により金融政策の調整が適切だと考えられる場合は、当局には対応する用意がある」議会証言で。 | ユーロドル1.41台 → 1.42台後、ドル円79円台 → 一時78円台半ばに。 |
| 7/19 | メルケル・独首相 | 「ユーロ圏の債務問題は一挙に解決できるものではない」21日に開催される欧州首脳会議でも危機が収束しないとの見方を示す。。 | ユーロドル1.42台 → 1.41台半ばに。 |
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