2011年7月28日(木)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- アジア時間から欧州の朝方にかけて、ドル円は緩やかな下落が続き
一時77円58銭を記録。NY市場ではユーロドルが下落しユ−ロ安が
進んだことで、円売りドル買いが優勢となり78円台まで反発し、
77円90銭近辺で引ける。 - ユーロドルはドイツ財務相が欧州財政問題は簡単には終わらない旨の
発言をし、これを材料に売り込まれアジア時間の1.45台前半から
NYでは1.43台前半まで下げる。 - 豪ドルが対ドルで最高値を更新。第2四半期の消費者物価指数が3.6%と
発表され事前予想を上回ったことから急騰し、一時1.1081まで上昇。
対円でも86円台まで買われ2週間ぶりの高値を記録。 - 株式市場は200ドルに迫る大幅下落。経済指標の悪化に加え、
ベージュブックでも多くの地区で経済活動が鈍化している内容を嫌気し
下落幅を拡大。ダウは4日続落で1万2300ドル台に。 - 債券相場は下落し長期金利は小幅ながら上昇。債務上限問題の
交渉が進まず、5年債の入札需要が後退したことが背景。 - 金、原油ともに上昇が一服。金価格はこのところの上昇ピッチの
速さから利益確定の売りに押されたものの下落幅は小幅に留まる。 - 6月耐久財受注 → −2.1%
| ドル/円 | 77.72 〜 78.17 |
| ユーロ/ドル | 1.4340 〜 1.4472 |
| ユーロ/円 | 111.94 〜 112.51 |
| NYダウ | −198.75 → 12,302.55ドル |
| GOLD | −1.70 → 1,615.10 |
| WTI | −2.19 → 97.40ドル |
| 米10年国債 | +0.027 → 2.982% |
本日の注目イベント
- 独 独7月失業率
- 米 6月仮契約住宅販売件数
- 米 週間失業保険申請件数
- 米 ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
- 米 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
ドル全面安が進行する中、円は緩やかに買われ欧州時間開始時には77円58銭まで円高ドル安が進みました。
今朝の新聞紙上でも輸出企業を中心に、足元の円高に対する悲鳴に近い声も掲載されてはいるものの、通貨当局による
介入の気配はありません。
NY市場ではユーロ安に引っ張られる形でやや円安に振れ78円台に戻す場面もありましたが、依然としてドルの上値は重そうです。
連邦債務上限問題では、ベイナー下院議長が示した「2段階での債務上限引き上げ」提案は、下院での27日予定の採決が
28日に延期されています。
オバマ大統領は同提案に対して拒否権を発動すると警告していることから、いまだに合意に達する見通しが立ちません。
ブルームバーグによると、ガイトナー財務長官は「8月2日にデフォルトを回避する選択肢はもうなくなる」と述べているようです。
残された期間は1週間を切っていることから、オバマ大統領も「米国債がデフォルトに陥った場合の影響を盾に」一気に決着させるしか
手がないような状況になってきました。
債務上限問題に進展が見られないことに加え、昨日発表された米経済指標も事前予想より悪化しており景気回復への期待も
後退しています。
またベージュブック(地区連銀経済報告)では「経済活動は引き続き拡大した」としながらも「ペースは多くの地区で鈍化した」
と指摘しています。
前回のベージュブックでは12地区のうち4地区で拡大ペースが減速していたものが、今回は8地区での減速が報告されています。
昨日友人と今後の為替相場について意見を交わす機会がありましたが、彼が言った「ドルはもうダメだな」という言葉が
妙に頭から離れません。
テクニカルを見ると、ドル円は昨日のドル安値77円58銭から60銭ほど反発したことで短期的な値動きを示す「1時間足」では
トレンドラインを一度上抜けし、77円90銭あたりでサポートされています。
ただし「遅行スパン」は未だに好転していないことから、このままドルが上昇に転じる可能性は少ないと思われます。
78円10銭程度まで反発し、78円台が維持できれば好転が実現し、ドルの反発にも多少期待が持てるかもしれません。
NYの株式市場が大きく下落しています。
この4日間の下げ幅は400ドルを超えており、本日の東京株式市場もその影響から下げ圧力が強いと見られます。
日経平均が大幅な調整を見せ、ドル円が再び77円台半ばを目指す展開になると「介入」の可能性も高まってくると予想しますが、
過度の期待は禁物です。
豪ドルが対ドルで一気に最高値を更新してきました。
昨日発表された第2四半期の消費者物価指数(CPI)が市場予想の3.4%を超え3.6%だったことで、利上げ期待が高まった
ことが背景です。
豪ドル/米ドルは5月2日に1.1011の史上最高値を記録してからは下落傾向が続き、1.04台を割り込む水準まで売られました。
利上げ観測が後退して行く中、年末には利下げに踏み切るのではないかとの見方もあり調整を続けてきましたが、
ドル安傾向が鮮明であり、ドルもユーロも不安材料を抱えていることから見直し買いが入り徐々に値を上げてきたところです。
また、「兄弟通貨」でもあるニュージーランドドルが最高値を更新したことの影響もあったようです。
昨日は1.1081まで上昇し、その後利益確定の売りに押されていますが、1.20台前半あたりまでの上昇は見込めるのではないかと
予想しています。
対円では86円台では売られる展開ですが、下値も84円台はしっかりサポートされていると見られます。
さらにドル円が下落し、円高が進んだとしても83円割れの可能性は少ないと見ています。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 7/7 | トリシェ・ECB総裁 | 「ECBの金融政策スタンスは依然として緩和的だ」「最近の物価動向が中期的に幅広いインフレ圧力上昇につながらないようにすることが不可欠だ」追加利上げを決定した後の記者会見で。 | ユーロドル1.4220 → 1.43台後半に。 |
| 7/13 | バーナンキ・FRB議長 | 「このところの景気低迷が予想よりも根強く続き、デフレリスクが再び上昇する可能性が残っている」「経済情勢により金融政策の調整が適切だと考えられる場合は、当局には対応する用意がある」議会証言で。 | ユーロドル1.41台 → 1.42台後、ドル円79円台 → 一時78円台半ばに。 |
| 7/19 | メルケル・独首相 | 「ユーロ圏の債務問題は一挙に解決できるものではない」21日に開催される欧州首脳会議でも危機が収束しないとの見方を示す。。 | ユーロドル1.42台 → 1.41台半ばに。 |
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