今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2011年7月29日(金)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 米債務上限問題は進展がないまま時間が過ぎ、8月2日の期限を前に
    「米国売り」の動きもやや顕著に。
  • ドル円は引き続き上値が重い展開ながら、債務上限問題の好転期待と
    為替介入への警戒感から、77円台半ばから後半の狭いレンジで小動き。
  • ユーロドルは欧州時間帯にはイタリア国債の下落などを材料に売られ、
    一時1.42台半ばまで下落。その後は買い戻され1.43台前半まで上昇して引ける。
  • 株式市場は債務上限問題が重しとなり5日続落。朝方は週間失業保険申請件数が
    40万件を下回り予想より良かったことを好感し80ドル程上昇する場面があった
    ものの続かず。ダウは62ドル安、ナスダックは小幅高。
  • 債券相場は議会で膠着が続いていることから商いは盛り上がらず、10年債利回りは
    やや下落し2.95%台に。利回り水準からみた米国債のデフォルトの可能性は
    考えにくい水準で推移。
  • 金、原油はともにまちまち。議会での進展を見守りたいとの姿勢から
    積極的な売買は手控えられる。
  • 週間失業保険申請件数 → 39.8万件



ドル/円77.64 〜 77.90
ユーロ/ドル1.4253 〜 1.4333
ユーロ/円110.83 〜 111.46
NYダウ−62.44 → 12,240.11ドル
GOLD+1.10 → 1,616.20
WTI+0.04 → 97.44ドル
米10年国債−0.028 → 2.955%


本日の注目イベント

  • 日   6月失業率
  • 日   6月鉱工業生産
  • 日   6月消費者物価指数
  • 米   第2四半期GDP(速報値)
  • 米   7月ミシガン大学消費者信頼感指数
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 加   カナダ5月GDP






ドル円の上値の重さは依然として変わらないものの、下値でも77円台ミドルでは下げ止まり一気に円が買われる


展開でもなさそうな雰囲気です。


ここ3日間、77円55−65銭水準ではドルが反発しており、ややこう着感も出てきました。


この水準から下方では、市場介入に対する警戒感もありさらに、米議会での債務上限問題がいつ急転直下「合意」に達する


かもしれない「リスク」を考えると、積極的には円買いを進めにくいといった状況のようです。





債務上限問題はちょうどこの時間には米下院で、ベイナー下院議長の提案した上限引き上げ案の採決が始まっているようです。


仮に可決された場合でも上院では否決される可能性が高いと見られ、依然この問題の解決への糸口が見えません。


市場の大方の見方は「最終的には合意に達する」と見ていますが、さすがに残された時間が限られてきたことから「万が一」の


場合を想定した動きも出ているようです。





今朝の経済紙では一面トップを含め、かなりの紙面を割いて「連邦債務上限問題」の行方についての記事を掲載していました。


米財務省では期限まで決着しない場合も想定して、手元の資金で国債の利払いも含めた資金使途の優先順位を決めている様です。


オバマ政権はこのことに関して「連邦債務上限が引き上げられなかった場合、


29日の金融市場の取引終了後に説明を行う予定」を発表しています。


可能性は低いものの、最悪のケースではあの「リーマンブラザース破綻」に次ぎ、再び「アメリカ発の金融不安」が起ころうとしています。


すでに世界の株式市場では大幅な下落が続き、世界全体で1兆ドル(約78兆円)が失われたとの試算もあります。


世界で最も金融システムが発達している米国で、最も原始的な物事の決定方法である「多数決」の行方で、世界が混乱に


巻き込まれようとしています。


米ゴールドマン・サックスとJPモルガン・チェースのCEO(最高経営責任者)など、大手金融機関の幹部はオバマ大統領と議会に対し、


デフォルトを避けるため連邦債務上限を引き上げるよう求めている、とも伝えられています。





世界の目は米国ワシントンに向けられていますが、上限問題の行方次第では金融市場をはじめ各市場は、


どちらにも大きく動く可能性があります。


このままでは来週に持ち越され、ギリギリ月曜日に決着することも考えられますが個人投資家としては動けません。


また、その日はレバレッジ規制が実施される日にもあたり、保有ポジションの調整の影響も考えられます。


本日もワシントンから新しいニュースが飛び込んで来ない限り東京時間では膠着状態が続くと見られます。


動けない時間帯が続きそうです。





急騰を続けていた豪ドル/米ドルにやや調整感がでています。


昨日の下落で高値からは約100ポイント程下落しています。対ドルでユーロが下落したことにつれ安した面もありますが、その後


ユーロが急反発したにもかかわらず豪ドルの水準は変わっていません。


結局、ユーロ/豪ドルの巻き戻しがでてユーロ買い、豪ドル売りが進んだものと思われます。


短期的には遅行スパンも「逆転」を起こしており利益確定の売りに押され気味ですが、1.10を割り込んだら次のサポートは


1.0954にあり、1.09台半ばが重要な値位置になりそうです。





今朝も比較的涼しく、今のところ今年は冷夏でうれしい誤算です。


節電モードのため、せめて「スイカ」でもと思いますが今年は価格が急騰とか。


良い週末を・・・・・。
















What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
7/7 トリシェ・ECB総裁 「ECBの金融政策スタンスは依然として緩和的だ」「最近の物価動向が中期的に幅広いインフレ圧力上昇につながらないようにすることが不可欠だ」追加利上げを決定した後の記者会見で。 ユーロドル1.4220 → 1.43台後半に。
7/13 バーナンキ・FRB議長 「このところの景気低迷が予想よりも根強く続き、デフレリスクが再び上昇する可能性が残っている」「経済情勢により金融政策の調整が適切だと考えられる場合は、当局には対応する用意がある」議会証言で。 ユーロドル1.41台 → 1.42台後、ドル円79円台 → 一時78円台半ばに。
7/19 メルケル・独首相 「ユーロ圏の債務問題は一挙に解決できるものではない」21日に開催される欧州首脳会議でも危機が収束しないとの見方を示す。。 ユーロドル1.42台 → 1.41台半ばに。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和